WordPress 5.8.3 セキュリティリリース

以下は、Jonathan Desrosiers が書いた WordPress.org 公式ブログの記事「WordPress 5.8.3 Security Release」を訳したものです。

誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください


今回のセキュリティリリースでは、4件のセキュリティ修正が行われています。セキュリティリリースですので、直ちにサイトを更新することをお勧めします。WordPress 3.7 以降のすべてのバージョンも更新されています。

WordPress 5.8.3 は短いサイクルでのセキュリティリリースです。次のメジャーリリースはバージョン 5.9 で、すでにリリース候補の段階に入っています。

WordPress 5.8.3 に更新するには、WordPress.org からダウンロード、または、「ダッシュボード」→「更新」にアクセスして「今すぐ更新」をクリックしてください。

自動バックグラウンド更新がサポートされているサイトでは、すでに更新プロセスが開始されています。

セキュリティ更新

4つのセキュリティの問題が、3.7 から 5.8 までの WordPress のバージョンに影響を与えています。まだ 5.8 に更新していない場合は、3.7 以降のすべての WordPress バージョンも、以下のセキュリティ問題の修正のために更新されます (特記事項除く)。

  • 投稿スラッグを通じた保存 XSS の問題を開示してくれた SonarSource の Karim El Ouerghemmi と Simon Scannell に感謝します。
  • マルチサイトインストールにおけるオブジェクトインジェクションに関する問題を報告してくれた SonarSource の Simon Scannell に感謝します。
  • Trend Micro Zero Day Initiative と協力して WP_Query の SQL インジェクション脆弱性を報告してくれた GiaoHangTietKiem JSC の ngocnb と khuyenn に感謝します。
  • WP_Meta_Query に SQL インジェクションの脆弱性があることを報告してくれた WordPress セキュリティチームの Ben Bidner に感謝します (バージョン 4.1~5.8 のみ対象)。

非公開で脆弱性情報を開示してくださった報告者の皆様に感謝いたします。これにより、セキュリティチームは、WordPress サイトが攻撃される前に脆弱性を修正することができました。これらの修正を WordPress に実装してくれた WordPress セキュリティチームのメンバーにも感謝します。

詳細については、バージョン 5.8.3 の HelpHub ドキュメントページをご覧ください。

(訳注: 貢献者セクションは、原文を参照してください。)

WordPress 5.9 RC 1

以下は、webcommsat AbhaNonStopNewsUK が書いた WordPress.org 公式ブログの記事「WordPress 5.9 RC 1」を訳したものです。

誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください


WordPress 5.9 の最初のリリース候補版 (RC1) が公開されました!

WordPress 5.9 のリリースに邁進しているコミュニティにとって重要なマイルストーンを達成するためにご協力いただいた皆様に感謝いたします。

“リリース候補 (Release Candidate)” とは、新バージョンのリリース準備が整ったことを意味します。何千ものプラグインやテーマがあり、何百万人もの人々がソフトウェアを使用する方法に違いがある中で、何も見落とされていないかをコミュニティがチェックするのにこのリリース候補版が役立ちます。

WordPress 5.9のリリースは2022年1月25日を予定しています。あと3週間しかありませんが、まだ間に合います! ぜひご協力ください。

リリースのテスト

WordPress 5.9リリース候補のテストは、次の3つの方法で行うことができます。

オプション 1: WordPress Beta Tester プラグインをインストールして有効化する(「Bleeding Edge」チャンネルと「Beta/RC Only」ストリームを選択)。

オプション 2: ベータ版をここから直接ダウンロードする (zip)。

オプション 3: 大文字小文字を区別しないファイルシステム上で WP-CLI を使用してベータ版 1、2、3、または 4 からアップグレードする場合は、以下の順でコマンドを実行してください。

コマンド 1:

wp core update --version=5.9-RC1

コマンド 2:

wp core update --version=5.9-RC1 --force

RC1のテストの皆さんのご協力は不可欠です。より多くのテストが行われれば、より安定したリリースとなり、ユーザーや開発者、そして WordPress コミュニティ全体にとって体験がより良いものとなります。

ベータリリースをテストし、フィードバックをいただいたすべての貢献者に感謝します。バグをテストすることは、すべてのリリースを磨き上げるための重要な要素であるだけでなく、WordPress に貢献するための素晴らしい方法でもあります。

WordPress 5.9 の機能テストへの協力 – 参加方法をご紹介するガイドです。

WordPress 5.9リリース候補版には何が含まれていますか?

これは2022年の最初のリリースであり、昨年からの5.9に向けた作業を継続しています。最新のブロックエディタが搭載されており、コアでのフルサイト編集の最初のバージョンとなります。

また、WordPress 5.9は開発者の体験をより洗練されたものにします。最新のアップデート情報や、ソフトウェアを継続的に改善するためにコミュニティがどのように活動しているかを知るには、Make WordPress Core ブログを購読してください。特に、開発者ノートのタグでは、あなたの製品やソフトウェアの使用方法に影響を与える可能性のある変更について最新の情報を得ることができます。

プラグインとテーマの開発者

プラグインやテーマを WordPress 5.9 でテストし、readme ファイルの「Tested up to」のバージョンを 5.9 に更新してください。互換性の問題を発見した場合は、サポートフォーラムに投稿してください。最終リリースまでにボランティアや開発者が問題解決に協力します。

WordPress 5.9 フィールドガイドはまもなく公開される予定です。このガイドでは主な変更点をより詳しく説明しています。

協力するには

英語以外の言語が話せますか? WordPress の100言語を超す翻訳にご協力ください! リリース候補版1は 5.9 リリーススケジュールにおける翻訳語句のハードフリーズ(凍結)ポイントでもあります。すでに翻訳に携わっているすべての方に感謝します。

バグを見つけた場合は、サポートフォーラムのアルファ・ベータエリアに投稿してください。情報をお待ちしています!再現可能なバグのレポートが書ける方は WordPress Trac に報告してください。こちらでは既知のバグ一覧を確認できます。

この投稿を作成してくださった @webcommsat、最終確認をしてくださった@marybaum @hellofromtonya @audrasjb @davidbaumwald @estelaris @cbringmann に感謝します。

WordPress 5.9 ベータ 4

以下は、Jonathan Bossenger が書いた WordPress.org 公式ブログの記事「WordPress 5.9 Beta 4 」を訳したものです。

誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください


WordPress 5.9 ベータ 4がテスト用に公開されました!

この WordPress ソフトウェアのバージョンは開発版です。このバージョンを本番サイトで実行することはお勧めしません。代わりに、テストサイトでの試用を検討してください。これにより新しいバージョンをテストすることができます。

WordPress 5.9 ベータ 4をテストするには、次の3つの方法があります。

オプション1: WordPress Beta Tester プラグインをインストールして有効化する (「Bleeding edge」チャンネルと「Beta/RC Only」ストリームを選択)。

オプション2: ベータ版をこちらから (zip)直接ダウンロードする。

オプション3: 大文字小文字を区別しないファイルシステム上で WP-CLI を使用してベータ3からベータ4にアップグレードする場合は、以下の順でコマンドを実行してください。

コマンド 1:

wp core update --version=5.9-beta3

コマンド 2:

wp core update --version=5.9-beta4 --force

いまのところ5.9の正式リリースは2022年1月25日を予定していて、それまであと僅か5週間です。皆さんのテストへのご協力は不可欠です。より多くのテストが行われれば行われるほど、リリースの安定性が高まり、ユーザーや開発者、そして WordPress コミュニティ全体にとってより良いエクスペリエンスになります。

ハイライト

ベータ3以降、20件のバグが修正されました。ベータ4では、以下のような変更点があります。

  • 付属テーマ: Twenty Twenty-One テーマの CSS ルールの重複を修正しました (#53605)。
  • カスタマイザー: カスタマイザー内からブロックテーマに切り替えられるようになりました (#54549)。
  • テーマ: WordPress 5.9 未満のバージョンでブロックテーマをプレビューしようとするユーザーへのガイダンスを提供するようにしました (#54575)。
  • REST API: get_theme_item メソッドでフィールドパラメータに反しないようにしました (#54595)。
  • エディター: ブロックパターン: インサーターに “Featured” カテゴリとパターンがない問題を修正しました (#54623)。
  • ログインと登録: ログイン画面の言語ドロップダウンを無効にできるフィルターを追加しました– (#54675).

ご協力いただけること

テストをしてください !

バグを見つけるためのテストは、ベータ版のリリースに磨きをかけるための不可欠な作業です。これはまた、WordPress に協力するための素晴らしい方法でもあります。 

バグを見つけた場合は、サポートフォーラムの Alpha/Beta エリアに投稿してください。再現可能なバグのレポートが書ける方は WordPress Trac に報告してください。こちらでは既知のバグも確認できます。

質問がありますか ? いくつかの答えはこちらに。

今後数週間、Make WordPress Core ブログの情報に注目してください。これらの項目を詳細にカバーする5.9関連の開発者ノートが公開されます。

これまでのところ、貢献者の皆さんにより WordPress 5.9にて 326件のチケット修正と108件の新機能、機能強化が行われました。テストを通じた皆さんのご協力により、さらに多くのバグ修正が予定されています。

この投稿記事を手伝ってくれた @cbringmann, @psykro@hellofromtonya@marybaum@webcommsat, @audrasjb, @cbringmann, @costdev そして @meher に感謝します。

State of the Word 2021 基調講演の日本語字幕動画とハイライト

以下は、Anjana Vasan が書いた WordPress.org 公式ブログの記事「Highlights from State of the Word 2021」を訳したものです。

誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください


(字幕が英語の場合、歯車アイコンで日本語に切り替えられます)

WordPress 共同創設者であるマット・マレンウェッグによる恒例の基調講演 ”State of the Word 2021” が、米国時間12月14日に行われました。このハイブリッド形式イベントは、ワクチン接種の証明を持った少数の観客を招いてニューヨーク市にて行われました。マット氏いわく、「飛行機、電車、車で来場した人がいた」とのことでした。また、ライブイベントまで足を運ばなかった方々も、世界各地からライブ配信を視聴しました。

このイベントは WordPress コミュニティにとって心躍る時間であり、長らく開催されていなかった対面式の WordCamp がスペインのセビリアで開催されたことも、この場で祝福しました。

WordPress.tv でも録画をご覧いただけます (訳注: 日本語字幕あり。字幕書き起こしテキストはこちら)。

多くの Meetup 勉強会主催者が世界中でこの基調講演のウォッチパーティーを開催しました。11カ国で26のウォッチパーティーが開催され、計300人以上の方が参加表明をしました。

これまでの “State of the Word” と同様、今年もマットは幅広いトピックをカバーしました。WordPress の過去、現在、そして未来にスポットライトを当て、コントリビューターの増加、翻訳、最近のリリースマイルストーン、教育イニシアチブなど、さまざまな話題を取り上げました。

また、WordPress 5.9 の特徴であるフルサイト編集、ブロックパターン、グローバルスタイルオプション、画像コントロール強化などのデモを皆さんにご覧いただきました。

マットはこの場を使って、多言語のネイティブサポートやリアルタイムな共同サイト編集など、WordPress のロードマップを再確認しました。また、新機能の開発やテスト、普及や教育など、さまざまな取り組みを通じて、誰もがWordPress の進歩に貢献できることにも注目を促しました。

さらに、「WordPress のようなプログラムは、より多くの人が使えば使うほど良くなる」と、オープンソースソフトウェアが改良されていく方法を強調しました。

エネルギッシュなプレゼンテーションの締めとして、Web3、企業の M&A (吸収合併)、オープンソースソフトウェアの成長とサポートなど、幅広いトピックを取り上げました。

マルチメディアを活用した1時間のプレゼンの後、マットはインタラクティブな質疑応答セッションを行い、事前に寄せられた質問や、ライブストリームやスタジオの視聴者からの質問に答えました。

イベントの模様は上記の公式録画でご覧いただけます。 また、Twitter で #ILoveWP タグを使ってストーリーを共有したり、#StateOfTheWord でイベントの反応をチェックすることもできます。

この記事のレビューと編集に協力してくれた @dansoschin さん、ありがとうございます。


動画字幕の翻訳にご協力いただいた @miminari @atachibana @h84m さん、どうもありがとうございました。

字幕の間違いなどがあった場合は、WordSlack#docs チャンネルでお知らせください。Amara.org 上で直接編集もできますが、修正を動画に反映するにはご連絡ください。

WordPress 5.9 ベータ 3

以下は、Jonathan Bossenger が書いた WordPress.org 公式ブログの記事「WordPress 5.9 Beta 3 」を訳したものです。

誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください


WordPress 5.9 ベータ 3がテスト用に公開されました!

この WordPress ソフトウェアのバージョンは開発版です。このバージョンを本番サイトで実行することはお勧めしません。代わりに、テストサイトでの試用を検討してください。これにより新しいバージョンをテストすることができます。

WordPress 5.9 ベータ 3をテストするには、次の3つの方法があります。

オプション1: WordPress Beta Tester プラグインをインストールして有効化する (「Bleeding edge」チャンネルと「Beta/RC Only」ストリームを選択)。

オプション2: ベータ版をこちらから (zip)直接ダウンロードする。

オプション3: 大文字小文字を区別しないファイルシステム上で WP-CLI を使用してベータ1からベータ2にアップグレードする場合は、以下の順でコマンドを実行してください。

コマンド 1:

wp core update --version=5.9-beta2

コマンド 2:

wp core update --version=5.9-beta3 --force

いまのところ5.9の正式リリースは2022年1月25日を予定していて、刻一刻と近づいています。皆さんのテストへのご協力は不可欠です。より多くのテストが行われれば行われるほど、リリースの安定性が高まり、ユーザーや開発者、そして WordPress コミュニティ全体にとってより良いエクスペリエンスになります。

ハイライト

ベータ2以降、24件のバグが修正されました。ベータ3では、以下のような変更点があります。

  • エディター: FSE インフラを Gutenberg プラグインからコアに追加しました。(#54335)
  • 書式設定: PDF をオブジェクトとして埋め込むことができるようになりました。 (#54261)
  • ログイン画面での言語切り替え。 (#43700)
  • REST API: Gutenberg プラグインからナビゲーションエリアの REST API エンドポイントを追加しました。 (#54393)
  • テーマ: ライブプレビューボタンのバグ (#54578)

ご協力いただけること

テストをしてください !

バグを見つけるためのテストは、ベータ版のリリースに磨きをかけるための不可欠な作業です。これはまた、WordPress に協力するための素晴らしい方法でもあります。 

バグを見つけた場合は、サポートフォーラムの Alpha/Beta エリアに投稿してください。再現可能なバグのレポートが書ける方は WordPress Trac に報告してください。こちらでは既知のバグも確認できます。

さらに詳しいテスト方法については @annezazu によるフルサイト編集に関する公式の投稿記事を参照してください。

質問がありますか ? いくつかの答えはこちらに。

今後数週間、Make WordPress Core ブログの情報に注目してください。これらの項目を詳細にカバーする5.9関連の開発者ノートが公開されます。これまでのところ、貢献者の皆さんにより WordPress 5.9 にて316件のチケットを修正しており、その中には100の新機能や改良も含まれています。テストを通じた皆さんのご協力により、さらに多くのバグ修正が予定されています。

この投稿記事を手伝ってくれた @psykro@estelaris@hellofromtonya, @marybaum@webcommsat@cbringmann, @costdev, そして @audrasjb に感謝します.

WordPress 5.9 ベータ 2

以下は、Jonathan Bossenger が書いた WordPress.org 公式ブログの記事「WordPress 5.9 Beta 2」を訳したものです。

誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください


WordPress 5.9 ベータ 2がテスト用に公開されました!

この WordPress ソフトウェアのバージョンは開発版です。このバージョンを本番サイトで実行することはお勧めしません。代わりに、テストサイトでの試用を検討してください。これにより新しいバージョンをテストすることができます。

WordPress 5.9 ベータ 2をテストするには、次の3つの方法があります。

オプション1: WordPress Beta Tester プラグインをインストールして有効化する (「Bleeding edge」チャンネルと「Beta/RC Only」ストリームを選択)。

オプション2: ベータ版をこちらから (zip)直接ダウンロードする。

オプション3: 大文字小文字を区別しないファイルシステム上で WP-CLI を使用してベータ1からベータ2にアップグレードする場合は、以下の順でコマンドを実行してください。

コマンド1:

wp core update --version=5.9-beta1 

コマンド2:

 wp core update --version=5.9-beta2 --force 

いまのところ5.9の正式リリースは2022年1月25日を予定していて、あと残り7週間です。このリリースを可能な限り良いものにするためには、皆さんのテストへのご協力が不可欠です。

ハイライト

ベータ1以降、24件のバグが修正されました。ベータ2では、以下のような変更点があります。

  • ブロックエディター: ナビゲーションエリアの削除 (#54506)
  • ブロックエディター: ナビゲーションブロックビューの JavaScript エラー (#54456)
  • ブロックエディター: 子テーマに関連するブロックテンプレートテーマのエラー (#54515)
  • 全般: サイトエディターが有効な場合にカスタマイザーへの既存のリンクの修正 (#54460)
  • メディア: メディアライブラリが選択された画像のみを表示する (#53765)
  • メディア: PHP8でのメディアのアップロード時の致命的エラー (#54385)
  • REST API: グローバルスタイル REST API エンドポイントを Gutenberg から Core に追加 (#54336)

また、5.9ベータ1をテストしている一部のユーザーがアップグレード時にいくつかの致命的なエラーに直面したことに注意してください。そして、これらのエラーはファイルシステムとアップグレードツールに特別な作業が必要であることを明らかにしました。これらの致命的エラーの問題はなくなりましたが、この件に関する改良はバージョン6.0の一部となる予定です。

ご協力いただけること

テストをしてください !

バグを見つけるためのテストは、ベータ版のリリースに磨きをかけるための不可欠な作業です。これはまた、WordPress に協力するための素晴らしい方法でもあります。 

バグを見つけた場合は、サポートフォーラムの Alpha/Beta エリアに投稿してください。再現可能なバグのレポートが書ける方は WordPress Trac に報告してください。こちらでは既知のバグも確認できます。

さらに詳しい情報はどこで入手できますか ?

今後数週間、Make WordPress Core ブログの情報に注目してください。これらの項目を詳細にカバーする5.9関連の開発者ノートが公開されます。

これまでのところ、貢献者の皆さんにより WordPress 5.9 にて305件のチケットを修正しており、その中には110の新機能や改良も含まれています。テストを通じた皆さんのご協力により、さらに多くのバグ修正が予定されています。

この投稿記事を手伝ってくれた @psykro, @estelaris, @hellofromtonya, @marybaum, @webcommsat, @cbringmann, @davidb, @audrasjb, そして @pbiron に感謝します。

WordPress 5.9 ベータ 1

以下は、Chloe Bringmann が書いた WordPress.org 公式ブログの記事「WordPress 5.9 Beta 1」を訳したものです。

誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください


WordPress 5.9 ベータ 1がテスト用に公開されました!

この WordPress ソフトウェアのバージョンは開発版です。このバージョンを本番サイトで実行することはお勧めしません。代わりに、テストサイトでの試用を検討してください。これにより新しいバージョンをテストすることができます。

WordPress 5.9 ベータ 1をテストするには、次の3つの方法があります。

  • オプション1: WordPress Beta Tester プラグインをインストールして有効化する (「Bleeding edge」チャンネルと「Beta/RC Only」ストリームを選択)。
  • オプション2: ベータ版をこちらから (zip)ベータ版をこちらから直接ダウンロードする。
  • オプション3: WP-CLI を使ってテストする: wp core update --version=5.9-beta1 ファイルシステムで大文字と小文字を区別しない場合はこのオプションを使用しないでください。

正式リリースは2022年1月25日を予定していて、あと残り8週間です。このリリースを可能な限り良いものにするためには、皆さんのテストへのご協力が不可欠です。

Make WordPress Core ブログでは、今後数週間のうちに5.9関連の開発者ノートを公開して今後の変更点を詳しく説明しますので、チェックしてみてください。

ご協力いただけること – テスト!

バグを見つけるためのテストは、ベータ版でのリリースに磨きをかけるための重要な作業です。これはまた、WordPress に貢献するための素晴らしい方法でもあります。ベータ版のテストをしたことがない方は、この詳細なガイドを参考に何をどのようにテストすればよいかを確認してください。

バグを見つけた場合は、サポートフォーラムの Alpha/Beta エリアに投稿してください。再現可能なバグのレポートが書ける方は WordPress Trac に報告してください。こちらでは既知のバグも確認できます。

WordPress 5.8 以降にリリースされた Gutenberg のすべての機能を確認するには、What’s New In Gutenberg の 10.8, 10.9, 11.0, 11.1, 11.2, 11.3, 11.4, 11.5, 11.6, 11.7, 11.8, 11.9 の投稿をご覧ください。

580件の改良と約450件のバグ修正を含む前述の変更点に加えて、110件の新機能および改良を含む297件のチケットが WordPress 5.9 のために貢献者の皆さんたちにより修正されました。さらに多くの修正が予定されています。

では、テストをお楽しみください!

バージョン 5.9 の新機能を知りたいですか?いくつかのハイライトをご紹介します。


フルサイト編集

スタイルインターフェース

5.8で搭載された機能と5.9で新たに搭載された機能を組み合わせることにより、「フルサイト編集」が実現します。

以前はグローバルスタイルと呼ばれていたスタイルインターフェースでは、WordPress 管理画面上でブロックや要素を直接操作することができます。タイポグラフィからカラーパレットまで、このまとまったデザインインターフェースを使えば、テーマを切り替えることなくデザインを (それも大幅にも) 変更することができます。コードは必要ありません

Theme.json

WordPress 5.8で導入された theme.json は改良され、サイトとそのブロックのための機能とデフォルトスタイルが利用可能になりました。5.9 では、theme.json は子テーマやデュオトーン処理のサポートが可能になりました。theme.json を使ってスタイルのレイヤーを調整することで、テーマに必要な CSS を減らせます。

その他、theme.json がサポートする機能は以下の通りです。

  • ボーダー : 色、スタイル、および幅は、5.8で導入されたborder-radiusプロパティを補強します。
  • フレックスレイアウト : spacing.blockGap によるブロックギャップのサポート。
  • タイポグラフィ : フォントファミリー、フォントスタイル、フォントウェイト、テキストデコレーション、テキストトランスフォーム。
  • 画像 : デュオトーン。

新しいナビゲーションブロック

ナビゲーションを作成する最も直感的な方法、ナビゲーションブロックへようこそ。

ここでは、最もテストが必要な機能を紹介します。

  • レスポンシブメニューのオプションは、オフにすることも、常にオンにすることも、小さな画面でのみ使用することもできます。
  • キーボードアクセシビリティの組み込み。 アクセシビリティ、スピード、またはその両方。
  • 検索ブロックやサイトアイコンブロックなどの追加ブロック (お好みに合わせてカスタマイズ可能)。
  • サブメニューアイテムのスタイリングオプション
  • 水平または垂直方向の配置。
  • 再利用可能なナビゲーション ? テーマを変えても ? はい。なぜなら、作成したナビゲーションブロックは、カスタム投稿タイプとして保存されるからです。

より良いギャラリーブロック

ギャラリーブロックの単一の画像を、画像ブロックと同じように扱うことができたらどうでしょう?それができるようになりました。

ギャラリー内のすべての画像を、インライントリミングやデュオトーンで他の画像と区別したり、ドラッグ&ドロップで簡単にレイアウトを変更したりできます。改良されたギャラリーブロックでは、すべての画像がそれぞれの画像ブロックになります。

ひとつ注意しておいてください。ギャラリーブロックの機能を利用して、プラグインやテーマを作成したことがありますか?互換性を確保するために必要なことが詳しく書かれているので、こちらの開発ノートをぜひご覧ください

集中テンプレートパーツモード

テンプレートパーツの作成は、サイト全体のことを考えながら行うため、それだけで集中力が必要になります。そこで WordPress 5.9 では、今作業している部分だけを表示するフォーカスモードを追加しました(キー操作で通常の表示に戻すこともできます)。

ブロックパターンディレクトリ

パターンディレクトリでは、画像とテキストを表示するいくつかのブロックから、列やセクションを含むページ全体のレイアウトまで、さまざまなブロックパターンがあらかじめ用意されています。5.8リリース以降、このディレクトリは、UIやパターンを探求するためのハブとなっており、こうしたパターンの提供を受け付けて、それをコミュニティに提供しています。あなたが作ったものが、他の人の完璧なサイトを作る手助けになるのです。

Twenty Twenty-Two デフォルトテーマ

WordPress テーマを構築するまったく新しい方法です。

WordPress 5.9 では初のデフォルトブロックテーマを含む、フルサイト編集を可能にする機能が導入されました。

CSS の利用は最小限にしてテーマのスタイルを theme.json に格納することにより、WordPress 管理画面のスタイルインターフェースでスタイルを設定することができます。カラースキーム、タイプの組み合わせ、ページテンプレート、作成済みのコンポーネント (フォーム)、画像処理など、豊富な選択肢により、サイト全体でこのテーマの個性を発揮することができます。

その他の改善とアップデート

  • ブログを書くのが好きですか? 公開フローに新たな調整が加えられ、最新の記事を公開した数秒後に新しい記事を追加できるようになりました。
  • リストビューでは、コンテンツをドラッグ&ドロップするだけで、いつものように簡単に見て回ることができ、セクション全体を折りたたむこともできるので、タスクに集中したり、全体像を把握したりすることができます。
  • ボタンとソーシャルアイコンブロックは、親ブロックのツールバーコントロールを吸収して表示するようになりました。
  • ログイン画面で言語を選択できるようになりました。
  • さらなるパフォーマンスの向上(スピードアップ)。

リサーチとコピーをしてくださった @chanthaboune, @priethor, @psykro, @annezazu, @webcommsat, @marybaum, @hellofromtonya, @davidbaumwald, @rmartinezduque さんに感謝します。

WordPress 5.8.2 セキュリティとメンテナンスのリリース

以下は、Jonathan Desrosiers が書いた WordPress.org 公式ブログの記事「WordPress 5.8.2 Security and Maintenance Release」を訳したものです。

誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください


WordPress 5.8.2 が公開されました!

今回のセキュリティとメンテナンスのリリースでは、1件のセキュリティ修正に加え、2件のバグ修正が行われています。セキュリティリリースですので、直ちにサイトを更新することをお勧めします。WordPress 5.2 以降のすべてのバージョンも更新されています。

WordPress 5.8.2 は、狭い範囲に焦点を当てたセキュリティとメンテナンスのリリースです。次のメジャーバージョンリリースは 5.9 となります。

WordPress 5.8.2 をダウンロードするには、WordPress.org からダウンロード、または、「ダッシュボード」→「更新」にアクセスして「今すぐ更新」をクリックしてください。自動バックグラウンド更新がサポートされているサイトでは、すでに更新プロセスが開始されています。

詳細については、Trac の変更点全リストを参照するか、バージョン 5.8.2 の HelpHub ドキュメントページをご覧ください。

(訳注: 貢献者セクションは、原文を参照してください。)

WordPress 5.8.1 セキュリティとメンテナンスのリリース

以下は、Jonathan Desrosiers が書いた WordPress.org 公式ブログの記事「WordPress 5.8.1 Security and Maintenance Release」を訳したものです。

誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください


WordPress 5.8.1 が公開されました!

今回のセキュリティとメンテナンスのリリースでは、3件のセキュリティ修正に加え、60件のバグ修正が行われています。セキュリティリリースですので、直ちにサイトを更新することをお勧めします。WordPress 5.4 以降のすべてのバージョンも更新されています。

WordPress 5.8.1 は短いサイクルでのセキュリティとメンテナンスのリリースです。次のメジャーバージョンリリースは 5.9 となります。

WordPress 5.8.1 をダウンロードするには、WordPress.org からダウンロード、または、「ダッシュボード」→「更新」にアクセスして「今すぐ更新」をクリックしてください。

自動バックグラウンド更新がサポートされたサイトでは、すでに更新プロセスが開始されています。

セキュリティ更新

3つのセキュリティの問題が、5.4 から 5.8 までの WordPress のバージョンに影響を与えています。まだ 5.8 に更新していない場合は、5.4 以降のすべての WordPress バージョンも、以下のセキュリティ問題の修正のために更新されます。

  • WordPress セキュリティチームのメンバー @mdawaffe による REST API におけるデータ漏洩の脆弱性修正に感謝します。
  • Securitum の Michał Bentkowski によるブロックエディターの XSS 脆弱性の報告に感謝します。
  • Lodash ライブラリが各ブランチでバージョン 4.17.21 に更新され、アップストリームのセキュリティ修正が組み込まれました。

これらの問題に加えて、WordPress 5.8 ベータテスト期間中に脆弱性を報告していただき、リリース前に修正可能にしてくださった以下の方々に感謝します。

  • Evan Ricafort による 5.8 ベータ期間中に発見されたブロックエディターの XSS 脆弱性の報告に感謝します。
  • Steve Henty によるブロックエディターでの権限昇格問題の報告に感謝します。

非公開で脆弱性情報を開示してくださった報告者の皆様に感謝いたします。これにより、WordPress セキュリティチームは、WordPress サイトが攻撃される前に脆弱性を修正することができました。

詳細については、Trac の変更点全リストを参照するか、バージョン 5.8.1 の HelpHub ドキュメントページをご覧ください。

(訳注: 貢献者セクションは、原文を参照してください。)

WordPress 日本語ユーザーマニュアルの移行について

2008年以来、公式な WordPress 日本語ユーザーマニュアルとしてコミュニティで運用してきた Codex 日本語版ですが、Codex 英語版のユーザーマニュアル部分がサポートページ内に移行されたことに合わせて、日本語版も移行作業を続けてきました。今後は、サポートページ内のユーザードキュメント (新ユーザーマニュアル) を参照いただきますようお願いします。

新 WordPress 日本語ユーザーマニュアルサイトのトップページ

今後、Codex 日本語版 (旧ユーザーマニュアル) が積極的にメンテナンスされることはありませんが、移行が済んでいない情報も一部残っていますので、サイト自体をなくす予定は現在のところはありません。

これまで Codex の翻訳やメンテナンスにご協力いただいた563名の登録者の皆様、どうもありがとうございます。

開発関連のドキュメントについて

ただし、関数リファレンスなどの国際化については議論中で、最新の情報は developer.wordpress.org など英語版を参照いただき、日本語特有の留意点など必要に応じて、 Codex 日本語版 (旧ユーザーマニュアル) 内の情報を参照いただく形で利用いただけると幸いです。

デベロッパーリソースや、各 Make WordPress チームのハンドブックに存在するドキュメントについては、一部翻訳を進めています。

これ以外のものも含めて、翻訳してみたいという方はドキュメント翻訳プロセスをご覧ください。

新公式ユーザーマニュアル (HelpHub) の翻訳ステータスについて

現在、271ページのうち63.5%が翻訳済みとなっています。ご協力いただいた32名の皆さんに心より感謝します。

@atachibana, @azuma, @deinonychus, @gblsm, @J-KEI, @keikosme, @kitakado_h, @kmix39, @lestari, @lunaluna_dev, @mai-san, @mayamasu, @mayukojpn, @mimi, @munyagu, @mypacecreator, @mzmjp, @nao, @naohanpen, @nukaga, @phullapadma, @piyoko, @pmyosuke, @rocketmartue, @shimizu402, @shizumi, @toru, @udfibonacci, @usinosuke, @wildworks, @yukinobu, @yuta

英語版 HelpHub 内にあるページのうちCodex 日本語版に旧ページが存在していたドキュメントの移行はほとんど完了していますが、最近英語版が作成されたブロックエディター関連のページについては、翻訳が必要なものが70ページほどあります。ご協力いただける方がいらっしゃいましたら、こちらの手順を参照してください。


当記事のレビューおよびドキュメンテーション移行関連の相談、作業にご協力いただいた皆様、ありがとうございました。@atachibana @tenpura @tai @mimi @yukinobu