WordPress 5.4 ベータ 2

以下は、Francesca Marano が書いた WordPress.org 公式ブログの記事「WordPress 5.4 Beta 2」を訳したものです。

誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください


WordPress 5.4 ベータ 2 がご利用いただけるようになりました。

このソフトウェアはまだ開発中ですので、実運用中のサイトでの使用はおすすめしません。テストサイトを立ち上げてこの新しいバージョンを試すことを検討してください。

WordPress 5.4 ベータ 2 をテストする方法は次の二通りです:

WordPress 5.4 の正式リリースは、2020年3月31日を予定していますが、そこに至るには皆様の助けが必要です

ベータ 1 開発版をテストし、フィードバックを提供してくれたすべての貢献者に感謝します。ベータ段階でバグがないかテストを行うことは、リリースの完成度を高める重要な部分であり WordPress に貢献する素晴らしい方法です。

いくつかのハイライト

ベータ 1 以降、27個のバグが修正されました。以下は、ベータ 2 に含まれるいくつかの変更の概要です。

  • ブロックエディター: 幅が割り当てられていないブロックライブラリのカラムは、均等に伸長します。
  • ブロックエディター: カスタムグラデーションピッカーが英語以外の言語でも動作するようになりました。
  • ブロックエディター: 色を選択できない場合、カラーフォーマッターは表示されなくなりました。
  • プライバシー: プライバシーリクエストフォームのフィールドが、モバイルでより一貫性を持つように調整されました。
  • プライバシー: プライバシーポリシーページ編集のヘルプ通知は、管理画面のすべてのページ上部で表示されなくなりました。
  • サイトヘルス: 失敗した REST API テストのエラーコードが正しく表示されるようになりました。

開発者向け情報

WordPress 5.4 には、開発体験向上のための多くの改良が加えられています。最新情報を知るには Make WordPress Core ブログを購読して、あなたのプロダクトに影響を与える可能性のある変更がないか、デベロッパーノートを注意深く確認してください。

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バグを見つけた場合は、サポートフォーラムのアルファ・ベータエリアに投稿してください。情報をお待ちしています!

再現可能なバグのレポートが書ける方は WordPress Trac に報告してください。こちらでは既知のバグを確認できます。

WordPress 5.4 ベータ 1

以下は、Francesca Marano が書いた WordPress.org 公式ブログの記事、「WordPress 5.4 Beta 1」を訳したものです。

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WordPress 5.4 ベータ 1 がご利用いただけるようになりました。

このソフトウェアはまだ開発中ですので、実運用中のサイトでの使用はおすすめしません。テストサイトを立ち上げて新しいバージョンを試すことを検討してください。

WordPress 5.4 ベータ版をテストする方法は次の二通りです:

WordPress 5.4 の正式リリースは、2020年3月31日を予定していますが、そこに至るには皆様の助けが必要です

2020年の主な目標はブロックを使用したフルサイト編集ですが、WordPress の貢献者達はソフトウェアが前進し続けるようプロジェクトの様々な分野に取り組んでいます。

ベータ段階でバグがないかテストを行うことは、リリースの完成度を高める重要な部分であり WordPress に貢献する素晴らしい方法です。テストに際し注意を払うべき大きな変更点と機能を以下に示します。

ブロックエディター: 新機能と改善点

WordPress 5.4 のコアには Gutenberg プラグイン10回分のリリースがマージされます。これは、たくさんのエキサイティングな新機能があることを意味します。次にそのほんの一部を紹介します。

  • 2つの新ブロック: ソーシャルリンクとボタン
  • ボタン、カバー、グループ、カラムのブロックへの色オプション追加
  • ウェルカムガイドモーダル
  • 最新の記事ブロックにアイキャッチ画像を追加するためのツール
  • より簡単なパンくずリストブロックのナビゲーション

いくつかの変更点:

  • モバイルではツールバーが上に留まるため見失うことはありません。
  • ギャラリーブロックでの画像サイズ変更が簡単に。
  • アイキャッチ画像ボックスへの画像のドラッグアンドドロップ
  • いくつかの新しい API
  • REST API リクエストが失敗した際のわかりやすいオフラインエラーメッセージ
  • テーブルブロックのキャプション
  • リッチテキストブロックでテキストの一部だけに色を付けることが可能に。

アクセシビリティの改善点

  • 複数ブロックの選択が簡単に。
  • 画像ブロック内での画像タイトル属性の変更サポート
  • より簡単なタブ移動。これはエディター最大のアクセシビリティの問題でしたが、ブロックのサイドバーでタブ移動ができるようになりました。
  • 編集モードとナビゲーションモードの視覚的切り替え、スクリーンリーダーのアナウンスの有効化

各リリースのすべての機能の詳細についてはリリースの投稿をご覧ください: 6.66.76.86.97.07.17.27.37.4、7.5

パフォーマンス向上への継続的な取り組み

ブロックエディターチームは WordPress 5.3 以降、特にサイズの大きい投稿(〜36,000語、〜1,000ブロック)において、読み込み時間を14%、入力時間を51%短縮することに成功しました。

その他

サイトヘルス

WordPress プロジェクトが世界のウェブサイトの34%を支えている以上、セキュリティにも注視しなくてはなりません。これが貢献者達がサイトヘルスプロジェクトに熱心に取り組んでいる理由となっています。

WordPress 5.4 では、サイトのパフォーマンスやセキュリティに影響を与える可能性のある潜在的な問題について管理者に警告するウィジェットがダッシュ​​ボードに追加されます。行動を促すボタンをクリックすると、サイトヘルス画面に移動して詳細と修正案を確認できます。

アクセシビリティの改善点

WordPress はリリースごとにアクセシビリティの向上に努めていますが、このリリースも例外ではありません。バージョン 5.4 には、次のアクセシビリティ強化が含まれています。

  • メニュー、カスタマイザー、サイトヘルス画面でのフォーカス管理を改善し、キーボードナビゲーションの既知の問題を修正。
  • メディアモーダルのセマンティクス向上のためキーボードナビゲーションを簡易化。
  • 分かりやすいプライバシーポリシーガイド

開発者向け情報

5.4 には、開発者向けの変更も数多く含まれています。

カレンダーウィジェット

HTML 5.1 の仕様では <tfoot> タグは <tbody> タグの後に続く必要があります(カレンダーウィジェットではそのようになっていなかった)。 WordPress 5.4 では valid な HTML を生成するためにナビゲーションリンクを <table> 要素の直後に続く <nav> 要素に移動します。

apply_shortcodes() を do_shortcode() のエイリアスに

do_shortcode() の代わりに apply_shortcodes() を使用してください。 do_shortcode() は非推奨にはなりませんが、新しい関数はより良いセマンティクスを提供します。

favicon の取り扱いを改善

favicon のリクエストをより柔軟に管理できるようになりました。管理者は、カスタマイザーで favicon を選択、または、favicon.ico ファイルをアップロードできます。 フォールバックとして WordPress ロゴが常に読み込まれます。

開発者向けのその他の変更点

  • wp_login_failed でのエラー情報の明確化
  • マルチサイトインストール用の newblog_notify_siteadmin フィルターにサイト ID が追加されました。
  • テーマで要件となる WordPress と PHP バージョンのヘッダーのサポートが追加されました。
  • TikTok の埋め込みサポートが追加されました。

5.4 関連のデベロッパーノートについては、今後数週間の Make WordPress Core ブログをご覧ください。変更点についてより詳細に説明しています。

WordPress 5.4 では、貢献者達の手によってこれまでに255個以上のチケットが修正されました。

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バグを見つけた場合は、サポートフォーラムのアルファ・ベータエリアに投稿してください。情報をお待ちしています!再現可能なバグのレポートが書ける方は WordPress Trac に報告してください。こちらでは既知のバグを確認できます。

State of the Word: Gutenberg ベースのプレゼンスライド

以下は、Ella van Durpe が書いた WordPress.org 公式ブログの記事、「State of the Word: the story of the slides」を @mimitips@nao@nukaga@atachibana で訳したものです。

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WordCamp US 2019 で行われた マット・マレンウェッグ (Matt Mullenweg) 氏による State of the Word (訳注: マット・マレンウェッグが毎年行う基調講演) の中で、プレゼンテーションに使用したスライドが、Slides プラグインを使用した Gutenberg で作られていることが明かされました。WordPress を使ってスライドを作成するのは誰にでも当たり前の選択肢とは言えないので、この記事では、その過程を紹介し、Gutenberg を使ってスライドのレイアウトを作成するためのコツを提供したいと思います。

この記事は エラ (Ella) と タミー (Tammie) の共同執筆によるもので、2人は今年の State of the Word スライドの作成に (MelMarkEnriqueQ 、そしてサポーターとともに) 協力しました。

はじまりの経緯

エラ・ヴァン・ドゥールプ (Ella Van Durpe)JSConf と ReactEurope で登壇者として選出され、プレゼンのスライドを作りたいと考えました。

過去には Reveal.js を使ってスライドを作ったことがあり、HTML/CSS/JavaScript を使って何でも作れる自由さを楽しく感じていました。エラにとってこれらの言語は使いやすく、手慣れていましたし、ネイティブな形式で Web に公開することができるからです。

新たにプレゼンを作るにあたって Reveal.js をまた使おうと思ったものの、HTML を手書きで書きたくはありませんでした。「コードを実際にまったく書くことなく、Web 上にネイティブな形で公開できるコンテンツブロックを視覚的に作る」というのは、まさに Gutenberg が作られた目的でした。

エラは、スライド内にスタイルをハードコードし、追加設定はできないというプロトタイプのプラグインをすばやく作りました。各プレゼンの最後に、Gutenberg ベースのスライドについての簡単なデモを含めると、観客は驚きました。

WordCamp US 2019 が近づいてきたとき、エラはプラグインを State of the Word で使うように勧めました。これまでの登壇で、彼女の観客の反応がとても良かったので、WordPress コミュニティ全体にもこれを共有するのはいい機会だと思ったのです。

Gutenberg スライドの仕組み

技術情報

プラグインはカスタム投稿タイプ “presentation” と新しいブロック “slide” を登録します。slide ブロックは拡張 “Group” ブロックの一種です。投稿のルートにしか配置できませんが、内部にはどのブロックでも置くことができます。結果、投稿のルートにはスライドがあり、スライドにはコンテンツがあります。この構造は HTML セクション要素内にコンテンツを必要とする Reveal.js マークアップと完璧に合致します。

それぞれのスライドには固有のデザインがあるため、テーマのスタイルは無効化され、各スライドからスタイルを設定しています。プラグインで提供されるカスタムプレゼンテーションテンプレートが、フロントエンドにカスタム投稿をレンダリングします。

ここでエラは、スライドをスタイリングするオプションを追加しました。例えば、ドキュメント全体、または個々のスライドレベルで背景やフォントを設定するオプションや、スライドの遷移方法や速度を変更可能な Reveal.js オプションを追加しました。最後にスタイルを上書きするカスタム CSS フィールドを追加しました。

また State of the Word 用にスピーカーノートとスピーカービューも追加しました。

デザインの過程

スライドデザインのインスピレーションは、Blue Note のアルバム・ジャケットから生まれました (2011年の State of the Word スライドのインスピレーションでもありました)。これらのアルバム・ジャケットは、WordPress コアの最近の “About” ページと、新しい Twenty Twenty テーマのスターターコンテンツに影響を与えました。このスタイルは、力強く幾何学的な形状と、明瞭なラインのシンプルなフォームで構成されています。写真と大胆なタイポグラフィは、この意匠の本質です。

プレゼンテーションに最適な組み合わせを選択する前に、さまざまなカラーパレットとフォントの組み合わせが検討されました。

スライドには強力な写真の要素が必要でした。過去の WordCamp は優れた写真のソースなので、適切な写真を見つけるために何年ものフォトギャラリーを掘り下げました。色、フォント、写真を使用し、一連のプレゼンスライドを構築するための基礎を築きました。

Gutenberg スライドを作る上でのコツ

コツその1: カラムと仲良くなろう

正確なレイアウトのスライドが必要な場合は、カラムを活用しましょう。以下の例では、3列レイアウトを使ってスライド内のコンテンツを中央に配置しました。

コツその2: スペーサーブロックの便利さを知る

カラムを最大限に活用するには、スペーサーブロックと組み合わせましょう。以下のスライドでは、スペーサーブロックを使って背景画像の上にコンテンツを配置しました。

コツその3: 大画面でテストする

スライドをプレビューしながら進めていくことが大切です。使用するプロジェクターのサイズとアスペクト比に合わせて設計し、時々プレゼンテーションモード上で視覚的に確認してください。

コツその4: 動画を確認

新機能を紹介するにはよくできたデモ動画が欠かせません。ヨエン・アスムッセンが効果的なデモ動画についての記事を書いています。

学んだこと

アートディレクションを適用した構成をもっと簡単に作れるようにできればいいのに!

メル・チョイス-ドゥワン (Mel Choyce-Dwan)

Gutenberg の進化にともなった大きな改善点のひとつとして、「アートディレクション」が簡単になったということが挙げられます。しかし、今年の間に加えられた改善をもってしても、Gutenberg でいくつかのレイアウトを作成することは予想以上にトリッキーでした。より複雑な構成については、SVG に依存しました。将来、最終的にはこういったハックの必要性は解消され、わくわくする可能性の新しい世界がすべての人に開かれるでしょう。

ブラウザーを通して、例えば (多くの人が使うツールである) Keynote や Powerpoint を使用する場合よりも、このプレゼンテーションにおける最大の学びを得ることができました。多くの場合、フルスクリーンで表示すると、エディターで作成したものとは表示が異なることが分かりました。ブラウザーウィンドウ全体を使う代わりに、固定サイズを使用するようにプラグインをアップデートすることで、これを和らげることができました。

まとめ

もし State of the Word をチェックしたい方がいましたら、ぜひ録画を見て記事を読んでください。

Slides プラグインはプラグインリポジトリから利用できるだけでなく、コードを GitHub から入手できますし、翻訳の手助けをすることもできます。

WordPress 5.3.2 メンテナンスリリース

以下は、Jb Audras が書いた WordPress.org 公式ブログの記事、「WordPress 5.3.2 Maintenance Release」を訳したものです。

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WordPress 5.3.2 が利用可能になりました。

これはメンテナンスを目的としたリリースで、5件の修正と改良が行われています。

WordPress 5.3.2 は短期のメンテナンスリリースです。次のメジャーリリースはバージョン5.4になる予定です。

WordPress 5.3.2 をダウンロードするにはこのページの上部にあるボタンをクリックします。または、管理画面メニュー「ダッシュボード」→「更新」から「今すぐ更新」をクリックします。

自動バックグラウンド更新をサポートしているサイトではすでに更新プロセスが始まっているでしょう。

メンテナンス更新

WordPress 5.3.1 のリリース後、いくつかの重要度の高い Trac チケットが作成されました。今回のメンテナンスリリースはそれらの問題に対処するものです。

  • 日付/時刻: 変更後の投稿オブジェクトに不正な日付データが付与されている場合でも get_feed_build_date() がそれを正しく扱うことができるようにする。
  • アップロード: アルファベットの大文字と小文字を区別しないファイルシステム上で大文字拡張子付きのファイルがアップロードされた場合に起こり得る wp_unique_filename() におけるファイル名衝突を解決する。
  • メディア: 対象ディレクトリが読み込み不可の場合の wp_unique_filename() における PHP 警告を解決する。
  • 管理画面: .active クラスのボタンのための色指定をすべての色スキームにおいて修正。
  • 投稿と投稿タイプ: wp_insert_post() において、投稿の日付をチェックして future または publish のステータスを指定する際に、適切なデルタ比較を使用する。

詳細は Trac の変更リスト、並びに 5.3.1 の HelpHub ドキュメンテーションページを参照してください。

Thanks!

(訳注: WordPress 5.3.2 に携わった貢献者の一覧は元記事を参照してください。)

WordPress 5.3.1 セキュリティとメンテナンスのリリース

以下は、Jb Audras が書いた WordPress.org 公式ブログの記事、「WordPress 5.3.1 Security and Maintenance Release」を訳したものです。

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WordPress 5.3.1 が利用可能になりました。

これはセキュリティとメンテナンスのためのリリースです。46件の修正と改良が行われています。加えて多数のセキュリティ修正も加えられました。詳しくは下記のリストを参照してください。

WordPress 5.3.1 は短期のメンテナンスリリースです。次のメジャーリリースはバージョン5.4になる予定です。

WordPress 5.3.1 をダウンロードするにはこのページの上部にあるボタンをクリックします。または、管理画面メニュー「ダッシュボード」→「更新」から「今すぐ更新」をクリックします。

自動バックグラウンド更新をサポートしているサイトではすでに更新プロセスが始まっているでしょう。

セキュリティ更新

WordPress 5.3.1 では 5.3 以前のバージョンに影響する4件のセキュリティ問題が修正されています。5.3 より古いバージョンをお使いの場合でも、これらのセキュリティ修正が反映された更新バージョンがリリースされているので更新をお勧めします。

  • 権限のないユーザーに REST API 経由での先頭固定投稿を許してしまう問題 (Daniel Bachhuber による報告)。
  • 巧妙に手が加えられたリンクを用いたクロスサイトスクリプティング (XSS) 脆弱性の問題 (RIPS Technologies 所属 Simon Scannell による報告)。
  • WordPress.org セキュリティチームによる wp_kses_bad_protocol() の強化。これにより名前付きコロン属性が適切に処理される。
  • ブロックエディター本文を用いた格納型 XSS 脆弱性 (Nguyen The Duc による報告)。

メンテナンス更新

  • 管理画面: フォーム制御項目の高さと揃えの標準化 (開発ノート参照)、ダッシュボードウィジェットのリンクのアクセシビリティ、代替色スキームの可読性の問題 (開発ノート参照)。
  • ブロックエディター: Edge のスクロール問題と JavaScript の断続的問題の修正。
  • 同梱テーマ: カスタマイザーオプションの追加による執筆者情報の表示/非表示切替、JS ベースのスムーススクロールを CSS で置換 (開発ノート参照)、Instagram 埋め込み CSS を修正。
  • 日付/時刻: 非 GMT 日付の計算を改良、特定言語での日付フォーマット出力を修正、PHP のタイムゾーン変更に対してより弾力的な get_permalink()
  • 埋め込み: CollegeHumor を削除。oEmbed サービス提供元の廃止による。
  • 外部ライブラリ: sodium_compat の更新。
  • サイトヘルス: 管理者メールアドレス検証のリマインド間隔をフィルタリング可能に。
  • アップロード: ファイル名が重複した場合にサムネイルによって他の画像が上書きされないようにする。アップロード後のスケーリング対象から PNG 画像を除外する。
  • ユーザー: 管理者メールアドレス検証の際にサイトのロケールではなくユーザーのロケールを使用する。

詳細は Trac の変更リスト、並びに 5.3.1 の HelpHub ドキュメンテーションページを参照してください。

Thanks!

(訳注: WordPress 5.3.1 に携わった貢献者の一覧は元記事を参照してください。)

WordPress 5.3 “カーク”

以下は、Matt Mullenweg が書いた WordPress.org 公式ブログの記事、「WordPress 5.3 “Kirk”」を訳したものです。

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ブロックエディターのさらなる進化が WordPress 5.3 に洗練されたユーザー経験をもたらします。この最新かつ最も優れた WordPress バージョンは、マルチプレイヤーのジャズ奏者ラサーン・ローランド・カークにちなみ「カーク」と名付けられました。パッケージをダウンロードして、あるいはダッシュボードから更新して利用できます。

5.3 はブロックエディターを拡張、洗練させ、より直感的な操作感と改善されたアクセシビリティを実現します。エディターに導入された新機能はデザインの自由度を向上させ、レイアウトオプションとスタイルバリエーションの追加によりデザイナーはサイト外観に対するさらなるコントロールを手にできます。

また、本リリースから導入される新しいデフォルトテーマ Twenty Twenty によって、さらなるデザインの柔軟性とブロックエディターとの統合が実現されます。これまでになく簡単に、美しいウェブページと先進的レイアウトが実現できるでしょう。


進化したブロックエディター

この機能強化にフォーカスした更新においては150を超える新たな機能とユーザビリティ改善が加えられています。中でも、最適化されていない最高画質の写真画像をスマートフォンや高性能カメラで撮影したままアップロードして処理できる、特大サイズ画像のサポートにおける改良は特筆すべきものです。より大きなデフォルト画像サイズのサポートも加わり、写真の見栄えは常に最高レベルを維持します。

アクセシビリティについての改善も多数実施されました。これには管理画面でのブロックエディターのスタイルの統合が含まれます。これらの改良されたスタイルにより多くのアクセシビリティ上の問題が解決されます: フォーム入力項目やボタンの色コントラスト、エディターと他の管理画面との間の一貫性、新しいスナックバー通知、デフォルトの WordPress カラースキームへの標準化、Motion の導入によるブロックの機敏で自然な操作感の実現、など。

ダッシュボード内の移動にキーボードを使用するユーザーのために、ブロックエディターはナビゲーションモードを搭載しました。これにより、ブロック操作のあらゆる部品の間をタブ移動することなしに、ブロックからブロックへとジャンプすることが可能になります。


デザイン柔軟性の拡張

WordPress 5.3 は、素晴らしいデザイン作成するためのより強固なツールを追加します。

  • 新しいグループブロックによりページをカラフルなセクションへ簡単に分割できるようになります。
  • カラムブロックで固定カラム幅がサポートされます。
  • 新しい定義済みレイアウトでコンテンツを先進的デザインへと手軽にアレンジできます。
  • ヘッダーブロックで文字色と背景色のコントロールがサポートされます。
  • スタイルオプション追加機能をサポートするブロックにお好みのスタイルを指定できます。

Twenty Twenty の導入

A desktop preview of the Twenty Twenty theme, showing both the front-end and the editor view.
A mobile image of the Twenty Twenty  theme, over a decorative backgorund of brown-grey bars.

ブロックエディターの登場から一年、芯に根ざした柔軟性を伴って設計された Twenty Twenty を公開できることを誇りに思います。カラム、グループ、そしてメディアブロックを組み合わせてあなたのサービスや製品を表現しましょう。幅広や全幅揃えを活用して動的で魅力あるレイアウトを実現しましょう。コンテンツ中央配置カラムであなたの意見に視線を集めることだって思いのままです。

Twenty Twenty の名を冠するテーマに相応しくなるよう、文字の明瞭性と読みやすさにも配慮しています。Rasmus Andersson により設計された Inter 書体を同梱。デフォルトテーマとしては初めてバリアブルフォント (Variable Font) 形式で提供する Inter は、わずか2個のフォントファイルにすべてのウエイトとスタイルが含まれます。これにより、ロード時間が抑制される利点が得られるのです。


皆さんのための改善

An icon showing an arrow rotating a square.

画像の自動回転

埋め込まれた方向データに従って、アップロード時に画像が正しく回転します。この機能は9年前に提案され、多くの献身的な貢献者の努力により実現しました。

A plus in a square, indicating health.

サイトヘルスチェックの改良

5.3 で導入された機能強化により、問題の特定がより簡単になりました。拡張された推奨事項として、サイト上でトラブルシューティングが必要な領域がヘルスチェック画面で強調表示されます。

A email icon.

管理者メールアドレスの検証

管理者としてログインすると、管理者のメールアドレスが最新であるか定期的に確認を求められます。これにより、メールアドレス変更によりサイトからロックアウトしてしまう可能性が軽減します。


開発者の方へ

日付/時間コンポーネントの修正

開発者は、より信頼性の高い方法で日付とタイムゾーンを操作できるようになりました。日付と時刻の機能には、統合されたタイムゾーンの取得や PHP との相互運用性のための新しい API 関数が実装され、多くのバグ修正が行われました。

PHP 7.4 互換性

WordPress 5.3 は、PHP 7.4 を完全にサポートすることを目指しています。このリリースには、非推奨の機能を削除し、互換性を確保するための複数の変更が含まれています。WordPress はすべてのユーザーが PHP の最新かつ最高のバージョンを実行することを奨励し続けます。

The Squad

(訳注: このセクションの内容は元記事を参照してください)


WordPress を選んでいただき、ありがとうございます !

WordPress 5.3 RC4

以下は、Francesca Marano が書いた WordPress.org 公式ブログの記事、「WordPress 5.3 RC4」を訳したものです。

誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください


WordPress 5.3 のリリース候補第四版が公開されました。

WordPress 5.3 の正式公開は11月12日を予定しています。予定通りの公開にはみなさんからの助力が必要です。まだ 5.3 を試していないなら、今がその時です !

WordPress 5.3 リリース候補をテストするには次の二通りの方法があります:

WordPress 5.3 の詳しい中身については第一版第二版第三版リリース候補の投稿をご参照ください。

RC4 では新デフォルトテーマ Twenty Twenty に対する3件のバグ修正が実施され (#48450 参照)、また以下の問題への対応が行われました:

  • Twemoji ライブラリを 12.1.2 から 12.1.3 に更新 (#48293 参照)。
  • メディアコンポーネントの2件の不具合修正 (#48451 #48453 参照)。
  • アップロードコンポーネントの1件のバグ修正 (#48472 参照)。
  • ブロックエディターの5件のバグ修正 (#48502 参照)。

プラグインとテーマ開発者のみなさんへ

WordPress 5.3 であなたのプラグインやテーマをテストして、問題なければ readme ファイルの Tested up to バージョンを 5.3 に更新してください。もし互換性の問題が見つかったらサポートフォーラムに投稿してください。そうすれば最終公開の前に解決できるかもしれませんから。

主要な変更点についての詳細をまとめた WordPress 5.3 フィールドガイドも公開されています。

フィールドガイドの公開後、Use of the “wp_update_attachment_metadata” filter as “upload is complete” hook というタイトルの開発者向け情報が公開されています。プラグインとテーマ開発者のみなさんはこちらの情報をご参照いただき、WordPress 5.3 で引き続き機能するために必要な調整を行なってください。また、何か問題に直面した場合は #48451 にコメントして情報の共有をお願いします。

協力者募集中

英語以外の言語を話す方へ: WordPress の翻訳にご協力ください !

「これはバグじゃないかな ?」と思ったら、サポートフォーラムの Alpha/Beta コーナーまで投稿してください (訳注: 日本語版フォーラムの場合は開発版コーナーまで)。バグの再現に役立つレポートを書くのが苦にならないなら WordPress Trac にレポートを上げてください。Trac では既知のバグを検索することも可能です。

2019年版ユーザー・開発者アンケート

以下は、Andrea Middleton が書いた WordPress.org 公式ブログの記事、「2019 Annual Survey」を訳したものです。

誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください


毎年恒例のユーザー・開発者アンケートの時期となりました。WordPress をプライベートやお仕事でお使いの皆さんのフィードバックをいただければ幸いです。

アンケートの所要時間は10分未満で、WordPress をどのように使っているかをお伺いします。

今年は英語に加え、フランス語ドイツ語ロシア語スペイン語のアンケートもあります。翻訳に協力してくださったコミュニティボランティアの方々に感謝します (訳注: 日本語については @atachibana @shinyab さんがご協力くださいました。ありがとうございました)。

アンケート受付期間は4週間で、結果はこのブログで公開します。すべてのデータは匿名化され、メールアドレスや IP アドレスは公開する結果とは紐付けられません。WordPress.org のプライバシーポリシーはこちらでご覧いただけます。

WordPress 5.3 RC3

以下は、Jonathan Desrosiers が書いた WordPress.org 公式ブログの記事、「WordPress 5.3 RC3」を訳したものです。

誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください


WordPress 5.3 のリリース候補第三版が公開されました。

WordPress 5.3 の正式公開は11月12日を予定しています。予定通りの公開にはみなさんからの助力が必要です。まだ 5.3 を試していないなら、今がその時です !

WordPress 5.3 リリース候補をテストするには次の二通りの方法があります:

WordPress 5.3 の詳しい中身については第一版ならびに第二版リリース候補の投稿をご参照ください。

RC3 では新バージョン紹介ページの内容見直し、新デフォルトテーマ Twenty Twenty のバグ修正 (#48450 参照)、その他以下のバグと不具合への9件の修正が行われました。

  • ブロックエディターの4件のバグ修正 (#48447 参照)。
  • 日付と時間関連の3件のバグ修正 (#48384 参照)。
  • date_i18n() の不具合修正 (#28636 参照)。
  • 管理画面のデフォルトカラースキーマ非使用時において主要ボタンの色コントラストに見られたアクセシビリティ上の不具合の修正 (#48396 参照)。

プラグインとテーマ開発者のみなさんへ

WordPress 5.3 であなたのプラグインやテーマをテストして、問題なければ readme ファイルの Tested up to バージョンを 5.3 に更新してください。もし互換性の問題が見つかったらサポートフォーラムに投稿してください。そうすれば最終公開の前に解決できるかもしれませんから。

主要な変更点についての詳細をまとめた WordPress 5.3 フィールドガイドも公開されています。

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「これはバグじゃないかな ?」と思ったら、サポートフォーラムの Alpha/Beta コーナーまで投稿してください (訳注: 日本語版フォーラムの場合は開発版コーナーまで)。バグの再現に役立つレポートを書くのが苦にならないなら WordPress Trac にレポートを上げてください。Trac では既知のバグを検索することも可能です。

WordPress 5.3 RC2

以下は、Francesca Marano が書いた WordPress.org 公式ブログの記事、「WordPress 5.3 RC2」を訳したものです。

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WordPress 5.3 のリリース候補第二版が公開されました。

WordPress 5.3 の正式公開は11月12日を予定しています。予定通りの公開にはみなさんからの助力が必要です。まだ 5.3 を試していないなら、今がその時です !

WordPress 5.3 リリース候補をテストするには次の二通りの方法があります:

WordPress 5.3 の詳しい中身については第一版リリース候補の投稿をご参照ください。

リリース候補第二版では新しいバージョン紹介ページに改善が加えられ、以下のバグと不具合に対する10件の修正が行われました:

  • RC1 で発生したブロックエディター関連の3件のバグの修正 (#48381 参照)。
  • コメント内リンクに正しい rel 属性が付与されないバグの修正 (#48022 参照)。
  • 画像がサイズ超過判定され縮小処理された場合にはファイル名に scaled- の文字列を追加する (#48304 参照)。
  • IE11 上でのボタングループのレイアウトに対する修正 (#48087 参照)。
  • REST API での boolean false メタ値の扱いに関するバグの修正 (#48363 参照)。
  • ネイティブ PHP JSON 拡張が見つからない場合のエラーコードを固有の文字列に変更 (#47699 参照)。
  • ファイルアップロード時の HTTP エラーコードの対応範囲が拡張され、500番台のすべてのエラーが含まれるように変更 (#48379 参照)。

プラグインとテーマ開発者のみなさんへ

WordPress 5.3 であなたのプラグインやテーマをテストして、問題なければ readme ファイルの Tested up to バージョンを 5.3 に更新してください。もし互換性の問題が見つかったらサポートフォーラムに投稿してください。そうすれば最終公開の前に解決できるかもしれませんから。

主要な変更点についての詳細をまとめた WordPress 5.3 フィールドガイドも公開されています。

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