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脳死患者につないだブタの肝臓が3日間機能、「CRISPR」で遺伝子編集施す
遺伝子編集を施したブタの肝臓を肝不全の患者に体外でつないだところ、3日間機能したとペンシルベニア大学が報告している。人体に長期的に適合するかはまだわからないが、「異種移植」が肝臓移植を待つ人々の選択肢のひとつになることが期待されている。
By Emily Mullin
英国で「郵便局員の冤罪」を生んだ富士通の会計システム、その欠陥の深刻度
欠陥を抱えた富士通の会計システムが、英国の郵便局で働いていた900人以上を横領や不正行為の冤罪で起訴や有罪判決へと追い込んだ。このシステムの欠陥は導入当初から知られていたことが明らかになるなど、問題の深刻さが浮き彫りになっている。
By Jon Brodkin
「パルワールド」の世界的なヒットと、指摘される“複雑な問題”
世界的なヒットを記録して注目されている日本発のゲーム「パルワールド / Palworld」。オンライン掲示板のRedditでは、そのヒットについてさまざまな指摘が相次いでいる。
By Megan Farokhmanesh
AIを利用した新しい「Google 検索」は、いまより“役に立つ”結果を示せるか
グーグルが生成AIを利用した検索機能「マルチ検索」や「かこって検索」の提供を、米国や初期ユーザー向けに徐々に進めている。Google 検索は広告が多く検索結果の質にも満足できないという声も少なくないなか、AIの活用でよりよい検索体験は実現するのだろうか?
By Lauren Goode
映画『フェラーリ』はマイケル・マン監督の“自伝”のようにみえる作品だ:映画レビュー
何十年にもわたって、マイケル・マン監督は領域を拡げ、完璧を求め、熱心なファンを獲得してきた。映画『フェラーリ』で描かれるエンツォ・フェラーリがそうしたように。『WIRED』は監督に作品に込めた思いや若い世代の反応について聞いた。
By John Semley
米国のテックワーカーが“ポテトの名産地”アイダホに移り住む理由
米北西部にあるアイダホ州の州都・ボイシに、テック関連の仕事を求める若者が流入している。大量解雇で大手テック企業への幻滅が広がるなか、彼らは両海岸の大都市でなく、内陸部を目指すようになっているのだ。
By Amanda Hoover
マーク・ザッカーバーグがハワイで極秘建設する巨大複合施設とは
メタ・プラットフォームズの最高経営責任者であるマーク・ザッカーバーグが、ハワイで約100億円の土地に広大な地下シェルターを備えた巨大施設を建設中している。US版『WIRED』の独自取材によって、このプロジェクトの真のスケールと地元へのインパクトが明らかになってきた。
By GUTHRIE SCRIMGEOUR
サムスンの「Galaxy S24」シリーズは、どれを選ぶべき? その進化のポイント
サムスンがスマートフォンの最新モデル「Galaxy S24」シリーズを発表した。「Galaxy S24」「Galaxy S24+」「Galaxy S24 Ultra」の3機種は、それぞれどのように進化したのか。全容を解説していこう。
By Julian Chokkattu
テック企業によるレイオフが今年も相次いでいるが、昨年の繰り返しにはならない
2024年が始まってすぐにアマゾンやグーグルをはじめとするテック企業が相次いで人員削減を発表した。これは一見、昨年と同じパターンに見えるが、労働市場は昨年のほど深刻な状況に陥ることはないだろうと専門家は語る。
By Amanda Hoover
ハイドロゲルで精子を遮断、“安全に後戻りできるパイプカット”は実現するか
バイオテック企業のContralineが、精子の流れを遮断するハイドロゲルを23人の男性の体に注入する実験に成功した。この手法は持続性と可逆性のある男性用避妊術として開発されたものだ。
By Emily Mullin
あらゆる“ハック”の旗を立て、 「クリエイティブクラス」を更新せよ:「CREATIVE HACK AWARD 2023」授賞式レポート
「なにを、なぜ、いかにハックしたか」という、シンプルかつ深遠なテーマを問うCREATIVE HACK AWARDが今年も開催された。今年はいかなる作品にスポットが当たったのか。審査員の講評を中心に振り返る。
By Takuya Wada
アップル「Vision Pro」最新レビュー:見えてきた“コンピューティングの未来”と、いくつかの奇妙な体験
複合現実(MR)ヘッドセット「Apple Vision Pro」はアップルにとって数年ぶりとなる新カテゴリーへの挑戦となる。その最新バージョンによる体験は洗練されているが、デバイスの設計には“アップルらしさ”を感じられないようにも思える。
By Julian Chokkattu
「世界最高齢犬」のギネス認定、疑惑浮上で停止。“次点”にいた犬の飼い主の胸中
31歳だとされた犬「ボビ」の年齢への疑いが生じてから、ギネスワールドレコーズは「世界最最高齢犬」の記録を一時停止した。その結果、とある長寿犬の存在が宙に浮いている。
By Matt Reynolds
アップルがVision Proの体験において「見せたくない」と考えていること
アップルが複合現実(MR)ヘッドセット「Apple Vision Pro」の予約開始を前に、一部のメディアなどに最新バージョンを体験する場を設けた。そこでの体験からは、あるハードウェアの存在を隠そうとするアップルの思惑が透けて見えてきた。
By Lauren Goode
おもちゃの技術を月面ロボットに:超小型の変形型月面ロボット「SORA-Q」に詰め込まれた夢と英知
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「SLIM(スリム)」が、2024年1月20日に日本初の月面着陸に挑む。この探査機に搭載されているのが、超小型の変形型月面ロボット「SORA-Q(ソラキュー)」だ。球体から左右に拡張変形して月面を駆け回るこのロボットには、日本のおもちゃづくりの英知と次世代に向けてのメッセージが詰まっている。
By Asuka Kawanabe
OpenAIの「GPT Store」でカスタマイズしたチャットボットを公開する方法
ChatGPTでカスタマイズしたチャットボットの「GPT」をほかのユーザーに公開できるようになった。これはアップルのApp Storeと同じような仕組みで、近いうちに作成したチャットボットから収益を得られるようになる見込みだ。ここではGPTのつくり方のヒントと公開方法を説明する。
By Reece Rogers
「Apple Watch」を巡る特許紛争、アップルは“血中酸素センサーなし”のモデルで販売を再開へ
「Apple Watch」に搭載されている血中酸素飽和度(SpO2)センサーの特許を巡る争いで、アップルは最新モデルの米国での販売を改めて停止する。そのうえで、当面は関連技術を使用しない製品を米国で販売することで対応する見通しだ。
By Michael Calore
開店したOpenAIの「GPT Store」、開発者たちへの報酬の基準は?
カスタマイズされたチャットボットのアプリストアである「GPT Store」が1月10日にオープンし、ChatGPT有料版ユーザーが利用できるようになった。しかし、カスタムチャットボット制作者への報酬がどうなるのかについて、OpenAIははっきりした方針を打ち出していない。
By Lauren Goode
サムスンの「Galaxy S24」は、グーグルのAIモデル「Gemini」でさらにスマートに進化した
サムスンがスマートフォンの新モデル「Galaxy S24」「Galaxy S24+」「Galaxy S24 Ultra」を発表した。最大の特徴は、グーグルのAIモデル「Gemini」を活用したことによるスマートな機能の数々だ。
By Julian Chokkattu
新型コロナウイルスの新たな感染拡大が、米国であまり話題になっていない理由
現在、米国ではオミクロン株以来最大規模の新型コロナウイルスの感染拡大が起きている。症状が軽い場合には見過ごされてしまっていることも多いようなのだが、リスクの高い人を含む社会全体の健康を踏まえた感染対策の重要性を専門家は語る。
By Celia Ford
Music
SoundCloudが身売り検討。新たな才能を育むコミュニティのない未来にアーティストたちが危機感
音楽ストリーミングプラットフォームであるSoundCloudが買収先を探しているというニュースが報じられた。このサービスからはこれまでに多くのヒップホップアーティストが誕生しており、ミュージシャンたちは同サービスのコミュニティを失う損失は計り知れないと語る。
By Jason Parham
トランプが共和党候補指名争いの初戦で大勝も、支持者たちが広げる「陰謀論」の中身
米共和党の大統領候補指名争いの初戦となったアイオワ州党員集会で、元大統領のドナルド・トランプが圧倒的な得票率で勝利した。だが、熱狂的な支持者の一部が選挙における“不正”を訴え始めており、大統領選が「陰謀論」に満ちたものになる可能性も危惧される。
By David Gilbert
【ビブリオトーク開催決定!】2024年のパラダイムシフトに備える本と思考の編み方:渡邉康太郎(Takram コンテクストデザイナー)× 松島倫明(『WIRED』日本版 編集長)
2024年のトレンドに迫る雑誌『WIRED』日本版 VOL.51「THE WORLD IN 2024」の発売を記念し、コンテクストデザイナー渡邉康太郎をゲストに迎えた恒例企画「ビブリオトーク」を1月30日(火)に開催することが決定した。
By WIRED STAFF
ELECTROCHEMICAL BATTERY
電気化学バッテリーのユースケースが劇的に広がる──特集「THE WORLD IN 2024」
安全性やコスト、汎用性など、さまざまなボトルネックを解消したバッテリーの実装が間近に迫っている。真のブレークスルーをもたらす鍵は、その柔軟性にある。
By Sarah Sclarsic
写真で見る「CES 2024」:AIの席巻と“技術革新”を象徴するシーン
このほど開催された世界最大級の家電見本市「CES 2024」の会場では、今年は目に入るありとあらゆるものを人工知能(AI)が席巻していた。そうした今年ならではの“コンシューマーテクノロジー革命”の現場を写真で紹介しよう。
By Michael Calore
WEATHERING
先進国で妊産婦死亡率が上昇、健康格差がさらに進む──特集「THE WORLD IN 2024」
なぜ、裕福な国においても妊産婦死亡率の上昇が指摘されていのか? 政府が真剣に対処しなければ、人種や階級差別、貧困などのストレスに晒されるマイノリティ集団の健康状況は悪化の一途をたどるだろう。
By Arline Geronimus
SF Thinking
2050年には「未来省」と「死後省」がある!? 「WIRED Futures」がSF的想像力で描いた世界【アーカイブ動画あり】
なぜいま、スペースオペラよりも明後日の未来を語ることが大事なのか? なぜいま、死者の再生を真正面から議論する必要があるのか? 不確実な未来へと踏み出すなら、「SF」という名の“認知の地図”を手にしよう。
By Takuya Wada
Drones as rescue tool
ドローンによる消防救助で、森林火災への対処が劇的に向上する──特集「THE WORLD IN 2024」
気候変動がもたらす山火事の救助チームにドローンが加わる。早期に警報を出し、状況分析をする。生存者の居場所を突き止め、さらには消火活動までこなすのだ。
By Ilan Kelman、Gareth Byatt
AIに仕事を奪われることはなくても、職を得るのを邪魔される可能性はある
履歴書の審査や昇進候補者の推薦といった、人材をふるいにかける作業を自動化するAIソフトウェアが登場し、人事の現場で導入され始めている。これらのソフトウェアを分析したジャーナリストのヒルケ・シェルマンに、現状のなかで求職者が主導権を取り戻す方法について訊いた。
By Caitlin Harrington
著作権が切れた「初期ミッキーマウス」の生成AI作品がネットに氾濫。投稿するクリエイターの意図は?
ディズニーのキャラクターであるミッキーマウスの初期バージョンが2024年にパブリックドメインになり、年初以来、インターネット上にはAI生成画像が大量に投稿されている。作品を通じて著作権法と生成AIツールのあり方に疑問を投げかけようとしていると、一部のクリエイターは語る。
By Kate Knibbs
CES 2024:物理キーボード内蔵スマートフォンケースから小型AIデバイスまで、いますぐ手に入るベストガジェット25選
世界最大級の家電見本市「CES 2024」には数多くの気になるガジェットや技術が出展された。物理キーボード内蔵スマートフォンケースから小型AIデバイス、プライバシー重視の独自スマートフォンまで、会場で披露されたなかで市販された25のガジェットを紹介しよう。
By Wired Us Gear Team
Overdigitization
オーバーデジタイゼーションによって日常生活での格差が拡がる──特集「THE WORLD IN 2024」
技術革新によってわたしたちの生活は便利になっているが、デジタル格差も同時に拡がっていくだろう。基本的なデジタルスキルを身につけていない人は数多くおり、スキルを底上げするには政府による支援が必要となる。
By Naomi Alderman
GIVE DIRECTLY
援助プログラムの多くが非効率、現金が最善の手段となる──特集「THE WORLD IN 2024」
貧困にあえぐ国や地域を援助する国際機関は、これまでの支援システムが抱える欠陥を認め、現金の直接的な供与による現地コミュニティのボトムアップ的自立促進に舵を切る必要がある。
By Rory Stewart
Heat pumps
ヒートポンプへの切り替えが世界中で加速する──特集「THE WORLD IN 2024」
エアコンや給湯器などに古くから使われているヒートポンプの技術だが、CO2排出と光熱費の両方を削減できることから未来志向の解決策として欧米でも期待が高まっている。
By Leah Stokes
FASHION
スキーウェア+ゲーム、NFC+音楽。この冬もBALENCIAGAの先進性はテクノロジーとともに
2023年末にメゾンとして初となるスキーウェアのコレクションを発表したBALENCIAGA。同時にリリースされたのは3Dのシミュレーションゲームだった(けっこうよくできている)。さらにNFCチップ(限定の楽曲を聴くことができる)を内蔵したウェアも発表。テクノロジーとファッションとクリエイティビティという点で、やはりこのブランドはユニークだ。
By Satoshi Taguchi
WORK TOGETHER
同じ空間で一緒に働く喜びと価値が再評価される──特集「THE WORLD IN 2024」
出社する人が増えるにつれ、互いに直接議論し、協力して仕事をこなす利点が再発見される。これに伴い、企業は自社の仕事に合う働き方や制度の再設計に注力するようになるだろう。
By Amy Edmondson
Androidで「iMessage」を利用できるアプリ「Beeper Mini」のサービス終了と、メッセージアプリ相互運用の今後
アップルがメッセージサービス「iMessage」をAndroidでも使えるようにするアプリ「Beeper Mini」を、このほど利用できなくした。メッセージの相互運用性はスマートフォンにとって重要な課題だが、今回の事態に開発元は何を思うのか。Beeperの共同創業者に訊いた。
By Lauren Goode
CES 2024:テレビは透明に、そして超巨大で鮮明になる。ディスプレイの進化で注目すべき3つのトレンド
世界最大級の家電見本市「CES 2024」では、今年もさまざまなテレビの新技術が披露された。透明だったり、超巨大だったり、驚くほど明るかったり──。ディスプレイの注目すべき3つのトレンドを紹介しよう。
By Ryan Waniata
CES 2024:3D表示ディスプレイからマルチな掃除ロボまで、最も注目すべき12の製品と技術
世界最大級の家電見本市「CES 2024」には、気になるガジェットや技術が数多く出展された。そのなかから、3D表示ディスプレイにマルチな掃除ロボ、物理キーボード内蔵のiPhoneケースまで、最も注目すべき12つの製品と技術を紹介しよう。
By Wired Us Gear Team
COSMIC NEIGHBORS
地球外文明の証拠を見つける──特集「THE WORLD IN 2024」
たとえ生きているうちに出合うことはなくても、宇宙に隣人がいる証拠はすでにわたしたちの近くにあるのかもしれない。すでに太陽系外から飛来してきた天体も発見されているなか、地球外生命体に関する研究には価値がないと言い切れるだろうか?
By Avi Loeb
CES 2024:庭を手入れするロボットから簡易型ARヘッドセットまで、会場で見つけた気になるガジェット(2)
世界最大級の家電見本市「CES 2024」には、さまざまなガジェットが出展されている。そのなかから、庭を手入れするロボットや簡易型ARヘッドセット、日本発の小型シェーバーなど、『WIRED』US版の取材チームが注目した10製品を第2弾として紹介しよう。
By Wired Us Gear Team
New Contract
アーティストをAIから守る新たな法的仕組みが生まれる──特集「THE WORLD IN 2024」
クリエイティブ産業は真のイノベーションが報われる仕組みをつくる必要がある。クリエイターたちは、AIの性質を理解した上で画期的な作品を生み出し続けなければならない。
By George The Poet
音声のみでタスクを実行、話題のAIデバイス「rabbit r1」が目指していること
音声で指示するだけでアプリを代わりに操作してタスクを実行してくれるAIデバイスが、「CES 2024」で発表された。この「rabbit r1」という製品は、どんな世界をもたらすことになるのか。
By Julian Chokkattu
AIが嘘をつく「幻覚」は悪いことばかりでもない
AIチャットボットが嘘をでっちあげることは「幻覚」と呼ばれ、大きな問題となっている。しかし、幻覚は人間の創造力を刺激し、大量の仕事がAIに奪われない防火壁にもなっている。『WIRED』エディター・アット・ラージ(編集主幹)のスティーヴン・レヴィによる考察。
By Steven Levy