借地権を相続する際には、注意するべき点もいくつか存在しています。借地権の相続に関して詳しい内容まで一般の人が把握するのは難しいでしょう。しかし、注意するべき点ぐらいは把握しておくべきです。では、どのような点に注意するべきなのでしょうか。まずは借地権の消滅についてですが、借地権は地震や台風などの災害によって消失した場合、そのまま放置すると消滅してしまうのです。
そのため、2年以内に新しく建物を建設するか、売却することを掲示する必要があります。特に日本は近年災害に見舞われることが多いので、覚えておくべきでしょう。そして借地権には更新料が必要になります。どれぐらいの料金になるのかというと、更地価格と借地権の割合に掛率をかけた金額になるのです。掛率は通常5パーセントから10パーセントになっています。
さらに建物の建て替えや地主から賃料の値上げを要求されている場合には、自分だけで判断するのではなく、弁護士に相談してみるのがよいでしょう。もちろん弁護士なら誰でもよいというわけではありません。不動産関連のトラブルに強く、信頼できる弁護士でなければいけないので、あらかじめ探しておくのもよいでしょう。これだけで覚えておくと、いざ借地権の相続相談をする時に役に立ちます。