ユーロはやはり厳しそうだ。ロイターによると、国際通貨基金(IMF)は、欧州債務危機への支援で、最大6000億ドルの財源を新たに確保する必要があると見積もっている。
(出所:17日の理事会の協議に参加した関係筋が18日、ロイターに明らかに)
つまりのところユーロ売りが止まらない状況に変わりはないのだが、このユーロ売りでスワップがすんごく儲かる通貨ペアがあるのはご存じだろうか?キャリートレードを再開したほうがいいかもしれない、という話である。
キャリートレードと聞くとFXの絶頂期`07年頃まで流行っていた円キャリートレードを思い浮かべる方が多いだろう。円キャリートレードとは、低金利である円を借り入れて高金利通貨を買うことによって、スワップ金利による収益を期待する方法だ。当時のドル円は90円台から120円台まで上昇し、スワップ、為替差損の両方で儲かったのだ。世に言う脱税主婦、日本のFX個人投資家がミセスワタナベと言われもてはやされた頃である。リーマンショックで終焉をむかえた甘い時代だったが、ユーロ売りでこのキャリートレードが復活している。1万ユーロオージー(ユーロ/豪ドル、EUR/AUD)の売り持ちで1日110円をもらえるのである。
豪ドル円は1日約95円であるから、実はユーロオージー(ユーロ/豪ドル、EUR/AUD)のほうがおいしい。ちなみに為替レートも下落の一方をたどっている。ユーローオージー売りで一攫千金!為替もスワポもおいしい。
このような先が見えない世界経済の中では、やはり資源を持っている国の通貨はおいしい。豪ドルを買い、ユーロを売りっぱなしにするユーロキャリートレードが成立する条件は整っているともいえよう。
ちなみになかなか、ユーロオージーを取引できるFX業者はないが、私はひまわり証券で取り引きしている。