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Monday, February 28, 2011

White Rock Meeting, January 2011 on Okinawa ホワイトロック 2011年1月の会報告 沖縄を知る

This is a report by Hara Kyoko, a member of White Rock group, a peace group based in White Rock, BC, a beautiful coastal city near the US border, of our January 22 meeting on the current situation in Okinawa. Right is a photo, in which we are wearing a yellow strap that says "No Base Okinawa," donated by Ken Nakamura-Huber living in Okinawa.
ホワイトロックの会 1月の会の報告

原京子

沖縄の現状を知っていますか?

1月22日(土)、山本真理子さん宅で行なわれたホワイトロックの会は、参加者10名(女性6名・男性4名)の中身の濃い集いとなりました。今回は、ピース・フィロソフィー・センターの乗松聡子さんと、沖縄の基地問題について学びました。

沖縄の歴史と現状

「沖縄」といえば、青い空・美しい海というリゾートのイメージを第一に思い浮かべる方が多いと思のではないでしょうか。でも、沖縄はどんな歴史をたどってきた県か、考えたことがありますか?琉球王国として独自の文化を発展させてきた沖縄は、第2次世界大戦時には、日本の一部として「最大規模の陸戦」と呼ばれる「沖縄戦」の舞台となってしまいました。沖縄戦では、全戦没者は20~24万人とされており、日本側の死者・行方不明者は18万8136人で、沖縄県出身者が12万2228人、そのうち9万4000人が民間人ということです。(沖縄県生活福祉部援護課による発表。もっと多いという報告もあるようです。)当時の住民の3~4人のうちにひとりの割合で亡くなった方がいたと言われるくらいに、その闘いの傷あとは大きなものでした。現在も、沖縄戦の痛みを心に残して暮らしている方々がおられます。

戦後、アメリカの領土となった沖縄は、1972年に返還され日本に復帰しましたが、現在に至るまで在日米軍基地を抱えたままの状態です。沖縄の面積は日本の国土の0.6%なのに、在日米軍基地の75%が沖縄県のあるそうです。この数字を見ただけでも、いかに沖縄に負担がかかっているかがわかります。”沖縄県は基地で潤っている”などというイメージもありますが、基地で働いているのは県民の1%以下、建設工事などもほとんど本土の業者が受注してしまうのが現状です。沖縄の一人当たりの県民所得は全国で最低、基地では潤わないという事実があります。また、ひどい騒音、アメリカ兵の起こす事件(暴行、交通事故など)は日米地位協定により日本の法律で裁くことができずにうやむやになってしまう、など、現在も多くの問題が残されたままになっています。2009年に普天間基地の県外移設というスローガンをかかげて当選した鳩山政権は、公約を破る形で辞任しています。

住民の反対を無視して、豊かな自然を破壊してまで、基地を広げていくことは本当に必要なのでしょうか?アメリカ自身も「沖縄にはこだわらない」と言っているのに、なぜかそのことは日本国内ではほとんど報道されていません。県民全体が反対しているのに、なぜか日本政府は基地建設をさらに進めようとしています。

「高江」ヘリパッド建設問題

高江は、那覇から車で3時間、人口160人ほどの小さな集落です。自然に恵まれ、ヤンバルクイナ・ノクチゲラなどの稀少な動物の生息地、また豊かな水源地としても知られています。

この世界自然遺産の候補地にもなっているやんばる(沖縄島北部)の森に、米軍ヘリパッドが新設されようとしています。これまでも、高江の住民は米軍の「ジャングル訓練センター」と隣り合わせて暮らしてきましたが、さらにこの集落を囲むように、ヘリパッド(ヘリコプター着陸帯)を6つ作る工事が始まっています。住民の反対にもかかわらず、工事を強行しようとする沖縄防衛局に対し、「自分の家で普通に暮らすために」と、2007年から150人の高江区住民を中心に全県・全国からの支援者がゲートでの座り込みをはじめ、また全国に支援が広がっています。ホワイトロックの会で、高江の現状のドキュメンタリー映像を見せてもらいました。素晴らしい自然の中、普通に暮らしていた人々がその当たり前の暮らしを守るために、どれだけの犠牲と苦痛と努力を強いられているのか、考えさせられます。

これら住民の非暴力の抵抗に対し、沖縄防衛局は「道路通行妨害」として裁判所に訴えるという措置をとりました。訴えられた住民の中には8歳の子供も含まれていたというのですから、ひどい話です。このような訴訟は、SLAPP訴訟(Strategic Lawsuit Against Public Participation:公に意見を表明したり、請願・陳情や提訴を起こしたり、政府・自治体の対応を求めて動いたりした人々を黙らせ、威圧し、 苦痛を与えることを目的として起こされる 報復的な民事訴訟のこと)と呼ばれているそうです。今回の高江のケースも、市民側のリゾース(人員、やる気、体力など)を削ぐために行われたSLAPP訴訟であると言われています。(SLAPP訴訟に関して、詳しくはこちらをご参照ください。http://slapp.jp/

高江の人々の闘いは、現在も続いています。どうぞこちらをご覧ください!!
http://takae.ti-da.net/index_1.html

これまで私たちの持っていた「沖縄」のイメージと、現実の「沖縄」とはずいぶん違います。沖縄の外側にいる私たちも、もっと沖縄の人たちの抱えている苦労や闘いを理解しなければならないのではないでしょうか。今の日本が「平和」だとするのなら、その「平和」の影では沖縄のような犠牲が強いられていることをもっと考えなければならないと思います。

現在も、北朝鮮・中国の脅威を理由に、基地建設は進められようとしています。「憲法九条を考える時、過去の戦争の過ちを繰り返してはいけないと思っていました。”過去の戦争”と思っていましたが、沖縄の人たちの話を聞いて、戦争は今も続いていることを知りました。本土の人たちが、その事実を知らなければならないと思います。1972年に沖縄の人たちが日本へ返還されることを強く望んだのは、憲法九条があったから。基地がなくなるだろうと期待して日本への復帰を望んだのに、基地は現在も存続しています。」と、聡子さん。

沖縄が抱える痛み、もっと考えなければなりません。

何ができるかわからないけれど、まず現実を知ることが第一歩なのではないでしょうか。

また、参加者の中からもいろいろな意見・情報などが活発に交換され、盛りだくさんな内容の「1月の会」でした。

Thursday, August 26, 2010

White Rock Meeting on September 18 (Sat.) 9月ホワイトロックの会

Peace Philosophy's White Rock Group will host its first meeting of the new school year. This time, we will think about food safety and together watch the film "Food, Inc." It will be held in White Rock from 1:30 PM on Saturday September 18. Email whiterock@peacephilsophy.com for details.

皆さん、

夏休みもあとわずか、いかがおすごしですか。あと10日あまりで 新学期ですが ここのところの晴天で、あともう一週間夏休みがあったらなんて 思っているのは私だけでしょうか。

さて 9月の会は 第二土曜日の11日が九条の会のイベントと重なってしまうため、一週間のばし、第三土曜日の18日に行うことに決めました。

食欲の秋ということで 私たちの健康、力の素となる、毎日の食べ物について考えてみたいです。

今回は "Food Inc." という映画を みなさんと一緒に鑑賞し、その感想や 経験を話し合っていきたいとおもいます。私事ですが、わが家の子供たちも 学校などで 見たことがあり、とても興味ある内容だといっていました。

いままで 毎年、9月の会では 乗松聡子さんの 日本での夏の活動報告をしていただいてきたのですが、聡子さんも たいへんお忙しく、お時間が許せば この日、いらしていただき 報告をしてもらいます。 

日時:9月18日 土曜日、1時半

場所:ホワイトロックにて。場所の詳細と、申込、問い合わせは whiterock@peacephilosophy.com にお問い合わせください。


また 私たちのキルトが各地のイベントで活躍してます。賀上マサさんが京子さんに送ってくれたキルトの写真を添付しました。ご覧ください。

Mariko

Friday, June 25, 2010

The Story of "Quilting for Peace" 「平和をつなぐキルト」制作裏話

This is a backstage story of how Kyoko Hara and members of the peace communities in Vancouver created the "Quit for Peace." Kyoko, who had never quilted before, didn't think it was going to be possible, but she learned quilting from a scratch, and looking at this beautiful quilt, it is hard to believe that she hasn't been quilting for the last two decades. Those 120 "nine-patches," contributed by members of Vancouver Save Article 9, Clover Group, Peace Philosophy Centre's event attendants, etc., including some clumsily made like mine, were put together so gracefully and meticulously by Kyoko, and two other leaders of the White Rock Group, Mariko and Seiko. Quilt experts and artists like Keiko Hidaka and Akiko Michael kindly offered help too. Kyoko, veterinary scientist and mother of five children, says, "With this project, I learned how I could make something I had thought impossible actually happen. With peace issues, too, we tend to think things are impossible --- like nuclear abolition, and a world without military. But things do change, when you believe in turning impossible to possible. " Kyoko's example teaches us one of the most important lessons of creating peace: it starts with, and in each one of us. This is what the message of the quilt, "We are love, and we are world peace" conveys. Thank you Kyoko, and all who helped.

「平和をつなぐキルト」制作裏話

「私たちにもキルトを作れないかな~!?」そんな話が最初にホワイトロックの会で持ち上がったのは、今から2年前の2008年のことです。日本国憲法第九条をいろいろな国の言語で、素晴らしいキルト作品にしておられる日高桂子さんの作品に感動してのことでした。

日高さんのキルトは、本当に素敵です。美しいだけでなく、そこに込められた平和へのメッセージは見る人の心に強く響きます。 ホワイトロックの会を進めている山本真理子さん、ロバーツ世以子さん、そして私。この3人でどれだけのことができるのでしょうか。

まずは仲間を集めようということで、クローバーの会(平和を愛するお母さんと子供の会)に相談しました。「これは、すごいプロジェクト!やりましょう。やりましょう。」と盛り上がったのです。が、問題は「誰もキルトを作った経験がない!」。

なんて無謀な企画なのでしょう!?何とかなるさという気持ちと不安を抱えながら、“平和をつなぐキルトの制作”という船は行き先もわからないままに沖へと漕ぎ出してしまったのでした。

ピース・フィロソフィー・センター、バンクーバー九条の会などを通して皆さんに協力を呼びかけると共に、ホワイトロックの会でもパッチワークを作る会などを企画しました。日本の日高桂子さんのグループからも、応援のパッチワークを送っていただきました。

だんだん具体的になってくると、「これはなんとか、できるだけ良いものを作りたい」と強く思うようになりました。それほど、皆さんから寄せられてくるパッチワークは貴重なものだったのです。
色も形も個性的……….

本当は9センチ角のピースを募集したのですが、慣れている人ならともかく、初心者が作るとだいぶ大きさも形も変わってしまうのは仕方がないこと。でも、それだけに「平和を願う」という共通の思いで頑張って作ってくれたんだな~と、その心意気がじわじわと伝わってくるピースたちでした。

これは、責任重大です。なんとしてでも全部のピースをつなげるために、キルト経験のある知人に教えてもらいに行ったり、図書館でキルトの本を借りて読んだり、コミュニテイ―センターの初心者用キルトコースにまで通ってしまいました。人生でこんなに手芸に打ち込む日が来ようとは、予想もしていませんでした。

手芸が得意というわけでもなく、特に根気があるわけでもなかったのに、「皆さんからお預かりしたパッチワークをなんとか形にしなければ」というプレッシャーに、調度良い具合いに背中を押してもらったという感じです。「今できる最高のものを!」と念じながらの制作の日々でした。

こんなにバラバラなピースがちゃんと1枚のキルトになるんだろうか。。。。そんな心配もありましたが、出来上がってみるとそれは本当にすごいパワーを感じるキルトとなっていました!ひとつひとつの個性がうまく調和しているのです。これは、それぞれのピースが「平和を!」という同じ方向を向いて作られたからなのかもしれません。

9センチ角のピースを実際に作られた方は、あの小さなピースが集まるとこれだけの力になるということにきっと驚かれるのではないでしょうか。

芸術的、技術的には不十分な’部分も多いのですが、子供から大人までほとんど針を持ったことのない人までが頑張って作ったと言う点で、このキルトの価値はものすごいと思います。ひとつずつのピースを作るのに費やした時間は、その人が平和について考えた時間でもあります。ということは、このキルトにはそれだけたくさんの思いと時間が込められているわけです。それがこのキルトのパワーとなっているのでしょう。

今度は、これを見た人が何かを感じ、平和について考えてくれることを期待したいと思います。

「平和をつなぐキルト」の制作が本当に私たちにできるのだろうかと不安だった初めの頃、日高桂子さんが「初心者でも、やる気さえあればできます。亀のようにコツコツとやっていけば。」と、背中をポンと押してくださいました。これはこのまま日高さんのお人柄を表しているような言葉で、今も心に残っています。日高さんには、いろいろなところで相談に乗っていただき、また励ましていただきました。

このキルトに掲げられた言葉、“We are love, and we are world peace.”は、乗松聡子さんからいただきました。この言葉によって、「平和をつなぐキルト」の方向性がよりはっきりしたものとなりました。
また、全体をどうやってまとめたらよいのだろう?と頭を抱えていた時、South Surrey 在住のArtist、Akiko・Michael さんが、字のデザインを快く引き受けてくださり、また色使いのアドバイスなどをしていただきました。

お名前を挙げきれないのですが、パッチワークを作ってくださった方々、「縫う会」に参加してくださった方々、それぞれの言語での「平和」を教えてくださった方々、アイデイアを与えてくださった方々、応援してくださった方々、その他数え切れない皆さんのサポートがあって、このキルトは完成できました。
皆さんに、心から感謝いたします。

みんなでナインパッチを縫う会を開いた時のこと、大きく広げたキルトの周りをぐるりと囲んで座ってチクチクと縫った時のこと、針を動かしながら語り合ったこと、全てが良い思い出でとなっています。制作に関わった方々、ひとりひとりがそれぞれの思い出をもっておられることと思います。とても楽しい時間でした。

日高桂子さんのお友達で、高橋真由美さんというキルト作家がおられます。(この方の作られた平和のキルトがまた、素晴らしいのです。)高橋さんは、「小さなピースをつな いで大きなキルトを作ることは平和運動と同じ」と、おっしゃっているそうです。ひとりひとりの声は小さいかもしれないけれども、それが集まったときには大きなパワーとなる。そのことを今回のキルト制作を通して、実感しました。

余談になりますが、最近裁縫箱の奥から、この企画をはじめるにあたって私が最初に作ったキルトが出てきました。鍋敷きを作った(つもり)のですが、これがひどい…….。正方形に作られているはずなのに、全体的に歪んでいるし縫い目もめちゃくちゃ。とんでもないシロモノです。こんなものを作っている状態で、よく「平和をつなぐキルト」なんて企画したものだと、我ながら恐ろしくなりました。と言うより、呆れてしまいました。

でも、ここで諦めてしまっていたら「平和をつなぐキルト」は生まれてこなかったわけです。常識的には「無理」だったのかもしれないけれど、なんとか完成にまで辿り着くことができました。
「軍備のない平和なんてあり得ない。」「核兵器のない世界は考えられない。」「 憲法九条を守ろうなんて無理。」などなど、この世にはたくさんの「無理」や「不可能」と言われることがあります。時にはそれがなんだか現実的に思えてしまうこともあります。

無理だと思って止めてしまったらそれまでだけれど、常識では不可能と言われることでも可能になると信じて進んで行くと、何かが変わっていくのかもしれません。

これからも、大きな希望を持って歩き続けていきましょう!

“We are love, and we are world peace !”

2010年4月
原 京子   (ホワイトロックの会)
Kyoko Hara

Sunday, April 11, 2010

Report on the April 10th White Rock Meeting


I had the pleasure of attending my first White Rock Peace Philosophy Centre meeting, and I had the opportunity to see the completed Quilt for Peace. Although I was not one of the contributors to the Quilt, I felt that it was an extremely inspiring and heartfelt cry for love and peace now.

I felt that the design of the Quilt was extremely important. Everyone who had contributed to the Quilt had sewn in their individual demands for peace and love utilizing their own designs, and this was all centered around a paper crane, and surrounded by words meaning “Peace” in 22 languages. What was striking to me was the fact that people of all ages and nationalities had participated in the completion of this Quilt, which reminded me personally that peace is a universal concept that can be uttered in so many different languages and dialects.

I feel that “Peace” is not simply a word describing a state, but a natural force; an unquestionable, indisputable, and most of all an inevitable force of the human spirit. I believe that “Peace” is an unstoppable human force that can be equally demanded by all peoples, and that it is a universal spirit that can be shared by all peoples regardless of borders, religions, ethnicities, and genders.

In addition to celebrating the completion of the Quilt for Peace members of the Peace Philosophy Salon discussed the issues surrounding US military bases in Okinawa, especially the issue surrounding the devised plan to move US military facilities from Futenma to Henoko. Futenma Airbase is a massive US Air Force complex located in the middle of Naha. The base is surrounded on all sides by residential development, and US air force jets and helicopters fly out of the base on a regular basis to fight wars in Afghanistan and Iraq.

Satoko-san showed us a brief video on the history of Okinawa and the presence of US military facilities in Okinawa. The film went over the Battle of Okinawa, the bloodiest battle in the Pacific War and possibly the most inhumane and gruesome, US forces for the first time in the war came into direct contact with Japanese civilians. Japanese civilians in Okinawa were often ordered by Imperial Army soldiers to commit mass suicides. The battle was won by the allied forces, and after the end of the war it was assumed that Okinawa would be reintegrated into Japan. However, Okinawa was cast away to become host to the largest US military facilities in East Asia.

We were also fortunate to have Katsuyo-san who was born and raised in Okinawa to give us a highly emotional personal account on her experiences as an Okinawan. Katsuyo-san mentioned that Okinawa had been treated like a “disposable stone,” and how Okinawa had been brutalized over and over again throughout history as a “disposable stone.” Katsuyo-san also mentioned how in Okinawan schools they were forced to speak in standardized Japanese, and never in their own native dialects, which reminded me of the Canadian Indian Residential Schools, but also the treatment of Ainu people in Hokkaido, which Satoko-san also pointed out.

Having personally visited Okinawa and the anti-base movements there, I was reminded of the emotions that whirl around the US military base issues in Okinawa. I was also reminded of the frustration the people of Okinawa feel when they are cast aside by the central government in Tokyo, and how they have constantly been treated like second class citizens in a disposable prefecture.

We were also fortunate to have Alexa, who had worked for the Truth and Reconciliation Committee in the Republic of Korea. Alexa shared with us a video about the committee and its functions as a force to rediscover past injustices and to bring to light the many horrible things that happened under Japanese colonial rule in Korea, and also under the military dictatorships of Park Chung-hee and Chun Doo-hwan.

Many people during the meeting exclaimed, “Why doesn’t Japan have something similar” or “has Japan responded to the findings of the Committee regarding the colonial era?” Everyone was also highly disappointed to hear that the Committee had effectively been abandoned by the party in power in Korea, and that it will be allowed to expire in a few months.

We ended the meeting discussing again the Henoko Relocation Plan, and we ended the meeting discussing the new nuclear deals coming together between the United States and Russia. The meeting turned out to be an extremely thick discussion going over not just Okinawa, but also the quest for truth, and nuclear non-proliferation and abolishment.

I felt that discussions on peace never tend to stay in one place, but it rotates from one person to another, and it simply never ends. We probably could have continued to discuss matters regarding Okinawa alone for another day, and I believe that is the nature of talking about peace. Everyone wants to contribute to the discussion, and everyone wants to hear everyone else and this harmony I felt was such a wonderfully exciting atmosphere that I did not want it to end.

All in all it was an extremely informative meeting for me, and also a wonderful chance to see the Quilt for Peace with many of the people who had contributed to its creation. I would like to thank Kyoko-san for having completed the Quilt, and I would also like to thank everyone who attended the meeting.


Thank you all,


By Dan Aizawa

Thursday, December 03, 2009

White Rock Meeting December 2009 ホワイトロックの会2009年12月のお知らせ

Posted by Picasa


How are you in the frosty winter? The holiday season is approaching... Look at the photo of the more than one hudred "9" (3X3) quilts, symbolizing Article 9, the Peace Constitution. Thanks to Kyoko, we are about to complete this project, and we invite you at Mariko's house at 1:30 PM, Saturday December 12 at Mariko's home in White Rock. Please email whiterock@peacephilosophy.com if you would like to come, and let us know if you would like a ride from Vancouver.


ここのところ 急に寒さが増し、霜の降りる朝が続いています。また クリスマスライトをあちこちの家並みで見かけ、12月を感じさせます。

皆さん、この会で いつか キルトに挑戦しようと 鍋つかみをつくったことを覚えていらっしゃいますか。
あのあと "平和をつなぐキルト"を作ろうと 皆さんから9枚はぎの"ナインキルト”をたくさん寄せていただきました。 集まった100枚以上のナインキルトを 京子さんが一生懸命に縫い合せてくださり いよいよ 念願の"平和をつなぐキルト”が完成に近づいてきました。 

大きくて素敵なキルトに仕上がりつつあります。写真を参考にしてください。 

今回のホワイトロックの会は 仕上げの作業のキルティングを皆さんと一緒にやっていきたいと思います。

針は糸はこちらで用意しますが、指ぬきが必要な各自で持ってきてください。

たくさんの方々の参加をお待ちしています。

日時:12月12日(土曜日)1時半

場所: Mariko's Home in White Rock ( whiterock@peacephilososphy.com にメールください。行き方を案内します。バンクーバーから車でピックアップもできます。)

Sunday, October 11, 2009

White Rock Meeting : "Hiroshima, Nagasaki, and Beyond"

Last week all members from Canada had a reporting event on Hiroshima/Nagasaki trip in Roundhouse community centre and it was a huge success. I'd like to thank you again- thank you for having come and supported our event.

In October 10th, we got another opportunity to share our experience (in Japanese). Meg Serizawa (SFU) and I (Shoko from SFU) gave speech in White Rock meeting.
Meg's presentation focus was on Hibakusha's stories and mine was on peace museums we visited during the trip, and the contents of our presentations was the same from the last event. However, since this time we shared our stories in a lot smaller scale - there were five audiences-, we had a lot more involvement of audiences in discussion during our presentation.

One of our audiences shared a story about her relatives who also experienced A-bombing in Hiroshima. She told us that her grandmother didn't talk about her experience of A-bombing at all, like Ayako Okumura ( a hibakusha whom we met in Nagasaki) who used to avoid talking about her experience for 46 years.

In her speech, Meg said that one of the most important things we can do now is to spread our words to friends who are close to us. We are not hibakusha and we haven't experienced war, so that there is a difference between hibakusha's testimony and our (people who are not actual hibakusha) trying to tell what we hear from them. But, still, we believe it is very important to pass stories we heard from them to our friends and then younger generations.

AT the end of our presentation, we were asked one question from our audience, which I thought it was getting the crux of the matter: "What do you think you can do/you will do from now?"

Personally, what I think I can do and I should do as a student is to continue "learning and sharing". As a Hiroshima local who have undergone so many opportunities of getting 'peace education' during my childhood, I used to think that I had learned enough about Hiroshima and I used to believe I knew everything about it. However, obviously, I was wrong.

One of the most remarkable changes in myself was to have realized my total ignorance about non-Japanese people's voices. I used to think "hibakusha" was only the Japanese victims who were in Hiroshima and Nagasaki; but it's not true. There were non-Japanese victims who were forced to move to Japan and exposed to the bombing.

One of the reasons why I could realize my ignorance of many aspects around the history (such as people's sufferings inside and outside of Japan, current political issues, and so on) was because of the encounter with Peace Philosophy Center and with people I have met through it. "Person to person" is the most essential way of learning, and it does bring us life-changing experiences. I believe the international peace exchange seminar, "Hiroshima, Nagasaki and Beyond", was a great example to me.

By having another opportunity to talk about our experience in Japan, Meg and I could learn more and think about our future - how to put our experience this summer to future use- once again.


By the way we took a photo with a quilt of patchwork members of White Rock group have been working on together. (I made one too!)
Isn't it beautiful?

Love and Peace,

Shoko

Sunday, September 27, 2009

White Rock Meeting Report - on Food and Safety

Report of the White Rock Meeting on September 12

Food and Safety by Guest Speaker Mariko Ishikawa

Report By Kyoko Hara

ホワイトロックの会(9月12日)のご報告

去る9月12日、ホワイトロックの会が山本真理子さん宅で開かれました。今回は、ゲストとして石川まりこさん(オーガニックライフサークル)をお迎えし、”食”についてのお話していただきました。この日の参加者は10名でしたが、残念ながら参加できなかったという方々の声も届いております。本当に楽しく、また貴重なお話の一部を以下にご報告いたします。

<石川まりこさんご紹介>
1997年9月に始まった”オーガニックライフサークル”の広報を10年間務められた。(現在は、キャッツ幸子さんにバトンタッチ。代表は奥村千絵さん。)6人の主婦が集まって、子供のために食・環境・健康などについての情報交換をするために始まったサークルは、今年で12年目を迎えメンバーは約70家族。まりこさんは、今回のように出張で講演もしてくださっています。
この日も食品の安全性から社会問題に至るまで、多くの情報をとてもわかりやすく面白く、教えていただきました。

* 10%運動
オーガニックライフサークルのモットーは、「できることからやろう!」 だそうです。食品の危険性を指摘するだけでなく、より美味しいものを捜していくという前向きな姿勢が大切ですと、まりこさん。そこで”10%運動”。10ドル買っているもののうち1ドルをオーガニック品にしてみる、10品買っているもののうち1品をオーガニック品にしてみるという試みです。こうしていくうちに、本来の食べ物の美味しさに気付くことができれば良し。10%が20~30%になることもあるかもしれません。まずは、できることから。

* 70~80年前にあった物かどうかを考えて選ぶ
何を選んで食べたら良いのか?何が安全なのか?というのは、誰もが悩むところです。オーガニックが良いことはわかっていても、100%はちょっと無理、という我々の共通の悩みへの一つの手がかりがこれ。その食品が70~80年前にすでに存在していたものであるとすれば、一つの安心の目安になるということです。
第二次大戦(1945年終了)後、アメリカで集約農業がはじまりました。飢えた人々を養うために合理化した農業を追求した結果、そこで生産効率をあげるために使われだしたのが大量の農薬と化学肥料でした。確かに合理的ではありますが、人体に有害であることはもちろん、化学肥料をどんどん使用することによって、 土壌が力を失っていくなどの問題も指摘されています。このような集約農業が始まる前(約70年前)に、すでにあったものを選ぶというのはわかりやすい指標です。買い物のときに、原材料等をチェックしてみると良いと思います。

* 価格について
オーガニックが良いことはわかっていても、値段が高くてちょっと。。。というのは、私たち共通の悩みです。なぜオーガニックは高いのでしょうか?「作物を育てるには時間と手間がかかる、そのコストを農家に支払うことに納得して買うかどうかは、本人の選択です。自覚を持って消費することが大切。毎回でなくても、何回かに1回と考えても良いのです。」とまりこさんは、おっしゃいます。
集約農業(合理的で安価)の野菜の安全性については、かなり問題があります(農薬や化学肥料の過度の使用など)。ある”安い”ステーキハウスでは、内臓や骨についた肉を薬品で落として集め、それを結着剤で固めたものを販売していたそうです。人工的ににおいをつけてあるので食べると美味しい肉のように感じられるようですが、本来の肉とは異質の物になっています。(恐ろしい。。。。)安さのみにポイントをおいて物を選ぶと、問題があるということです。

* 地産地消
その土地でできたものを、その季節(旬)に食べようということ。まり子さん曰く、「オーガニックにこだわりすぎると、心の健康によくないです。他をゆるし、自分をゆるし、ゆったりした感覚でやっていくことが本当の意味で身体に良いことかもしれません。いつでもある温室栽培の野菜でなく、その季節にしか食べられないものを感謝して食べる、そういうメリハリのある食生活が大切だと思います。」
メキシコ産よりカリフォルニア産を、それよりはなるべく地元産のものを、というように、自分で融通をきかせながら選択の幅を少しずつ近くにしていくというのもひとつの方法です。消費者の多くがオーガニック野菜、ローカル野菜を求めるようになれば、市場も変化してきます。

* ”オーガニック”は、人権を守る農業
企業による合理的な集約農業が進んだことにより、底辺で農業に従事している人々に負担がかかることになっています。例えば、コーヒー、コーン、砂糖などのプランテーションの労働者たちは、生産したものを口にできるわけでもなく、低賃金での労働を強いられ、経営者である大企業のみが潤っているという構図があります。また、農薬散布などの影響で、アメリカの農業従事者の間で奇形・死産などの発生率が高くなっていると言われています。「食品を購入する時、その裏にある世界のことも考えてください。生産者のことも考えてみてください。オーガニックは、人権を守る農業です。」

* 消費者としての自覚
”Fair Trade”を、ご存知ですか? 大企業などによる不当な搾取に対抗し、経済的にも社会的にも弱い立場の人々を守り、公正な貿易をしようという動きです。”Fair Trade”マークのついた商品を見たことのある方も、多くいらっしゃると思います。また、”Ocean Wise”という、海を大切にしながらその資源を利用しようというプログラムがあります。”Ocean Wise”協賛のレストランでは、近海物の魚などを使い、海洋に負担の少ない形をとる努力をしています。 私たち消費者が支持することによって、これらの運動はさらに前進することができます。「消費者が一番チカラを持っているのです。消費者が選んだものが残っていくのですから。消費者の選択によって、社会が変わっていくことができるのです。」と、まりこさん。 いつもは何気なく買い物をしてしまいがちですが、自覚を持って商品を選んでいくことの大切さを痛感します。自分たちの食べているものが、「誰に」、「どこで」、「どのように」作られているかということを考えることは、大事なことですね。

残念ながら現在の私たちの食生活は、生産効率や安い価格を追求した結果、大企業によってコントロールされつつあります。(食物だけでなく、水源さえも企業が抑えようとしているというコワイ話もあります。)ここに一石を投じることができるのは、私たち消費者の自覚なのかもしれません。 * 結論として。。。 オーガニックは、自分自身のためだけでなく環境、人権、平和のために大切です。まず、10%運動をすすめてみましょう!

* * * * * * * 「”身体に聞く”ことが、大切ですね。食材、食べる量なども、体調に注意しながら身体と相談しながらやっていくことです。食生活であっても何であっても、否定からではなく肯定的に生きていくことが本当の意味で健康なのではないでしょうか。」と、おっしゃるまりこさん。”食”という枠を越えて、ステキな信念をもって人生を歩まれている方だな~と思いました。質問や意見交換(そして笑いもたくさん)を交えながら、とても楽しく有意義な時となりました。 石川まりこさん、どうもありがとうございました!

次回のホワイトロックの会は、10月10日(土)1:30pm~(山本真理子さん宅)です。今回は、この夏乗松聡子さん(ピースフィロソフィーセンター)と一緒に日本(広島・長崎など)を訪れた学生さんたちに、平和の旅の報告をしていただきます。この旅には山本真理子さんの娘さん(めぐちゃん)も、参加されました。若い世代から見た日本、平和についての考え方などを聞かせていただけると思います。どうぞご期待ください。

(報告:原京子) 京子さん、ご報告を わかりやすくまとめてくださり、ありがとうございました。大変なお仕事でした。お礼まで。 真理子

Thursday, September 03, 2009

White Rock Meeting September 2009 ホワイトロックの会のお知らせ

The White Rock Group has been hosting bi-monthly meetings on various topics on peace and sustainability. This month, we will welcome Mariko Ishikawa, from Organic Life Circle. Mariko will share her rich knowledge of food and safety. The meeting will take place at 1:30 PM, Saturday September 12th. For more information, email whiterock@peacephilosophy.com

ホワイトロックの会のお知らせ

9月のホワイトロックの会は オーガニックライフサークルの石川まり子さんに 来ていただくことにしました。

私達は 毎日 家族の健康を考えながら 台所に立ち 食事を支度をしています。台所を預かる者として 私達が知っておきたい食の安全を中心にまり子さんに 話をすすめていただこうと思っています。石川まり子さんは とても 気さくな方で お話もおもしろく きっと 楽しい会が持てると思います。常日ごろ 食に関して 疑問に思っていることや 参加される他の皆さんと 分かち合いたい情報などがありましたら どうぞ お聞かせください。

日時: 9月12日 土曜日 1時30分
参加希望の方は whiterock@peacephilosophy.com にご連絡ください。場所をお教えします。


真理子

Monday, April 06, 2009

Quilting, Love, and Forgiveness

Look at this beautiful collection of 9-patches. The White Rock Group of Peace Philosophy
Centre took the initiative in this Quilting for Peace project, and Kyoko-san is going to put together all these pieces for us. The number "9" symbolizes Article 9 of the Japanese Constitution, which renounces war and prohibits possession of armed forces. Many of these pieces were contributed by members of Vancouver Save Article 9, Clover Group, and exchange students from Ritsumeikan University. Thank you so much to all who made this happen for us and we really look forward to the final product... again, thank you Kyoko-san.

Last Saturday we watched the documentary film "The Power of Forgiveness." It was an inspiring film that provoked many emotions and thoughts in all who watched it. How do we forgive the unforgivable? How do we accept the most unacceptable? How do we forgive ourselves? Can we achieve justice and forgiveness at the same time? Is forgiveness a proactive decision, or something that just happens when the right timing comes? Elie Wiesel, the author and a Holocaust survivor talks about the Jewish way of forgiving. There are two ways of forgiveness - one that God can give, and one that humans give. When you hurt someone, you can only be forgiven by that person. You ask forgiveness for three times, and if forgiveness is not granted, then the blame will be on the other person. Too often we try to make up for the damage that we cause, but we don't actually ask for forgiveness. Elie Wiesel suggests that it is about time that Germany asked Jewish people for forgiveness. Asking forgiveness takes a lot of courage, maybe more courage than admitting and compensating for the damage itself. It makes you vulnerable. It is a total surrender. You surrender yourself to the person you have hurt. Yet it can potentially empower and heal the both sides.

I am sorry. Please forgive me.

What would the world look like if these words are said without hesitation, and with utmost sincerity where they are most needed?

And it all starts with me.

Love and peace, beyond all understanding,

Satoko

Thursday, February 19, 2009

White Rock Meeting Report



This is a report of the February 14 meeting in White Rock, by Kyoko.

We had 13 participants on the Valentine Day - thank you! We together made 16 "9-patches" for creating one large quilt for peace.

Special thanks to the 3 men who participated in this event, and

Special thanks to Mihoko, who shared her experience of living and volunteering in Jordan.



Take care,

Kyoko

ホワイトロック・2月の会 ご報告

2月14日(土)に、真理子さん宅で”2月の会”が開かれました。

この日は、バレンタインデーにもかかわらず(?)13人の参加者があり、特に若い学生さんたちが参加してくださったことで、活気に満ちた会となりました。(最年少の参加者は、12歳でした。)

今回は「平和をつなぐキルト作り」ということで、針を持って、一緒にナインパッチ作りをしながらいろいろな意見交換をすることができ、いつもの会とはまた違った有意義な時となりました。これまで針仕事とはほとんど縁が無かったと言われる方々もチャレンジしてくださり、この日新たに16枚のナインパッチが出来上がりました!!!

特に、3人の男性参加者の健闘には、拍手を送りたいと思います。(細かい針目で、きっちりと仕上げてくれました。ありがとうございます。)

そして、山本美穂子さん(立命館大学)に、数回に渡って訪れた”ヨルダン”のお話をしていただきました。たくさんの写真と、美穂子さんが持ってきてくれたヨルダンのお菓子とで、視覚も味覚も同時に楽しませていただきながら、報道などからは知ることの出来ないヨルダンの日常生活や、人々の暖かさを教えていただきました。美穂子さんが、なぜそれほどヨルダンに魅かれるのかが、わかったような気がします。美穂子さん、どうもありがとうございました。

今回、「パッチワークをする」という小さな作業を通して、平和への思いを自然に語り合うことの出来たことは、大きな収穫でした。ここに参加したことが、もう一度いろいろなことを考えてみるきっかけとなりました、とおっしゃってくださった方もおられ、こちらも大きく励ましていただきました。私も、自分の人生でパッチワークをする日が来ようとは夢にも思いませんでしたが、この日みんなで針を動かしながら語り合い、感じたことは、きっとあとでこのパッチワークを見る度によみがえって来るのだろうな~、と思っています。「さあ、出来上がり!」と思ったら、あっ、裏返しだ!なんていうハプニングもありましたが、それを見る時にはきっといつでも、一生懸命に縫い物と格闘してくれていたその姿を、なつかしく思い出せそうな気がしています。

参加してくださった方々、どうもありがとうございました。

さて、皆さんにお願いしていたパッチワークの募集は、そろそろ締め切らせていただこうと思います。ご協力くださった皆さん、ありがとうございました。この場をお借りして、お礼を申し上げさせていただきます。最終的なご報告は、後日改めてさせていただきますが、3月からは、皆さんに作っていただいたパッチワークをつなげていく作業に入る予定です。どんなものになるでしょうか。。。。今できる最良のものを目指してがんばります。

それでは、”4月の会”でまたお会いしましょう。春まではまだもう少しかかりそうですから、風邪などひかれませんようにご注意ください。

京子

Sunday, February 08, 2009

White Rock Meeting February 2009

Scroll down for an English summary of this meeting.



ピースフィロソフィー・ホワイトロックの会



二月の会についてのお知らせです。



場所:  White Rock (詳しくはemail whiterock@peacephilosophy.com )

日時:  2月14日 (土曜日) 1時30分



内容:  平和をつなぐキルト作り



平和をつなぐキルトは 日本からの日高さんの応援もあり 少しづつですが 集まっています。 でも やはり 作り方がもう一つわかりにくいとか みんなで集まって作れたらいいのにというお話がありました。 一人で針を持つよりも 皆でおしゃべりをしながら作ったら もっと楽しいし、いつもの勉強会とは 少し違った趣向の会もいいのではということになりました。



また 立命館からVisiting StudentとしてUBCにいらしている山本美穂子さんが 今回、参加してくれます。 彼女は NGOのボランティアとして数年前に行ったヨルダンが大好きになり もう なんども 出かけているとか。 ヨルダンでの生活、たくさんの経験話も キルトの針を運びながら 聞きたいと思っています。 裁縫道具、キルトの生地は こちらでも 支度しますが、思い出のある子供服の生地、ダンスのすみに寄せられたあまり布など ありましたら、お持ちください。 たくさんの方々の参加をお待ちしています。



真理子



February Meeting in White Rock



"Quilting for Peace"



Would you like to participate in the "Quilting for Peace?" You don't need to be able to quilt. I am hopeless in sewing, but even I could do it. All you need to do is to sew 9 patches of cloth together. Why 9? Easy to guess. It is for the Article 9. On Saturday February 14th, we will get together in White Rock and do quilting together and talk about peace. We don't just talk about peace. The process of getting together on the Valentines Day and guilting "9 patches" itself is peace. This time we will welcome Mihoko Yamamoto, a UBC exchange student from Ritsumeikan University (Kyoto, Japan) to join us and talk about her volunteering experience in Jordan. Jordan? What do we know about Jordan? Do not miss this opportunity. Please bring pieces of cloth - old children's clothes, clothes you don't wear any more, etc. And there is no room for sexism in this event. Men and women are all welcome.



Date and Time:

1:30 PM -

Saturday, February 14th



Location:

White Rock (direction will be given to participants), BC, Canada



RSVP

whiterock@peacephilosophy.com





Mariko Yamamoto, organizer and host



(English summary by Satoko Norimatsu)

Friday, December 12, 2008

Peace Quilting, and a Poem on Happiness

Kyoko Hara attended Bonekai last week and kindly presented her Peace Quilting project. Kyoko Hara is one of the members of White Rock Group, a friend organization of Peace Philosophy Centre.

Scroll down to under Kyoko's Japanese message. It is a poem by John Trudell shared by Mariko Kage at Bonenkai party last week.

クリスマスも近づき、皆さんお忙しく過ごされていることと思います。 12月6日(土)に、ピースフィロソフィー・センターの乗松聡子さん宅で忘年会があり、ホワイトロックの会代表(?)で、参加してきました。 それぞれの活動報告あり、歌あり、楽器演奏あり、ポエムあり、ダンスあり、、、、のとても楽しく元気の出る集いでした。 ホワイトロックの会からは、現在進行中の「平和をつなぐキルト」の企画の途中経過報告とパッチワーク募集の宣伝をさせていただきました。 励ましをいただくと共に、この場に作られたパッチワークを持ってきてくださった方々もおられました。 感謝します。 参加者の一人、鹿毛真理子さんが朗読してくださった詩が、とてもすてきなものだったので、クリスマスプレゼントとして皆さんにも是非ご紹介させていただきたいと思います。

"One of the colors"

Happiness is how we feel about ourselves
the good we think
the good we feel
the good we do
we are part of the dreamtime
happiness is one of the colors
there are shadow casters who trick us about happiness
we are taught to wish for things to make us happy
we are not taught to dream for happiness itself
we can't buy happiness
we can't sell it
we can't steal it
we can't borrow it
and we can't capture it

but we can create it
love can't bring us happiness
but happiness can bring us to love
power can't bring us happiness
but happiness can show us power
on the line of what is real and what really isn't
dream for happiness
somewhere between heart and mind
the spirit of life can be seen
happiness comes and awaits dream

John Trudell, poet

「平和をつなぐキルト」に、どうぞご協力をお願いいたします。 日本の日高桂子さん(キルトで九条を作る会)のグループからも、協力の申し出をしていただきました。 布を切って、直線縫いをするだけの簡単な作業です。 わからない方は、出張・ご指導いたしますので、どうぞご連絡ください。(whiterock@peacephilosophy.com) 私たちにできる、小さな平和のためのアピールをしていきましょう。 それでは、皆さん素敵なクリスマスをお過ごしください。 原 京子

If you are interested in participating Kyoko's Peace Quilting project, contact whiterock@peacephilosophy.com.

Thursday, November 27, 2008

(Japanese) Reporting the Peace Museum Conference in White Rock

11月の会報告 11月8日(土) に、11月の'ホワイトロックの会がありましたので、ご報告いたします。

参加者は6名とちょっと少なめでしたが、学生さんから人生の先輩まで幅広い層からの方々が参加してくださり、質問や意見交換を交えながらの活発な会となりました。今回は、乗松聡子さんが参加された「第6回国際平和博物館会議」(10月6日~10日@京都・広島)の報告をしていただきました。

国際平和博物館会議は3年毎に開かれており、第六回目の今回は立命館大学国際平和ミュージアム、京都造形美術大学、広島平和記念資料館等の共催で行われました。海外23カ国からの参加者(70名)を含めて、約3000名が参加されたそうです。

日本には、平和博物館が多くある!これはあまり知られていないことだと思いますが、世界に約150ある平和博物館のうち60(約40%)は日本にあると言われているそうです。それだけ日本が戦争による痛みを覚えているということなのかもしれませんね。

平和博物館とは?Interbational Network of Museum for Peace の定義によると、「平和博物館」とは”平和の文化を気づくための場所である”ということです。

「平和博物館」と言っても、様々な形・考え・展示の方法などがあることを、今回教えていただきました。日本の博物館は戦争の悲惨さを訴えたものが多いそうですが、中には戦争の被害者としての立場からの展示だけでなく、加害者側の立場からの展示をおこなっている平和博物館もあるということです。残念なのは、それらのあえて加害展示に取り組んでいる博物館に対する攻撃が今も続いているということです。私たちは、戦争とか平和を考えるときに様々な角度から事実を検証して判断する'必要があると思うのですが、困難も多いようです。

日本にある平和博物館今回、乗松聡子さんに日本にある平和博物館を紹介していただきました。広島の平和記念資料館、長崎の原爆資料館は有名ですが、他にもたくさんの平和のための取り組みをしている博物館があります。機会があれば、ぜひ立ち寄ってみてください。
・女たちの戦争と平和資料館(WAM: Women's Active Museum on World Peace)   2005年~。松井やより氏の寄付により設立。従軍慰安婦問題などを扱っている。東京。  
 
・岡まさはる平和記念館  (長崎)
・立命館国際平和博物館
・大阪国際平和センター
・草の家    (高知)
・中帰連・平和記念館  (埼玉)  日本の侵略戦争についての蔵書多数。

これらは、加害展示に取り組んでいる博物館だということです。小さな博物館が、過去の事実を伝えるために信念をもって展示を続けているのは、すごいことだと思いました。

平和市長会議 「平和博物館会議」の最後に秋葉広島市長の講演があり、核廃絶運動「2020ビジョン」(2020年までに、核兵器を完全に廃絶する)が打ち出されたそうです。また、秋葉市長は、「市民の安全に本当に責任を持てるのは、国ではなくて市である」という考えのもとに「平和市長会議」(国ではなく市を中心とした平和組織)を軸に、これらの活動を進められているそうです。この会議には、カナダの市も多数加盟しています。

以下は 聡子さんのpeace philosophyのサイトでの会議の報告です。詳しい報告はこちらにされていますので、どうぞご覧ください。 http://peacephilosophy.blogspot.com/2008/10/japanese-report-of-6th-international.html

「平和」と一言に言っても、そこにはいろいろな考え方や思想があるのだということを改めて思わされた「11月の会」でした。

戦争の写真等の展示の仕方により、「平和」よりもかえって憎しみをあおることになってしまったり、残虐・悲惨な写真等の展示をするべきかどうか、などは今回の「平和博物館会議」でも、論議になったということです。

でも、このような事実を伝えてくれる「平和博物館」の資料によって、「2度とこのような悲惨なことを繰り返してはならない」と、実際に戦争を体験していない私たちが強く思わされるという点で、その存在は重要だと思います。「平和博物館」を守っておられる多くの方々に、感謝したいと思います。

聡子さん、どうもありがとうございました。今回も、聡子さんを通して、まだ行ったことのない、いつ行けるかわからないたくさんの博物館のことを知ることができました。「知る」ということは、すべての第一歩になるのだと思います。

さて、私たちが身近にできる平和活動、「平和をつなぐキルト」の募集は12月末までです。どうぞ皆さん、お友達も誘って是非ご参加ください。説明書がわかりにくい場合には、どうぞご連絡ください。簡単な作業ですので、直線縫いができればどなたでもできます!

京子

Wednesday, April 09, 2008

ホワイトロックの会 08年4月の会のお知らせ

日本国憲法施行、62周年の今年です。

憲法記念日の5月3日が近づいてきました。

そして、5月4,5、6日に日本で開かれる9条世界会議も近づいてきました。

教育、平和、環境・・・さまざまなトピックで盛り上がってきたホワイトロックの会。

この会が始まったきっかけは「バンクーバー九条の会」でした。

この4月の会は、「もう一度原点に戻る」という意味も含めて、

日本国憲法制定の過程を今よりもう少し知ってみよう、という会をやろうと思います。

日本を含むアジア太平洋全域を血まみれにし何千万の命を犠牲にした反省の元に生まれた日本国憲法。

GHQが急いで作って日本に渡したものだと思っている方もあるかと思いますが、そのプロセスはもっともっと複雑なものであり、国際社会と日本の長い共同作業の上で出来たものなのです。私ももちろん専門家ではないので、皆さんと一緒に学ぶつもりで本や映像を持っていこうと思います。

4月12日(土)1時半より ホワイトロック(カナダBC州、アメリカとの国境付近の美しい町)において 会場については参加希望の方に詳細をお送りします。

参加希望の方は、 whiterock@peacephilosophy.com にご連絡下さい。

乗松聡子

Tuesday, February 19, 2008

(Japanese) ホワイトロックの会 2007年12月の報告

This is a belated report of the White Rock meeting in December, 2007. The topic is the current Japanese education, with a guest speaker Misako Iwashita.

この日は、降りしきる雪の中を9名の方が集まり、積もる雪も解けそうな長時間に及ぶ熱い討論会となりました。ゲストスピーカーに岩下美佐子さんをお迎えして、日本の教育についての様々なお話を伺いました。

<岩下美佐子先生プロフィール> 大阪で中学校の社会科教師として、35年間働かれた。ご自身で教師は天職だとおっしゃる岩下先生は、社会科の授業を通して生徒に「生きる力」を培うことを信念として教員生活を送られてきた。夜中でも、連絡があれば生徒指導のために飛び出して行くというくらい、教育のため、生徒のために全力投球されてきた。退職後は地元で九条の会を発起し、一年間で会員300人名にまで持って行くという、すごいパワーと信望を兼ね備えた方である。英語の勉強のためにご主人(一足先に日本に帰国)と来加、現在お一人で英語学校に通いながら、日本の現代史の勉強会を開いておられる。

*日本の学校の現状 違いを認めない、外れることを許さない、個性を認めない、また個性を認めないことを強制する今の学校や社会。子供たちの大変な社会は、今の大人の社会を映したものである。そんな中での岩下先生のモットーは、”出すぎた釘は、打たれない”。(これは、目からウロコの落ちるような格言でした!) 新しい教師にも、生徒たちにも、そのことを伝えてきた。 現在、校長によって教師が5段階評価をされるようになった。この評価は、給与や退職金などにも反映する。かつては、現場の教師に力があったが、今は校長や教育委員会によってさまざまなことがコントロールされつつある。

*メデイアによる世論コントロール かつて組合の強かった国鉄は、メデイアを通して叩かれ、世論がコントロールされて、JR民営化となった。郵政民営化についても同じことが起きた。現在は、教師がメデイアによって叩かれる標的となっている。指導要領に「君が代」が盛り込まれてから、要領がまるで法律のように扱われるようになってきており、軍国化へと進みつつあると感じる。

*3%のエリート作り? かつての日本の学校は、生徒全員をあるレベルまで到達させようとしていた。そのために、教師たちはがんばってきた。それゆえ、教育のスタンダードが高かった。みんなができるようになるまでやろうというモットーだった。現在は、アメリカ式教育が導入されつつあり、教育委員会の一員の「3%のエリートを育てれば良い、あとの人々はおとなしく働いてくれたら良い。」との発言もあったという。「ゆとり教育」の名のもとに、教科内容は簡素化され、学習時間も短縮されており、ますます教育は薄いものとなってきている。義務教育(公立校)のベースの厚さが、これまで日本の文化レベルを上げてきたのに、今後は、公立校以外の私立校や、塾による私立教育に頼ることになってくる。全て国民は教育の機会均等と憲法に謳われているのに、そうでなくなってきている。          

*          *           *

驚くような日本の教育の現状です。 参加者の中からも、”カナダに来てから、カナダ人から日本人として好意を持たれ、誇りに感じている。どうしてその根源である教育内容を変えることがあるのか。”という、意見がありました。日本人として、日本の現状を知り、これからのことを一人一人が真剣に考えて行動していかねば、取り返しのつかないことになってしまうのでは.........という残念な状況にあることを皆さんにも是非お伝えしておきたいと思います。

岩下先生は、「バンクーバー九条の会」を通して乗松聡子さんや菊野由美子さんと出会い、聡子さん主催の「どんぐり会」のメンバーを中心としたグループで、日本の近代史の勉強会を定期的に開いていらっしゃいます。これまでまったく知らなかった日本の歴史を涙を流しながら学ぶ、本当の意味での生きた歴史の勉強会(菊野由美子さん談)だということです。岩下先生ご自身も、「人の生き方を変える歴史の授業」をライフワークとして、この勉強会に取り組んでおられるそうです。 この日、これらのことを熱く語ってくださった岩下先生のお人柄を通して、私たちも大きなパワーを分けていただいたような気がします。「私も中学生の時にこんな先生に出会っていたら良かったなあ。」と、思います。岩下先生ご自身の生きる姿勢が、生徒たちや私たちに大きな力として働きかけてくるのでしょう。真実を見極めて、信念を持って進んでいくことは、ちょっとがんばれば誰にでもできることなのかもしれません。

雪の中、わざわざホワイトロックまで来てくださった岩下美佐子先生、菊野由美子さん、どうもありがとうございました。 それでは、この一年も良い年となりますようにお祈りしています。

2月の会については、追ってお知らせいたします。  

                               世以子・京子・真理子 

Saturday, February 16, 2008

(Japanese) ホワイトロックの会 2月の報告

This is a report of the meeting held in White Rock on Februrary 9, 2008, where Satoko spoke about her visit to Nanjing in December 2007.

<ピース・フィロソフィー・センター ホワイトロックの会>
2月の定例会の記録 (ホワイトロックの会メンバー K・Hさんによる記録)

日時:2008年2月9日(土)  1:30pm~
場所:ホワイトロックのメンバー宅
出席者:10名

(導入)
・これまでのホワイトロックの会の歩みを振り返って。
九条問題、アル・ゴアの“不都合な真実”、金英丸氏を招いて、“君が代・不起立”、“ピース・ツリー”、パッチワークの制作など、その時々に応じて話題を選んでき 
た。
・ピース・フィロソフィー・センターについての説明。
・ お茶を飲みながら学び合い、様々な意見を持った人たちが集まって意見を交換し、気軽に学べる会としていきたい。
・ 3月8日(土) “岩下美佐子平和教育スペシヤル”の案内 (詳細は追って。)


「事件」70周年の南京、そして日本を訪ねて (乗松聡子)

今年は、南京事件70周年にあたり、世界中でシンポジウムが開かれている。
南京では、“南京大虐殺記念館”(通称)が改装されてオープニング・セレモニーが行われた。
現在の日本では、政府が組織的に南京事件を否定しようとしている。 
今回は、初めての方がいるということもあり、残虐な南京事件の細部にはあまり触れないようにするが、過去にそのようなことがあったという事実を、日本人としては知っておく必要がある。 

・「ニュース23」特集
1937年12月13日、南京陥落の記念日に合わせて記念館のオープニング・セレモニーが行われた。70年ぶりに南京を訪れ、これに参加した元日本兵・三谷翔さん(88歳)を追った特集。
 
(聡子)TBSがここまで大きく取り上げたことは画期的。元日本兵の訪問により、本人だけでなく中国側の人たち(学生)にとっても癒しがあったのではないだろうか。その歩み寄りが紹介されたのだと考える。

犠牲者の数については、中国側の30万人という姿勢に“誇張である”との声もある。中国側の政治的な利用もあるように思うが、前提条件などもそれぞれ違う立場からの統計なので、数にこだわって議論しないほうが良い。

  *加害証言については、家族の反対(身の安全のため)もあると聞いているが、ここまでされたことは大変なことだったと思う。
  *加害者と被害者というわけ方は、良くないと思う。加害者も同時に被害者としての面も持っている。経験を分かち合うことが大切。
  *兵士達の置かれた状況を考える必要がある。精鋭の部隊というわけではなかったし、上海戦で疲弊していて、かつもう帰れると思っていた兵たちを、南京まで行軍させた。それらが士気の乱れにもつながったという見方がある。
  *南京事件は、大本営の指示ではなかったが、陸軍の一部の戦争拡大派の下克上的な動きによって暴走した。兵士たちは食料の補給もなく現地調達するしかないという極限状況に置かれていたことが、このような事件が起こった背景にある。
  *加害・被害の論争よりも、過去の事実を否定して隠そうとしている日本の姿勢に問題がある。                       
  *(参加者からコメント)真の加害者とも言える当時の軍の上層部の人たちは、保証金などもたくさんもらい、戦後も高い地位についていることは、あまり知られていない。当時の上層部がそのまま現在の日本の中枢に残っているので、南京事件を否定したりするのかもしれない。

   ・笠原十九司(トクシ)先生講演  (都留文科大学教授)
     2007年12月22日
現在の日本では、南京事件を否定する書物・雑誌が多数出版されており、それらが主流となりつつある。
     
(聡子)中国でも、政府と学者、また一般の認識の間にギャップがある。死者30万人という数字も見直されている部分もある。
日本の書店に置かれているのは南京事件を否定する側の書物がほとんどで肯定するものを探すのが難しいほどになっている。
(参加者からコメント)インターネットの検索なども、かなり情報操作されているように感じる。 

松岡環(南京事件ホットライン主催者)
 南京戦の加害者・被害者の証言を集め、証言集を出版した。
・「南京戦」 閉ざされた記憶を尋ねて 元兵士102人の証言
・「南京戦」 切り裂かれた受難者の魂 被害者120人の証言
                            (社会評論社) 
 


<乗松聡子さんの南京訪問記>
 2007年12月11日~14日、南京に滞在された聡子さんの体験を画像で紹介していただいた。
 この3日間、聡子さんの友人のご両親(鄧夫人・金大夫)宅にホームステイをされた。  

  ・ジョン・ラーベ国際安全区記念館
    John Rabe (1882-1950)
     1996年にドイツの世界的コンツエルン、ジーメンス社入社。日本軍占領下の南京で国際安全区委員会の代表者となって中国人を救うために奔走し、“南京のシンドラー”とも呼ばれている。その時の状況を詳細な日記にも  
記していた。   
        「南京の真実」 ジョン・ラーベ著 エルヴィン・ヴィッケルト編      
                               (講談社文庫)
ミニー・ヴォートリン 
  宣教師として南京に滞在。事件当時、中国人特に女性を助けるために尽力した。後に、あまりにも過酷な体験から抑うつ状態となり、アメリカ帰国後ガス自殺を遂げた。
    「ミニー・ヴォートリンの日記 南京事件の日々」
            岡田良之助・伊原陽子 訳   (大日書庫)
 
・アイリス・チャンの銅像(南京大虐殺記念館前)
      ベストセラーとなった「THE RAPE of NANKING」の著者。
内容や掲載されている写真の一部には、信憑性が疑問視される部分もあるが、それまで英語圏ではあまり知られていなかった南京事件を女性としての立場から世に知らしめた功績は大きい。
後に、抑うつ状態となり、自殺。
   「ザ・レイプ・オブ・南京 
第二次世界大戦のわすれられたホロコースト」
アイリス・チャン著  フ ショウコウ 訳
             (同時代社) 
   ・南京大虐殺記念館オープニングセレモニー
      大規模なセレモニーで、6000人が参加したと報道されている。参加外国人600人のうち、400人が日本人。
   (聡子)博物館は、日本バッシングのような立場はとっていなかったように感じた。逆に、史実を確実に記述していくということを念頭においているような印象があった。(日中の国交回復を展示するコーナーもあった。)
      但し、史実を改ざんしようとする動きには、厳しく対処していくという姿勢をとっている。
      旧博物館を知る人によると、前と比べ、展示方法があまりショッキングでなくなっているという話だ。最後に平和公園のような落ち着いたスペースが作られるなどの配慮も感じられた。

・その他
      中山陵(孫文の墓)、南京地下鉄、南京大学、博物館主催の学会、
玄武湖畔公園(追悼のために訪問者が鳩の形に献花する。)など。
また、南京で食べた美味しい食べ物もたくさん紹介していただいた。
  
(聡子さんの南京訪問の感想) 
・現在の南京の人々に会いその生活に触れることによって、かつての南京がいかに栄えていたところであったかを実感し、それを踏みにじった日本軍の行為を実感させられた。  
・通訳をしてくれた22歳の学生に、南京事件についてどう思うか聞いてみた。彼女は、「もちろん若い世代もみんな知っている。日本がひどいことをしたと思っているだけではないが、歴史を否定する人が多くいることに自分もまわりも怒りを感じている。」と言っていた。
・日本が九条を持っていること、徴兵がないことなどは、あまり知られていないように感じた。

その他    
南京事件70周年シンポジウム  12月15日~16日 @明治大学
演劇 「地獄のDecember」 (南京事件を主題とした夫婦の二人芝居)


(参加者の感想)
* 戦地では、上官の命令に従わねばならないし、みんながやっていたからということもあったと思う。兵士たちも被害者と言える。加害者は、軍の上層部なのではないか。
* 実際に手を下した兵士たちを責めるのではなく、あなたたちも被害者であると伝えたい。自分の名前を公表してまで証言する方は、すごいと思う。
* 特攻隊などのように、追い詰められた時の人間の精神構造を理解しておく必要がある。
* 戦争を始めた方も、やられた方も、どちらも被害者であり、苦しむのは庶民である。戦争はしない、という方法をとるのが良いということになる。
* アメリカと北朝鮮は外交をしているから戦争にならないと聞いた。ベトナム戦争の始まった時には、国同士のコミユニケーションがうまくできずに疑惑が生じたという話もある。外交官は、お互いをよく理解していかないと勤まらない。
* わからないことは、たくさんある。調査をしてもわからないことがある。それでも、過去を学びそれをいかに生かすか、何をしてはいけないかを考えていくことが大切だ。
* 氾濫している情報に疑問を持たなければならない。情報も操作されていることを考慮して、学んでいく姿勢が大切だと思う。

Wednesday, January 30, 2008

February 9 Event in Surrey 2月9日 ホワイトロックでの集まりのご案内

This is an announcement of an event in White Rock on Saturday February 9 (1:30 PM) . Satoko will talk about her visit to Nanjing in December 2007, where the 70th anniversary of Nanjing Massacre was commemorated. This event will be held primarily in Japanese.



寒い毎日が続くと思ったらやはり雪。皆さん、お元気でしょうか。

2008年初回の集まりのお知らせです。昨年末に乗松聡子さんが南京を訪問されました。東中国では上海に次ぐ大都市の南京は昨年、南京事件70周年を迎えました。今回は聡子さんの目を通した南京のお話を聞きます。ホームステイ、地元の若者との触れ合い、リニューアルオープンした記念館、TBSで報道された南京事件に関する番組にもふれていただきます。今、注目の中国の興味深いお話が聞けることが楽しみです。ふるってご参加ください。

日時:  2月9日 土曜日 1:30 PM
場所:  ホワイトロックで行います。

参加ご希望の方に詳細をお送りします。

whiterock@peacephilosophy.com にメール下さい。


Seiko, Mariko, & Kyoko

Wednesday, October 17, 2007

(Japanese) Report of Surrey Meeting on October 13th サレーの会 報告 by Kyoko Hara

”10月の会”(10月13日)の報告

季節はすっかり秋。 紅葉(黄葉?)の美しい季節になりましたが、皆さんお元気でしょうか? 今回のサレーの”10月の会”は、3人の方がそれぞれの体験をシェアするという形ですすめられました。

<第一部>は、私(原京子)がこの夏に日本で出会った素敵な方を紹介させていただきました。 パッチワーク作家の日高桂子さんです。 日高さんは、日本国憲法第九条をパッチワークで制作することに取り組んでおられます。 日本語だけでなく、英語・ハングル語・中国語・フランス語ですでに制作されており、その作品を持って日本国内や海外に出かけて行き、平和運動を楽しく元気に続けられています。 日高さんのブログをご紹介します。 (http://peace9.exblog.jp/) 日高さんのお人柄もですが、このブログも心温まるものですので是非ご覧ください。 もちろん素晴らしい作品も見ることができます。 みんなでキルト作品を作ってみよう!という声も出ています。 興味のある方は、どうぞご参加ください。(詳細は、後日連絡します。)

<第二部>として、10月2日・3日にニューヨークで開かれた劣化ウラン兵器禁止世界会議に参加された菊野由美子さんに報告をしていただきました。 劣化ウラン兵器は、原子力発電所の核廃棄物(劣化ウラン)を利用して造られる兵器で、その破壊力は戦車を貫くほど強力なものです。 ところが、ただ破壊する力だけでなく、そこから発生する放射能により住民や兵士の間に被爆症の被害が広がっています。 この兵器と被害の関連が医学的に証明されていないとする使用国(アメリカ!)側の主張によって、未だ禁止措置はとられずにいますが、その被害は深刻なものです。 ピース・フイロソフイー・センターのブログに由美子さんの報告がありますので、ご覧下さい。

劣化ウラン兵器の被害を受けた方々の写真集が、真理子さんのところにあります。 胸のつまる写真ですが、今世界でどんなことが起きているかをしっかりと見ておかなくてはならないと思います。 また、11月10日(土)にピース・フイロソフイー・センター主催の「劣化ウラン兵器禁止世界会議の報告会」があります。(午後一時半より。場所は未定。) 興味のある方は是非参加してみてください。

<第三部>は、乗松聡子さんにこの夏に訪れた様々な場所で見たこと、体験されたことをシェアしていただきました。

*ソウル編 金英丸(キム・ヨンファン)氏と再会されました。(金さんは、”サレーの会”のゲスト・スピーカーに来ていただいたことのある、韓国の平和活動家です。) 李時雨(イ・シウ)写真展や「ナヌムの家」等を訪問。 「ナヌムの家」は、元従軍慰安婦として強制的に働かされていたハルモニ(おばあちゃん)たちが、共同生活をしている家です。 聡子さんが持ってきてくれた、このハルモニたちの描いた絵画集には胸が痛みました。

西大門刑務所跡博物館の見学。 ここは、朝鮮半島を植民地として統治していた旧日本軍が、日本に屈しない朝鮮の人々に対してどれほど残虐な拷問をおこなっていたかを、生々しく再現している博物館だそうです。 「日本人として知っておかねばならないこと」という聡子さんのコメントのように、私たちの背負っている歴史をしっかりと認識したいと思います。

*根津公子先生訪問編 東京都の教員である根津公子さんは、「卒業式での国歌(君が代)斉唱に起立しないから」というだけで、不当な停職処分を受け続けています。 映画「君が代不起立」は、6月のサレーの会でも上映しましたが、その信念を淡々と貫き続けている根津さんの姿に感銘を受けると共に、なぜそこまで処分するのかという東京都教育委員会への怒りも禁じ得ませんでした。 根津さんの「停職出勤日記」(停職中も毎日校門まで”出勤”し、生徒たちと関わり続けておられます。)は、こちらで見ることができます。http://kaikosasenaikai.cocolog-nifty.com/blog/

聡子さんは根津さんを”出勤中”の校門前に訪問、現在根津公子さんと河原井純子さん(根津さんと同様に君が代に起立しないために停職処分を受け続けている)の解雇を食い止めるために、「停職出勤日記」の英訳の計画を進めています。(世以子さんも、このプロジェクトに参加しています。)

映画「君が代不起立」は、11月3日(土)にアレクサンダー日本語学校にて上映されます。(1:00pm~4:00pm、上映後にパネル・デイスカッションあり、入場料:5ドルまたはドネーション。 

*広島・長崎編 聡子さんは、立命館・アメリカン大学平和交流の旅の通訳として同行、広島と長崎での原爆記念日の平和式典に参加して来られました。 John Hersey著「 Hiroshima」に登場する谷本清牧師の娘さんの近藤紘子さん(ご自身も乳児被爆者)のお話しや、”岡まさはる記念長崎平和資料館”についての説明も興味深いものでした。    

岡まさはる記念長崎平和資料館・・・日本では珍しい、日本の戦争責任についての資料展示がしてある資料館。(聡子さん談) 長崎に行くチャンスがあったら、どうぞ立ち寄ってみてください。

*その他 靖国神社、都立第五福竜丸展示館など。 第五福竜丸・・・ビキニ島の核実験で被爆した日本の漁船。

日本人として、知っておかなければならないこと、行っておかなければならないところが、たくさんあることを改めて認識しました。 聡子さん、ありがとうございます。  

さて、盛りだくさんな”10月の会”でしたが、次回はそろそろクリスマス......ということで、11月17日(土)に映画”Peace Tree”の上映会をします。 詳細は後日メールしますので、どうぞカレンダーにチェックをしておいてください。

”10月の会”で話題にあがった本の貸し出しをします。    
・「夕凪の街桜の国」  こうの史代     
・「在日」        カン・サンジュン    
・「5大陸20人が語り尽くす憲法9条」   グローバル9条キャンペーン編
ご希望の方は、真理子・世以子・京子まで。 それでは、季節の変わり目ですので健康に十分注意しながら、”秋”を楽しみましょう!                           

(報告:原 京子)

Thursday, February 15, 2007

(Japanese) Surrey Gathering on Feb 10, 2007 Part II

Comments from the participants of the Surrey meeting on February 10, 2007.

2月10日の Surrey での会に参加くださった方々から寄せられた感想を掲載します。

教育関連

”日本の教育現場の実情を教えてくださった中野真美さんに、感謝いたします。問題が多いことは知っていても、ここまで来ていたのかとショックを受けました。 特に、卒業式での日の丸・君が代強制はもとより、「在校生の方を向くために、日の丸に背を向けるとはけしからん。」との校長の発言と強行には、第二次大戦中の”不敬罪”(天皇の写真に向かって敬礼しない、あるいは敬礼の仕方が足りないというのが罪だった。)を彷彿させる恐ろしいものを感じました。

また、校長による不透明な現場の教師の査定があり、都合の悪い先生を排除していくシステムができあがっているという話も、憤りを通り越して暗澹たる気持ちになります。”  原 京子

”全教育者とはもちろんいわないが、彼らの”教育者”としての自覚、そして誇りはどこに消えてしまったのであろうか?真美さんの帰国後のご活躍を期待しています!” YN

”このような貴重な会に参加させていただいて大変光栄でした。自分ひとりで何ができるのだろうと、さまよっていたのですが、同じように教育基本法について私よりもっともっと深く考えておられる方に出会うことができ、日本に帰っても教育についてとことん考え、行動していく勇気が持つことができました。ありがとうございます。それから映画は大変衝撃を受けました。事実を知ること、それを受け止め行動していくこと、これが私の課題になりました。” 中野真美

”貴重な体験談をお話してくださった中野さんにもありがとうございました。現役の先生にのお話を聞かせてもらうなんて素敵な チャンスでした。・・・私も 教師として 子供たちに接するとき自分の意見や 主張をどこまで伝えたらいいのか慎重に考えながら行動しています。子供たちに私たちの考えを押し付けず、でも自分で考える力をつけていってほしい、といつも思っています。” 山本真理子



アル・ゴア「不都合な真実」と地球温暖化 関連

”地球温暖化については漠然と知ってはいても、あれだけのデータと実際の映像によって示されることによって、地球がどれだけ危機的な状態にあるのかをはっきりと認識することができました。” 原京子

”Al Goreの真摯な態度はよく伝わってきたし、また講演会の続行、世界への映画配給などその行動力には感嘆する。しかし、彼のいうことも鵜呑みにしてはいけないのだと思う。ここに住んでいると、日本にいるときより、より自分で判断することが求められる。そのたびに思うのは、判断するにはまず知らなくては、知るためには受け売りの知識ではなく、じぶんの頭を使って事象を咀嚼しなければ、ということ。それには勉強の継続しかないのだと思うが、その遠い道のりに歩き始めからため息の連続である。” YM

”我家は車が1台、夫とのシェアです。ほとんど夫が通勤に使っているので不自由を感じ、もう1台あったら楽なのにと思っていたところです。ついつい楽な方、便利な方へ行ってしまいます。そして慣れ・・怖いです。実際、車2台を維持する余裕もないので実現不可能だとは思っていましたが、これからは地球にも家計にも健康にも?マイナスにならないよう、出来ればプラスになるような方法をとりたいと思いました。”  SL

”アルゴアの映画はとってもインパクトが ありました。もう一度、家族で見たいと思います。彼は自分の ミッションをみつけることができたある意味ではラッキーな人間だと思うと同時にこんな人物がいてくれてよかったとも 思います。私たちの想像以上の速さでまた科学の計算できる範疇以上に色んなところで色んな形で汚染、変化、影響が進んでいるのではないでしょうか。今の自分には何ができるのか何をしらなければいけないのかどんな疑問をもつべきなのかこんな風に会を持ち、話し合える機会があるのはすばらしいことだと思います。” 山本真理子

多様な視点をありがとうございます。こういった会を通して一人一人が社会を、地球を良くしていく主役になっていくのだということが皆さんの感想を読んでいて実感できます。

聡子

Tuesday, February 13, 2007

(Japanese) Surrey Gathering on Feb 10, 2007 Part I

On Saturday February 10th, we had another gathering in Surrey to talk about current issues such as education law and constitutional debate in Japan, and to watch Al Gore's An Inconvenient Truth.

Surrey に住む女性を中心に、平和・環境・教育について情報交換し学び合う会を2月10日に開きました。

今回は日本の現役の中学校の先生が参加し、体験を話してくれました。勤務先の学校の卒業式では、毎年卒業生が後輩と保護者に向ってお別れの言葉を伝えるという行事が行われていましたが、ある年のリハーサルに校長が来て、「日の丸に背を向けるとは何事か」と問題視しました。これは後輩と保護者の方を向いているというだけで日の丸に背を向けているという意味ではないのだと教師たちが何時間もかけて説得し、やっと行事を行うことができたということです。そして翌年その説得にあたった教師たちは異動になったということです。

今回自分が配布した資料に、コピソン珠子さん(元サイモンフレイザー大学日本プログラムディレクター)が昭和17年3月に東京女子高等師範学校(現お茶の水女子大学)付属幼稚園を卒園した際の卒園アルバムから、「日本の幼児教育の父」とも称された倉橋惣三園長からのメッセージをコピーしたものがあります。「大きくなってから思ひ出してもらうために」というこの文は、太平洋戦争開戦直後、昭和17年3月に卒園した珠子さんたちに向けて書かれたものです。開戦の昭和16年12月8日のことに触れ「先生方は、この日の意義を、あなた方にどうして正しく伝えようか苦心しました。」という表現があります。

珠子さんによると、平和主義だった倉橋氏の元には憲兵が毎週来て引き出しを調べていったとのことです。世の中が戦勝気分に浸っていた時期に、この戦争の意味をどう伝えようかと苦悩して、卒園する子たちの未来に託した一教育者の姿は、現代に生きる私たちが学べるものがあるのではないかと思いました。現在教育基本法が変えられ日の丸君が代崇拝に対する強制が一層強まっています。今などとは比べ物にならないほど軍国主義や思想統制が徹底していた時期にでさえ、このように教師と子供たちの直接のつながりを重視していた教育者がいたのです。

現場の先生たちの苦労は私たちには計り知れないものがあると思いますが、心から支援していきたいと思います。

この会でもう一つ配ったものが、戦後60周年を記念したNHKラジオ番組の加藤周一氏のインタビューを録音したテープ(鶴田文江さんが九条の会で配布してくれたもの)です。加藤氏はいろいろな本で、日本の軍国時代の過ちの背景には大勢順応主義があることを指摘し、「少数派になることを恐れてはいけない」と訴えています。このテープの中でも、私たちへのアドバイスとして、「旗行列に加わらないこと」「個人の精神の自由を保つこと」を述べています。「旗行列」というのは上記の倉橋氏の文章にもあります。シンガポールが陥落した2月15日、幼稚園の屋上では旗行列が賑やかに催されたとのことです。加藤先生の話の中の「旗行列」とは、世の中の主流のように見えるが実はおかしいこと、という意味だと思っています。皆が旗行列をしているからといって自分の頭で何も考えずに参加するのは楽かもしれないがそれがそのおかしいことの拡大につながるのです。

現代の「旗行列」とは何でしょうか。もちろんナショナリズムに傾こうとしている日本の体制側の傾向はそうですが、最近気づいたことがあります。ここで今回のイベントで観たアル・ゴアの映画「An Inconvenient Truth 不都合な真実」につながります。自分は「先進国」に生まれ育ち、浪費的なライフスタイルを当然と思い、物質的に豊かになることが「成功」であり、企業は拡大し、経済は成長し続けることがよいことだと最近まで信じて疑いませんでした。それが、地球環境や、他の人類や生物たちの生存を犠牲にしていることを本当は知りつつ目を向けようとしませんでした。そういった考え方に順じて従うことによって自分も「旗行列」に加わっていたのではないかと思ったのです。戦前が軍国主義なら、戦後は消費主義です(もちろんこの2つは補完的なものですが)。後者も前者と同じように、いやそれ以上に、行き着く先は地球の破滅です。消費主義を疑わなかった自分は、軍国主義時代に旗行列に参加していた人たちと同じでした。「旗行列」に加わっているとき、多くの場合そのこと自体に気づかないから恐ろしいのです。または本当は気づいていてもそれが「不都合」であるために気づかないふりをしているのです。

Surrey の会のイベントの報告のつもりが自分の独り言の連続になってしまいました。長くなってはいけないので、改めて次の投稿で皆さんの感想を紹介します。

この会を企画していただいたロバーツ世以子さん、山本真理子さん、原京子さん、会場を提供していただいた山本真理子さん、ありがとうございました。

乗松聡子