都市の中に緑を作る屋上緑化で建物を守りたい

屋上緑化はなんのために行うの?

屋上緑化は夏の日差しを防いだり、断熱性をさせることでヒートアイランド現象を防いだり、建物の耐久性や防音性を向上させたり、都市の景観をよくするために行われます。
既存の建物にはもともと植物を植えるための機能は備わっていないので、屋上に植物を植える際には防水や排水、灌漑設備、さらには荷重などの対策を考える必要があります。

屋上緑化はどうやってするの?

屋上緑化には保水性や排水性がよく、軽い土壌が必要になります。そのため、普通の土ではなく、高分子ポリマーや泥炭、軽石、ウレタンマットやヤシガラマットなどをトレー状に加工したものなどが使われています。
また、屋上は日差しを直接受けるので高温になることも多く、一般的に暑さや寒さに強い植物が選ばれます。手入れの楽なことから芝や苔、セダムなどの植物が多く取り上げられてきました。植物によって建物の冷却効果も変わってきます。

屋上緑化の専門家はいるの?

屋上緑化は様々な工夫を凝らしながら少しずつ進化して都市に取り入れられています。屋上緑化には、建築と造園の両方の知識が必要になります。知識のないままに安易に施工すると水漏れなどのトラブルが出たり、植物が枯れてしまったりということもあります。屋上緑化の設備の設置にはコストもかかりますし、さまざまな法律との関連も知っておかなければなりません。自治体によっては屋上緑化に補助金や助成金を出しているところもありますが、一定の条件があります。
屋上緑化に関する知識や技術を持つ専門家としては「屋上緑化コーディネーター」があります。建築や造園業などの専門教育機関で学び、所定の講習を受けたものに与えられる資格です。

建築物の屋根や屋上に植物を植えて緑化することを「屋上緑化」といいます。ヒートアイランド対策や建物物の断熱性を高めることなどを目的に行われます。