値段を気にせずついつい買ってしまうものランキング

日本は多くの人が訪れる観光国になりつつある

アメリカの旅行雑誌「Travel+Leisure(トラベル アンド レジャー)」の「ワールドベストアワード2015」で、京都が2年連続で1位になりました。ワールドベストアワードは世界で最も魅力的な都市を決めるもので、読者投票によって選ばれます。トラベルレジャーは大手旅行雑誌で、月間売上は100万部にも上っています。北米富裕層をターゲットとしており、世界的にも大きな影響力を持っています。ワールドベストアワードは風景、文化、芸術、レストラン、食べ物の6項目で採点され、合計点お高い方から順位が決定されます。京都は91.22点を獲得し、2位のアメリカ・チャールストンは89.84点でした。

日本を訪れる外国人観光客の数は2000年には476万人、2005年には673万人、2010年には861万人と増加しています。2011年は東日本大震災の発生、それにともなって起こった福島第一原子力発電所事故の影響を受けて622万人と大きく落ち込みましたがその後は順調に回復し、2013年には1036万人となりました。2014年には1341万人もの外国人観光客が日本を訪れています。

ショッピングも旅行の楽しみのひとつ

旅行にはさまざまな楽しみがあります。知らない土地の景色を眺め雰囲気を味わうのが旅行の目的とされますが、その土地ならではの食べ物や文化、行事を経験するのも醍醐味です。日本を訪れる外国人観光客向けに最近は日本の芸術や技術を実際に体験してもらおうというツアーが盛んに行われています。食品サンプルを制作したり、和服を着て街を歩いたり、また京都では舞妓さんの恰好をしたりするツアーが企画され,多くの外国人観光客を呼び込んでいます。

ショッピングを旅行の楽しみのひとつとしてあげる人も大勢います。旅行で買うものと言えば、やはりお土産です。家族や友人、そして恋人などに買って帰るお土産を選ぶ時間は、旅行中においても大切な人を思う貴重な時間となります。これをあげたときの相手の顔を思い浮かべひとつひとつていねいにお土産を選ぶ時間は、何かと忙しい旅行中において大切な癒しのひとときにもなります。ついつい予算を多くオーバーしてお土産を買ってしまう人も多くいるでしょう。

多くの訪日観光客が電化製品などを爆買い

お土産選びだけでなくさまざまなことに対して、旅行中は散財しがちになります。この場所に来ることは2度とないかも知れないという思いが金銭感覚を麻痺させ、出費を大きなものへとします。バブルと呼ばれていた頃は多くの日本人が海外でブランドのバッグや財布、アクセサリーなどを大量購入していました。いまや立場が逆転し、日本を訪れる外国人観光客が日本製の電化製品や医薬品、生活品、食料品などをたくさん購入していきます。

実際に日本を訪れる外国人観光客に旅行の目的をたずねたところ、半数以上の人がショッピングという回答をしています。1番多かった答えは「日本食を食べること」という回答で、76.6%にも上りました。ショッピングという回答は2番目に多く57.5%、3番目に多かったのは「自然や景勝地の観光」の49.7%となっています。日本の観光と言えば京都に代表される日本文化を肌で感じることができる名所を巡ることだというのは一昔前の話で、最近は銀座やお台場、あるいはショッピングセンターやモール、家電量販店、ドラッグストア、100円ショップを訪れるのが定番となりつつあります。

景気回復の影響で財布の紐は緩む傾向に

日本を訪れる外国人観光客が日本で多くの金を使ってくれることは、好景気を安定的なものにする効果があるとして歓迎されています。日本はバブル経済破綻後、不景気に長い間苦しめられてきました。不景気になり、仕事が減り、収入が減り、また景気が悪くなるという負のスパイラルに陥り、企業が倒産したり家計が破綻したりするという暗いニュースばかりが流れる日が続きました。今は政府の行う政策、為替の影響などにより景気は回復しており、今後の成長が見込まれるとしています。

生活の中でも、ちょっとした無駄遣いが許される人が増えています。もちろん、まだまだ生活は苦しい、という人はたくさんいます。それでも最近は安いものが多く出回っていたり給料が上がったりしていることから、締めるところは締め、緩めるところは緩めるといったような上手なお金の使い方をしている人をよく見かけます。

人の価値観は違い、締めるところ、緩めるところもそれぞれ異なります。多くの人はどんなところで財布の紐を緩め、あるいは緩めてしまうのでしょうか?値段を気にせずについ買ってしまうものから、気になる他人のお財布事情をのぞき見してしまいましょう。