ペテロの手紙一 First Epistle of Peter 【通読】

• Report rights infringement
• published: 06 Sep 2014
• views: 215

reading　聖典朗読（聖書、コーラン、ブッダの言葉、バガヴァッドギータなど） 言葉はその都度、意味と意図の確認が必要である。以下artによる独断メモ。 イエスを身にまとう：イエスが留まっていた状態（想念と自我意識に囚われず自由であること）になること。 神の子やキリスト：「一切衆生の本性」のこと。仏教では「仏性」。 これらは、ナザレのイエス個人を指すのではない。イエスの言葉「私（人が本性に留まっている状態）は門である」「私を通らなければ天の国に入れない」なども「自我意識・想念を払った状態を通って」の意。 人の子：肉体意識と自我意識にしがみついて信じ込んでいるいわゆる凡人の普通の状態のこと。 神殿・神の宮：私たちの精神or魂のこと。本来「肉体意識・自我意識」を完全に追い払っておくべき場所と語られている。（想念や自我意識のことを「罪や汚れ」、それに捕われている状態のことが「偶像崇拝」「淫行」。この意味では悟っていない人はすべて偶像崇拝者・淫婦） イスラエル、シオンなど聖地：私たちの内にある精神の根底・本性。そこに留まる事を仏教では「悟りや涅槃」に入る、聖書では「天の国」に入ると表現する。つまり実際には到達したり変化が必要なものではなく、すでに常にあるが埋もれているものを再び見出して完全に留まること。 魂：意味範囲がその時々で変わり、心の働きを含む場合【広義】と、本性のみを指す【狭義】場合があるのでその都度注意が必要。 いずれにせよ宗教やスピリチュアル系でよく聞かれる「魂の成長」といった類の言葉は、肉体意識と自我意識を払い切れていない表面的な解釈から出てくるので、そのような解釈で進むと真の意味をつかみそこなう。（間違いだとは言わないが、この場合魂を、精神や心というような意味で使っているので、「精神、心」の成長といった程度の意味でしかなく、イエスやブッダの言葉の真の意図からは外れる） 実際には魂とは、本質的には、すべてに満ちているものであり、個々に分かれているものでもなく、成長や退化もない。 要するに、一切衆生・私たちは、本来そのような存在であるが、 想念（聖書では「罪」「悪魔・サタン」と表現）や自我意識にとらわれているために、隠されている（聖書では「神から離れている状態」、仏教的には「迷い、無明の状態」と表現）だけである。 この執拗なとらわれが、私たちの無意識の領域（存在のかなり深いところまで）までこびりついてしまっているので、やっかいであるが、崩すのは不可能ではない。しかし「ただ想念を払って留まればいい」という知識を頭に入れたり試したりするだけでは無意味。 それぞれの人がその性質や傾向（習癖・業）に従って、それぞれに合った本性・源を再発見して留まるコツをつかんでいくよう探求する必要がある。 イエスやブッダの言葉、聖典などは、ある意識レベルから世界や状態を捉えて発せられた言葉が多いので、解釈する側もそのようなレベルで捉える必要がある。 宗教界・書籍・ネット上などで一般に普及しているのは、語り手の次元からの解釈ではなく、肉体次元かせいぜい心次元から捉えた解釈で、一時的な慰めを説くための聖典「利用」のようだ。 様々な道は様々な性質にしたがって選ばれる。中には表面的に美しく見えてその実、真理に反する道もあり、大多数はそこに生きている。 ・・・今回はここまで、独断と駄文失礼。 中世のマイスター・エックハルト（エックハルト・トールではない）の解釈がまともなようなので、それをもとにartが講読した動画はチャンネルで再生リストを検索されたし。(2014秋より公開開始) 注： ・内容確認の資料や聞き流しとしての利用を想定した流し読み。 ・朗読動画作成は、団体、出版社、特定の宗教などとは一切関係なく、私個人の気まぐれでなされたことである。 ーーー以上、御視聴ありがとうございます。