トヨタのプリウスの販売台数がものすごく増えてから、
日本だけでなく世界でもハイブリッド車が注目されていますよね。
それから電気自動車もやはり注目されています。
トヨタのプリウスの燃費は平均25km/L、
PHVになると50km/Lも走れるらしいです。
ホンダも新しいフィット・ハイブリッドでは36km/Lも走れるそうなので、
今後ますます各社の燃費競争が激しくなりそうですね。
ところで、ハイブリッド車などのエコカーって本当にエコなんでしょうか・・・?
ランニングコストは軽自動車を除けば安いですが、
それ以外に関しては実は全然エコじゃないんですね。
というのも、ハイブリッド車は普通のガソリン車と比べて、
蓄電池、モーター、インバーターなど多くの電子部品を必要であり、
その多くが希少価値のあるレアメタルを使用しています。
もともと日本ではレアメタルはほぼ100%輸入に頼っている状態なので、
製造コストは非常に高いんです。
またこれらハイブリッド車専用の部品を廃棄するには、
環境負荷が非常に大きくなるんですね。
特に問題なのが、蓄電池です。
例えばプリウスで使用されているニッケル水素の電池は、
リサイクルするのに非常に大きなエネルギーが必要になります。
また、そのリサイクルによってニッケルを回収することはできますが、
それ以外のレアメタルであるコバルトなどの回収技術はまだ確立されていないので、
全て廃棄されてしまいます。
そして今後ニッケル水素の代わりとなるリチウムイオン電池のリサイクル技術は
さらに遅れているのが現状です。
環境に負荷がかからない蓄電池のリサイクル技術がまだまだ未発達にもかかわらず、
ハイブリッド車が売れるようになってしまったために、
近い将来、廃棄された電池の処理が非常に大きな問題となる気がします。
こうしたこともあり、
欧州では燃費の良いディーゼルカーや、
エンジンを小さくしてターボを載せるダウンサイジング化による燃費向上など
ハイブリッドとは違うアプローチの仕方でエコを追求しています。
私たち日本も本当にエコを考えるならば、
ハイブリッド車以外のアプローチの仕方も考えないとダメですね。 |