質屋への入り口がみつからない方、入るのを迷っている方、入ったけれど戸惑っている方。

そんな初心者の皆様に、利用の心得を伝授いたします。

質屋は、日本では700年以上もの歴史を持つ、伝統的な金融機関です。

中国では1800年以上の歴史があると言われていますから、世界的に見ても普遍的な金融機関であると言えるでしょう。

明治以前は、日本で唯一の公的金融機関でありましたし、明治以降、ヨーロッパの文明にのって銀行となったのは、三井･住友などの大店の質屋でした。

銀行のシステムが導入されて以降、衰退の道をたどるわけですが、質屋の衰退というのは、それまでにも何度もありました(幕府による借金棒引や、土一揆による質蔵の打ちこわし、取締令の強化など)。

なぜ、こんなにも長い間、それほどの苦難にさらされながら、この最古の金融業が現在に至るまで残っているのかと考えると、そこにはやはり、特有の魅力と価値があるからなのだと言わざるを得ません。

実際に、どんな時代においても、 その必要性を否定されたことだけは、一度もないのですから。

この伝統ある金融機関。

大人になったなら、一度は利用してみてもいいかもしれません。《資料/須賀質店HPhttp://www.sugashichiya.com/》