青汁の効果と危険性

青汁で便秘解消

便秘になりやすい理由とは

便秘に関しては、医学的には日本内科学会にて次のような定義が示されています。

「3日以上の排便がない・排便後も残便感を抱く」

しかし、実際には排便の状況は個人差がありますので、便が出にくい・すっきりと出ないというようなものが便秘であるという風に考えた方が良いでしょう。

便秘になりやすい原因には個人によって様々ですが、「継続的なストレス」・「睡眠トラブル」・「不規則な生活習慣」・「食生活の偏り」などの要因が考えられます。この中でも、食生活の偏りの一つの要因である食物繊維、すなはち、野菜を充分に摂取してないことから便秘になる場合が多いと言われています。

食物繊維http://xn--0-kb9b083j.com/nutritional.htmlは我々のからだの中に溜まっている老廃物・毒素をからだの外に排出する働きがあります。しかし、食物繊維である野菜の摂取が不足している状況が長く続くと腸内にある善玉菌が減少して悪玉菌が増加します。腸内環境をよくするには善玉菌を増加させることが重要ですので、野菜不足は腸内環境を悪化させ、排便する働きが弱くなり便秘という状態に陥ります。このようなことから、食物繊維の摂取は便秘解消には重要な要因であることがわかります。

なお、女性の方が男性よりも便秘になりやすいということが言われていますが、その理由は女性の場合、妊娠・排卵後に黄体ホルモンが分泌されることが影響しており、さらに腹筋の筋力が男性よりも弱いことも原因であるといわれています。

青汁が便秘解消に効果のある理由とは

昔と比べて飲みやすいなっている青汁には便秘を解消させる次のような理由があります。

  1. 豊富な食物繊維を含んでいる
    青汁には明日葉・大麦青葉・ケール・ゴーヤのような食物繊維が豊富に含まれており、これらの食物繊維が腸のぜんどう運動を活性化して、便をからだの外へ排出する働きがあります。 厚生労働省において提案された「日本の食事摂取基準」の中で野菜は1日あたり350g摂取することが推奨されています。しかし、忙しくてこれだけの野菜を食事だけでは取れない方にとっては、青汁を飲むことによって緑黄色野菜の栄養をしっかりと摂取することができます。 食物繊維には水溶性と不溶性の食物繊維の2種類ありますが、便秘に良いとされる食物繊維は不溶性です。青汁にはこの不溶性食物繊維が含まれており、青汁の水分ともに腸内にて膨張して腸を刺激しやすくなり、排便を促進します。
  2. 善玉菌を増やす成分が含まれている
    青汁にはオリゴ糖が含まれています。オリゴ糖は善玉菌の餌となる一方で悪玉菌の餌にはならず、いわゆる腸内の掃除屋さんの役目をしています。この働きの結果として、腸内の善玉菌を増やし腸内環境の正常化に効果があります。
  3. 乳酸菌を含んでいる
    青汁の種類によっては乳酸菌を含んでいる商品もありますが、ガゼリ菌・ビフィズス菌が配合されているため、腸内フローラの改善に効果があります。

このように、青汁には腸内環境を改善する効果的成分が豊富に含まれていますので、どなたでも毎日一杯(一包)の青汁を簡単に飲めることも大きなメリットです。

青汁を選ぶときのポイントと飲むときの注意点とは

多くの市販されている青汁の商品の中で選ぶときのポイントは次の2点です。

食物繊維の含有量の多いものを選ぶ

現在、60種類以上の青汁製品が販売されていますが、その中で便秘解消に効果のある商品を選ぶには、商品に記載されている一本又は一包あたりの食物繊維量(g表示)が多い商品を選んでください。一包当たり3gが緑黄色野菜量に換算すると30gに相当します。商品によって、この食物繊維量は差が非常にありますので、注意して見てください。

オリゴ糖・乳酸菌を含む商品を選ぶ

便秘解消効果を高めるには、オリゴ糖・乳酸菌を含んでいる商品を選んでください。しかし、青汁を飲むときにはいくつか注意点がありますので、参考にしてください。

青汁を飲む時間を決める

寝る前に飲むようにしてください。寝ている間に青汁の食物繊維がからだの中に吸収されて腸を刺激します。

飲む量は守る

青汁に含まれる不溶性食物繊維を過剰に摂取した場合、水分の少ない便となり排便がしにくいということが起こりますので、商品に記載されている1日当たりの回数・摂取量はきちんと守ってください。

腎臓に疾患のある方は控える

青汁にはカリウム・リン・ビタミンも豊富に含まれています。腎臓機能が低下している方が青汁を摂取するとこれらの成分が正常にからだの外に排出されずに、からだの中にとどまってしまうことがあります。その結果、重篤な症状を引き起こす可能性がありますので注意してください。

手軽に飲める青汁を正しく飲んで、悩める便秘を解消してください。

page top