6月
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。 出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(2014年6月) |
6月(ろくがつ)はグレゴリオ暦で年の第6の月に当たり、30日ある。 梅雨の季節である、
目次
呼称[編集]
日本では水無月(みなづき)ともいう。ただし本来は陰暦6月の異称である。
英語名ではJuneという。ローマ神話のユピテル(ジュピター)の妻ユノ(ジュノー)から取られた。ユノが結婚生活の守護神であることから、6月に結婚式を挙げる花嫁を「ジューン・ブライド」(June bride、6月の花嫁)と呼び、この月に結婚をすると幸せになれるといわれる。
日本における6月[編集]
気候[編集]
夏の初め(初夏)である。北海道を除く各地では梅雨の時期であり降水量が多い。
水無月の語源[編集]
水無月の由来には諸説あるが、水無月の「無」は「の」という意味の連体助詞「な」であり「水の月」であるとする説が有力である[1]。神無月の「無」が「の」であり、「神の月」であるということと同じである。田植が終わって田んぼに水を張る必要のある月「水張月(みづはりづき)」「水月(みなづき)」であるとする説もある。
文字通り、梅雨が明けて水が涸れてなくなる月であると解釈されることもあるが、これは俗説である。他に、田植という大仕事を仕終えた月「皆仕尽(みなしつき)」であるとする説、などもある。
祝日が存在しない月[編集]
2016年以降、日本では6月は祝日がない唯一の月となっている。また、過去にもこの月に祝日が存在したことがない。
これは天皇家由来の節目の日もなく、庶民の生活も農繁期でハレの行事がなかった点が影響している[2]。
一部で時の記念日(6月10日)などの休日化を目指す動きがある[2]。過労死弁護団全国連絡会議は労働者の過労死が6月に多いため[2]、厚生労働省に2001年6月8日、祝日のない6月に祝日を新設することを申し入れたことがある[3]。しかし、この一方で「日本は諸外国より祝日が多すぎる(日本は2016年時点では祝日が16日であるのに対し、アメリカは10日、イギリスは8日、フランスは13日)。これ以上祝日を制定しないで欲しい」「祝日にふさわしい日がない」などの理由により、祝日の制定に否定的な意見があり[3]、祝日を所管する内閣府も6月に祝日の制定することを検討していない[2]。
なお1993年には、皇太子徳仁親王と小和田雅子の結婚の儀により、6月9日が休日とされた。
フィクション作品では漫画『ドラえもん』でドラえもんのひみつ道具の1つである「日本標準カレンダー」を使って独自に祝日を制定するエピソードがある。
- 漫画版ではのび太が6月に祝日がないことに対する不満から6月2日を「ぐうたら感謝の日」という架空の祝日を制定したことがある[4]。
- アニメ版では2014年6月13日放送「たけしのズンドコ誕生日」でジャイアンが6月13日は「昼寝の日」、6月15日は「ジャイアンの誕生日」も祝日に制定された。
異名[編集]
いすずくれづき(弥涼暮月)、えんよう(炎陽)、かぜまちづき(風待月)、けんびづき(建未月)、すいげつ(水月)、すずくれづき(涼暮月)、せみのはつき(蝉羽月)、たなしづき(田無月)、たんげつ(旦月)、とこなつづき(常夏月)、なるかみづき(鳴神月)、ばんげつ(晩月)、ふくげつ(伏月)、まつかぜづき(松風月)、みなづき(水無月)、ようひょう(陽氷)
6月の季語[編集]
六月、水無月、花菖蒲、アイリス、グラジオラス、あやめ、杜若、著莪、一八短夜(みじかよ、明易し)、競馬(賀茂競馬、競べ馬、ダービー、勝馬、負馬)、花橘、蜜柑の花、朱欒の花、橙のの花、 オリーブの花、柚の花、柿の花、紫陽花額の花、葵、紅の花、鈴蘭、入梅(梅雨に入る、ついり)、梅雨(つゆ、ばいう)、五月雨(さみだるる)、出水、五月闇、黒南風(白南風)、黴(黴の香、黴の宿)、苔の花、魚梁(やな)、鰻、鯰、濁り鮒、蟹(磯蟹、山蟹、川蟹、沢蟹)、蝸牛蛞蝓、蚯蚓、蝦蟇、雨蛙、河鹿、さくらんぼ、ゆすらうめ、杏、実梅(青梅)、紫蘇、辣韮、玉葱、枇杷、早苗、代田、田植、早乙女、植田、火取虫アマリリス、ジギタリス、ベゴニア、 蛍(源氏蛍、平家蛍、初蛍、蛍火・蛍合戦)、蛍狩、螢籠、蛭、田亀、源五郎、あめんぼう、目高、浮草水草の花、藻の花、藻刈、手長蝦、田草取、草取、夏の川、鮎(鮎釣り、鮎狩、鮎掛、鮎の宿)、鵜飼(鵜舟、鵜飼火、鵜篝、 鵜匠)、川狩(網打)、夜釣、夜焚釣堀、鰺、いさき、べら、虎魚、鯒、黒鯛(茅海、ちぬ釣)、鰹(鰹舟、鰹釣)、生節、青蘆、青すすき、葭切、翡翠、雪加、糸蜻蛉、蠅、蠅除、蠅叩、蜘蛛の囲(蜘蛛の巣)、ゲジゲジ、油虫、守宮、蟻、羽蟻、蟻地獄、蛆、ぼうふら蚊(蚊の声、蚊柱、泣く蚊)、蚤、蚊帳、蚊遣火(蚊遣、蚊火、蚊取線香)、蝙蝠、青桐、葉柳、南風(みなみ、大南風、南吹く、はえ)、青嵐、風薫(薫風)、白夜、夏至、老鶯、時鳥、閑古鳥、仏法僧、筒鳥、駒鳥、瑠璃鳥、夏木、夏木立万緑、緑陰、木下闇、青葉、夏の蝶、夏野、夏草、草矢草茂る、夏蓬、夏薊、草刈、干草、昼顔、木苺、苺、蛇、蝮、百足虫、青芝、青蔦ガーベラ、サルビア、虎尾草、孔雀草、釣鐘草、雪の下、蓼、若竹、竹の皮脱ぐ竹落葉、雹、水鶏、青鷺、五月晴、暑さ、夏衣、単衣、夏服、夏羽織、夏帽子夏襟、夏帯、夏袴、青簾(葭簾、伊予簾、絵簾、玉 簾)、葦簀、葭戸、網戸、籐椅子夏暖簾、皐月富士
6月の年中行事[編集]
- 6月1日 - 衣替え
- 6月初旬 - 加賀百万石まつり(日本・石川県金沢市)
- 6月21日頃 - 夏至(北半球、20日・22日となることもある)
- 6月23日 - 慰霊の日(日本・沖縄県)
- 6月第1日曜日 - プロポーズの日(日本)
- 6月第3日曜日 - 父の日(日本)
- 6月下旬 - 3月決算の多くの会社で定期株主総会が開かれる
6月に行われるスポーツ[編集]
- 第1週 - 高松宮記念杯競輪
- 第1土曜 - ダービーステークス(競馬 イギリス・エプソム競馬場)
- 第1日曜もしくは第2日曜 - 安田記念(競馬 東京競馬場)
- 中旬(夏至前の日曜) - ル・マン24時間レース(モータースポーツ フランス・サルト・サーキット)
- 第3日曜を含む週末 - 全米オープン(ゴルフ)
- 第4日曜もしくは第5日曜 - 宝塚記念(競馬 阪神競馬場)
- 最終週 - グランドチャンピオン決定戦競走(競艇)
- 最終月曜から2週間 - ウィンブルドン選手権(テニス ロンドン・オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ)
- 上旬から中旬 - NBAファイナル
6月がテーマの楽曲[編集]
- 6月の太陽(歌: リンドバーグ)
- 6月の天気予報(歌: スムルース)
- 6月の雨(歌:松山千春)
- 6月の雨(歌:谷村有美)
- 6月の方舟(歌:伊藤つかさ)
- 6月の天使(歌:高橋幸宏)
- 六月の雨(歌: 小椋佳)
- 六月の雨(歌:Plastic Tree)
- 六月の雨の朝 (歌: 矢沢永吉)
- 六月 青空のように (歌: 大滝詠一)
- 六月の雨音 (歌: Le Couple)
- 六月の花嫁 (歌: 谷山浩子)
- 六月の子守唄 (歌: ウィッシュ、他)
- RAINBOW〜六月生まれ (歌: 松田聖子)
- SPLEEN 〜六月の風にゆれて〜(歌: 沢田研二)
- ジューン・ブライド(歌: ザ・ピーナッツ)
- ジューンブライダー(歌: ポルノグラフィティ)
- 水無月十三夜(歌:村下孝蔵)
- 六月十三日、強い雨。(歌:安藤裕子)
その他[編集]
脚注[編集]
- ^ 「な」は「ない」の意に意識されて「無」の字があてられるが、本来は「の」の意で、「水の月」「田に水を引く必要のある月」の意だろうという。(日本国語大辞典、第18巻、p.625、1976年4月15日第1版第2刷、小学館)
- ^ a b c d 「休無月」返上、6月にも祝日を 過労死弁護団呼びかけ - asahi.com(ウェブアーカイブ)
- ^ a b 『6月に休日がないのはなんで?』調査 ウィふり調査団 - FreeML
- ^ 小学館 てんとう虫コミックス『ドラえもん』第14巻「ぐうたらの日」
関連項目[編集]
2017年6月(水無月) | ||||||
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
1 | 2 | 3 | ||||
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 |
18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |
25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | |
365日 各月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 |