コンテナ管理の自動化
Google Container Engine は、Docker コンテナを実行するための強力なクラスタ管理およびオーケストレーション システムです。コンテナをクラスタにスケジュールし、ユーザーが定義した要件（CPU やメモリなど）に基づいて自動的に管理します。オープンソースの Kubernetes システム上に構築されており、オンプレミス、ハイブリッド、パブリック クラウド インフラのいずれのモデルでも使用できる柔軟性を備えています。
わずか数分でクラスタを設定
仮想マシンのマネージド コンテナ クラスタをわずか数分で設定し、すぐにデプロイ可能な状態にできます。クラスタにはロギングやコンテナのヘルスチェックなどの機能が備わっているため、アプリケーションの管理が容易になります。
宣言型管理
予約する CPU とメモリの量、レプリカの数、キープアライブ ポリシーなどのコンテナの要件は、シンプルな JSON 設定ファイルで宣言します。Container Engine は宣言に従ってコンテナをスケジュールし、要件が確実に満たされるようにアプリケーションをアクティブに管理します。
柔軟で相互運用が可能
CoreOS、Huawei、IBM、OpenStack、Red Hat、VMware などの企業は自社プラットフォームへの Kubernetes の統合に取り組んでいます（このような企業は増え続けています）。これにより、ワークロードの移行が可能になり、複数のクラウド プロバイダを簡単に利用できるようになります。
Container Engine の特長
Google Cloud Platform で Docker コンテナを実行し、Kubernetes で管理
- Docker の利用
- Container Engine は一般的な Docker コンテナの形式をサポートしています。
- 専用の Container Registry
- Google Container Registry を使用することで、専用の Docker イメージの保存とアクセスが簡単になります。
- 拡張性
- リソース（CPU、メモリ）の使用率に応じてアプリケーションを自動的に拡張または縮小します。
- ログ
- Google Cloud Logging はチェックボックス 1 つで有効にでき、アプリケーションの動作状況を簡単に把握できます。
- フルマネージド
- Container Engine は Google の担当エンジニアによって完全に管理されるため、クラスタの可用性が確保され、常に最新の状態に保たれます。
- ハイブリッド ネットワーキング
- コンテナ クラスタ用に IP アドレス範囲が予約され、クラスタ IP は Google Cloud VPN を介してプライベート ネットワーク IP と共存することができます。
- ID とアクセスの管理
- Google アカウントと役割の権限でクラスタ内のアクセスを制御します。
「 Container Engine により開発当初から Google のインフラの機能を使うことができ、しかも特定のインフラに縛られることがないので、インフラを気にすることなく、優れたソフトウェアの開発に注力できます。 」
- Brian Fitzpatrick 氏 Tock 社設立者および CTO
Container Engine の料金
Container Engine のクラスタ管理はクラスタごと、および 1 時間ごとの定額料金制で、クラスタ内のノード数によって価格が異なります。Compute Engine のインスタンス料金は、クラスタが削除されるまで、ノード数に応じて課金されます。詳細については、料金ガイドをご覧ください。
| クラスタ内のノード数 | 請求書での項目 | クラスタの料金 |
|---|---|---|
| 0～5 ノード | 基本クラスタ | |
| 6 ノード以上 | 標準クラスタ |
クラスタのノードを 6 以上に増やすと課金が自動的に開始されます。5 ノード以下に減らすと、その後は自動的に課金されなくなります。
Compute Engine のインスタンス料金は、クラスタが削除されるまで、ノード数に応じて課金されます。
オープンソースの Kubernetes をご利用のお客様へ: Container Engine 内の Kubernetes マスターはユーザー プロジェクト内で実行されなくなるため、個別の VM として課金されません。Kubernetes マスターのホスティング料金とメンテナンス料金は Container Engine のクラスタ料金に含まれています。