お葬式のしきたりと風習【東京編】


お葬式には様々なしきたりや風習が存在しています。地域や宗派で変わってきますが、今回は東京での葬儀について説明します。他の府県と違い、住宅事情の問題や家族構成の問題で自宅で葬儀を行うことが極端に減っています。また、呼び寄せていた田舎の親が亡くなったという場合では、火葬だけを行い後日遺骨となって田舎へ帰った際に地元で骨葬を行うということも数多く見られます。東京都のお葬式はほとんどが葬儀後に出棺し火葬をする「後火葬」です。通夜→葬儀・告別式→火葬→繰り上げ初七日・忌中払いの会食が一般的なお葬式の進行となっています。お葬式までの間、故人は自宅または火葬場に併設されている冷蔵保管庫や葬儀社の安置施設などで安置します。公共施設や火葬場併設の民間施設など、人気のある式場は一週間先まで予約が埋まっていることも珍しくありません。そのため、通夜を行うのは7日後ということもあります。また、東京都のお葬式の場合、参列者の多くはは通夜に焼香に行きます。通夜開始時間は、午後6〜7時が一般的です。通夜参列後は通夜振る舞いの飲食に案内されます。通夜振る舞いは西日本や関西圏のように親族だけで食事をするのではなく、焼香に訪れた一般の参列者にも振る舞います。オードブルやお寿司、酒などが主流ですが、食事をすることが供養となるとされているので、参列者は一口でも口にすることがマナーです。返礼品は香典返しを兼ねる即返しが多くなっています。