いまを生きる
いまを生きる | |
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Dead Poets Society | |
監督 | ピーター・ウィアー |
脚本 | トム・シュルマン |
製作 | スティーヴン・ハーフ ポール・ユンガー・ウィット トニー・トーマス |
出演者 | ロビン・ウィリアムズ ロバート・ショーン・レナード イーサン・ホーク |
音楽 | モーリス・ジャール |
撮影 | ジョン・シール |
編集 | ウィリアム・アンダーソン |
製作会社 | タッチストーン・ピクチャーズ |
配給 | TS TS/WB |
公開 | 1989年6月2日 1990年3月24日 |
上映時間 | 128分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $16,400,000 |
興行収入 | $235,860,116[1] |
『いまを生きる』(原題: Dead Poets Society)は、1989年のアメリカ映画である。ロビン・ウィリアムズ主演、ピーター・ウィアー監督。ナンシー・H・クラインバウムによるノヴェライゼーションが出版されている。アカデミー脚本賞受賞作。
原題の「Dead Poets Society」は劇中の教師ジョン・キーティングがウェルトン校在学中に結成した読詩サークルで、すべて没した古典的詩人の作品[2]のみ読むことからつけられた。また邦題の「いまを生きる」は劇中でキーティングが発するラテン語「Carpe Diem」の日本語訳。厳密には「いまを生きろ」ないしは「いまを掴め」といった意味になる。アメリカのノーベル文学賞受賞者ソール・ベローの作品に同名の『Seize the Day(その日をつかめ)』(1956年)がある。
ストーリー[編集]
1959年、バーモントの全寮制学院ウェルトン・アカデミーの新学期に、同校のOBという英語教師ジョン・キーティング(ロビン・ウィリアムズ)が赴任してきた。ノーラン校長(ノーマン・ロイド)の下、厳格な規則に縛られている学生たちに、キーティングは「教科書なんか破り捨てろ」と言い、詩の本当の素晴らしさ、生きることの素晴らしさについて教えようとする。このキーティングの風変わりな授業に、最初は戸惑うものの、次第に行動力を刺激され、新鮮な考え、規則や親の期待に縛られない、自由な生き方に目覚めてゆくのだった。キーティングは授業中に突然机の上に立って宣言する。「私はこの机の上に立ち、思い出す。常に物事は別の視点で見なければならないことを! ほら、ここからは世界が全く違って見える」。生徒も立たせ、降りようとした時に「待て、レミングみたいに降りるんじゃない! そこから周りをきちんと見渡してみろ!」と諭す。
ある日、生徒のニール(ロバート・ショーン・レナード)は学校の古い学生年鑑に、キーティングが学生時代に『デッド・ポエッツ・ソサエティ』(「死せる詩人の会」で映画の原題)というクラブを作っていたことを見つけ、ダルトン(ゲイル・ハンセン)やノックス(ジョシュ・チャールズ)らと共に、ヘンリー・デイヴィッド・ソローの『ウォールデン 森の生活』の「私は生きることの真髄を心ゆくまで味わいたい」を合い言葉に近くの洞窟でクラブを再開させる。ニールの同室である転校生のトッド(イーサン・ホーク)も、誘われるままそれに加わった。そして彼らは自らを語りあうことで自分がやりたいものは何か自覚してゆくのだった。ノックスはクリス(アレキサンドラ・パワーズ)という娘との恋を実らせ、ダルトンは女子学生を入学させよと主張し、ニールは俳優を志し『夏の夜の夢』の舞台に立った。しかし父親(カートウッド・スミス)に反対され、陸軍士官学校に転校させられることになったニールは自ら命を絶つ。この事件を捜査する学校側は、退学処分を切り札にデッド・ポエッツ・ソサエティのメンバーに証言を強要し、やがてそれは煽動者としてキーティングの責任問題に結びつけられ、彼は退職を余儀なくされる。キーティングが学院を去る日、一度はキーティングを裏切って告発書にサインした生徒たちが、裏切った後ろめたさを吹っ切るように、口々に"Oh Captain, My captain"と言いながら、1人ずつ机の上にすっくと立つ。 "Oh Captain, My captain"とはキーティングが最初の授業で引用したウォルト・ホイットマンの詩の一節である。彼は、私をキーティング先生と呼ぶのもいいが、よかったら"Oh Captain, My captain"と呼んでくれないかなあ、と生徒たちを笑わせるのだ。生徒たちは、その言葉を覚えていたのである。 トッドたちは校長の制止も聞かず机の上に立ちキーティングを見送る。それは彼らのせめてもの抵抗の証しであった。
キャスト[編集]
役名 | 俳優 | 日本語吹き替え | |
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ソフト版 | フジテレビ版 | ||
ジョン・キーティング | ロビン・ウィリアムズ | 堀勝之祐 | 江原正士 |
ニール・ペリー | ロバート・ショーン・レナード | 古田信幸 | 宮本充 |
トッド・アンダーソン | イーサン・ホーク | 松本保典 | 鳥海勝美 |
ノックス・オーバーストリート | ジョシュ・チャールズ | 山寺宏一 | |
チャーリー・ダルトン(ヌワンダ) | ゲイル・ハンセン | 堀内賢雄 | |
リチャード・キャメロン | ディラン・カスマン | 星野充昭 | |
スティーヴン・ミークス | アレロン・ルジェロ | 小野健一 | |
ジェラルド・ピッツ | ジェームズ・ウォーターストン | 山口健 | |
ノーラン校長 | ノーマン・ロイド | 上田敏也 | 田口昂 |
ニールの父 | カートウッド・スミス | 仁内建之 | 宝亀克寿 |
クリス・ノエル | アレクサンドラ・パワーズ | 深見梨加 | |
グロリア | メローラ・ウォルターズ | 佐々木るん | |
ティナ | ウェルカー・ホワイト | 松井菜桜子 |
- フジテレビ版 - 初回放送1994年3月12日 『ゴールデン洋画劇場』
脚注[編集]
- ^ “Dead Poets Society (1989)” (英語). Box Office Mojo. Amazon.com. 2010年8月11日閲覧。
- ^ この映画で出てくる詩はウォルト・ホイットマンの「おお、船長!わが船長よ!」(O Captain! My Captain!)、ロバート・ヘリック(Robert Herrick)の「乙女たちよ、時を惜しめ」(To the Virgins, to make much of Time)、ジョージ・ゴードン・バイロンの「かの女(ひと)は美に包まれて歩む」(She Walks in Beauty)。ロバート・フロストの「行かなかった道」(The Road Not Taken)、ウォルト・ホイットマン「おお、この身!おお、この命よ!」(O Me! O Life!)、エイブラハム・カウリーの「予言者」(The Prophet)、アルフレッド・テニスンの「ユリシーズ」(Ulysses)、ヴェイチェル・リンゼイ(Vachel Lindsay)の「ザ・コンゴ」(The Congo)などである。
関連項目[編集]
- セント・アンドリューズ・スクール - 映画のロケ地
- 宮本恒靖 - サッカー選手。この映画に感動し、モットーとして「いまを生きる(Seize the Day)」をあげている。
- 1812年 (序曲) - 何故かキーティングが口笛で吹いているのがこの曲の旋律。
- その日を摘め
外部リンク[編集]
- いまを生きる - allcinema
- いまを生きる - KINENOTE
- Dead Poets Society - AllMovie(英語)
- Dead Poets Society - インターネット・ムービー・データベース(英語)
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