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アウディ

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アウディが含まれる記事 : 74 件

GQがお届けする「アウディ」に関する記事ページです。

アウディ Q5|Audi Q5

■概要
アウディ(AUDI AG)は、フォルクスワーゲン・グループの自動車メーカー。ドイツのバイエルン州インゴルシュタットに本社を置く。いくつかの自動車メーカーやオートバイメーカーが合併し現在に至るが、前身といえるのは、ドイツ語で自動車連合を意味するアウトウニオンで、エンブレムとしてお馴染みの「4シルバーリングス」は、そのアウトウニオンのエンブレムがベースになっている。

■沿革
現在のフォルクスワーゲン・グループの中核を担うプレミアムカーブランド、アウディは、車輪がモチーフの4つの輪が象徴するように、かつてドイツに存在したアウディ、DKW、ホルヒ、そしてヴァンダラーの4社が合併し1932年に誕生した、アウトウニオンを前身とする自動車メーカーだ。

当時のドイツは、第一次世界大戦や1929年の世界恐慌によって国全体が疲弊、経済危機に陥り、中小メーカー単独では生き残りが厳しかった時代だった。これは自動車メーカーに限らず、すべての製造業に共通する背景で、様々な分野で収れんが進んでいった。

冬の時代を乗り切るべく誕生したアウトウニオンを構成する4社の中にあって、自動車製造に関し最も古い歴史を誇るのがホルヒだった。メルセデス・ベンツに従事し1899年に独立したエンジニアのアウグスト・ホルヒが、自らの名を冠した高級自動車メーカーであるホルヒを設立したのは1899年のこと。1901年には、無事市販第1号車を完成させた。

しかし、ホルヒは技術的な追求こそを良しとする俗にいう完璧主義者であったとされ、開発費をふんだんに使い、それが原因で経営陣と対立。設立10年足らずの1909年に同社を追われてしまう。そこでふたたびホルヒはすぐに自らの名を冠した新たな自動車メーカーを立ち上げるのだが、追放された元のホルヒから商標使用差し止めの裁判を起こされ、これに敗訴。ホルヒの名称が使用できなくなった。

そこでホルヒは新しくドイツ語のホルヒをラテン語で表した、アウディという名称を採用する。(実際にはビジネスパートナーの息子が発案しているため)ホルヒ(ドイツ語)と同義語のアウディ(ラテン語)は、「聞く」の意で、オーディオ(Audio)の語源ともされている。そのアウディへの社名変更は1910年であったが、現在のアウディは、このホルヒが起こした新会社の誕生を持って設立の起源とし、2009年に創立100周年を迎えるに至っている。

1909年にホルヒが新たに設立したアウディと、オートバイや小型車を製造していた1907年設立のDKW(ドイツ語の蒸気自動車=Dampf Kraft Wagenの頭文字をとった社名)、元々ホルヒが1899年に設立した高級車メーカーの初代のホルヒ、そして1885年に自動車輸入会社として設立され1913年から小型自動車を発売開始したヴァンダラーが合併して1932年に誕生したアウトウニオンは、当時オペルに次ぐドイツ第2位の規模を誇る自動車メーカーとなった。

ホルヒが設立に関与した2社が歩み寄り、ひとつの会社として生まれ変わったことを必然とみるか皮肉な結果と見るべきかどうかは分からないが、この自動車製造の黎明期にホルヒが果たした役割は、こうした事実からも多大なものであったということだけは理解できそうだ。

当初はホルヒを高級車マーケットに、アウディは上〜中型車、ヴァンダラーを中型車、DKWを小型車と低価格帯で各ブランドの棲み分けを明確化し、フルラインナップメーカーとして業績を伸ばしたが、第二次世界大戦後、アウトウニオンは解体されてしまった。

敗戦国としてドイツ国内の生産施設がいくつかソ連に接収され、規模の縮小を余儀なくされたが、戦後はDKWのオートバイと小型トラックから生産を再開。1949年に新生アウトウニオンとして復活した。生産が軌道に乗ると乗用車の生産もスタートしたが、1958年に、オペル(GM傘下)やフォードといったアメリカ資本の自動車メーカーに対抗すべく、ダイムラー・ベンツがアウトウニオンに資本参加。同時に2輪部門を売却し、完全な4輪専門メーカーとなった。

1965年・ベンツはアウトウニオンをフォルクスワーゲンに売却。今に至るフォルクスワーゲン傘下の歴史が始まった。また、1965年には、アウディのブランドで乗用車の生産を再開、現代のアウディのルーツともいうべきアウディ72が発表された。同時にDKWのブランドは縮小され、アウディに取り変わるように消滅していった。アウディ72は後にアウディ80、アウディスーパー90へと進化。北米市場を睨んだフラッグシップモデル、アウディ100が1970年にデビューした。

1969年には世界ではじめてロータリーエンジンを開発(この技術はマツダ=東洋工業/当時に供与)したNSUをフォルクスワーゲンが買収し、同時にアウトウニオンと合併。新たにアウディNSUアウトウニオンと社名が変更された。両社が合併した後もしばらくの間はNSUブランドのモデルは発売を行っていたが、最終モデルとなったRo80が1977年に生産中止され、NSUブランドも消滅した。

一方アウディは、フォルクスワーゲンと技術やプラットホームを共用しながら、自動車史に残る画期的な4輪駆動システム、クワトロを開発。市販車初のフルタイム4WDモデルとして、1980年のジュネーブ・モーターショーでアウディ・クワトロが鮮烈なデビューを果たした。それまでオフロード用の技術と思われていた4WDをオンロードに持ち込み、WRCでその強さを証明し、後のラリー車はもちろんのこと、市販スポーツカーの方向性をも決定づけた。

アウディ・クワトロを開発したのは誰あろう、フェルディナント・ピエヒである。後のフォルクスワーゲン・グループで10年にわたり会長を勤め上げ、任期中にはベントレー、ランボルギーニ、ブガッティなどの高級自動車メーカーを次々に傘下に収め、同時に現在世界2位(2015年の販売台数)に君臨するフォルクスワーゲン・グループの躍進を築いた人物である。

1990年代以降は、4輪駆動システムのクワトロや5気筒エンジン、そして軽量なアルミボディなどがもたらす先進技術の担い手としてプレミアムブランドとしてのキャラクターを明確化。技術がもたらす先進性を世界の市場で訴求すると共に、空力に優れたスタイリッシュなデザインや緻密で質感の高い内装などが支持され、高級車マーケットで独自のポジションを築きあげている。

それまでアウディ80、アウディ90、アウディ100といった車名を、それぞれA4、A6、A8に順次変更して行ったのは1994年から。現在は基本ラインとなるCセグメントからLセグメントまでのセダンの間を埋めるA5やA7といったクーペのほか、コンパクトな2+2スポーツカーTT、Q2、Q3、Q5、Q7といった各セグメントに属するSUV、V8/V10エンジンを搭載するミッドシップスーパーカーR8なども有するフルラインナップメーカーに成長した。さらにアウディ スポーツをサブブランド化し、RSモデルやR8などを独自のポジショニングでリリースする。

また、アウディは「レースは技術の実験室」であると位置づけ、1999年以降ル・マン24時間レースに連続参戦。翌2000年に1-2-3フィニッシュを飾ったのを始め、17年連続で表彰台を獲得している。さらに2012年から開催されているWEC(FIA世界耐久選手権)にもワークスとして参戦。2012年、2013年2年連続でマニュファクチャラーズチャンピオンに輝いている。

アウディはスタイリッシュなデザインを採用しただけのプレミアムカーでも、内外装のクオリティが高い快適装備が満載された単なるラグジュアリーカーでもない。レース由来の最先端テクノロジーを惜しみなく市販車に導入するのもアウディのアウディたる所以。進化に貪欲なエンジニアリングが生み出す特別な価値を持ち、トレンドセッターとしてクルマの未来を切り拓く存在なのだ。

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★アウディに関連する車種の画像:
 ・アウディ A5の画像ページ
 ・アウディ A4アバントの画像ページ
 ・アウディ Q2の画像ページ

★主な車種:

 - A1シリーズ
  ・A1
  ・A1スポーツバック
  ・S1
  ・S1スポーツバック

 - A3シリーズ
  ・A3
  ・A3スポーツバック
  ・A3セダン
  ・S3スポーツバック
  ・S3セダン
  ・Q3
  ・RS Q3

 - A4シリーズ
  ・A4
  ・A4アバント
  ・A4オールドードクワトロ
  ・S4
  ・S4アバント
  ・RS4アバント

 - A5シリーズ
  ・A5
  ・A5カブリオレ
  ・A5スポーツバック
  ・S5
  ・S5カブリオレ
  ・RS5
  ・Q5
  ・SQ5

 - A6シリーズ
  ・A6
  ・A6アバント
  ・A6オールロードクワトロ
  ・A6ハイブリッド
  ・S6
  ・S6アバント
  ・RS6アバント
  ・RS6

 - A7シリーズ
  ・A7スポーツバック
  ・S7スポーツバック
  ・RS7スポーツバック

 - Q2
 - Q7

 - A8シリーズ
  ・A8
  ・A8ハイブリッド
  ・S8

 - TTシリーズ
  ・TTクーペ
  ・TTロードスター
  ・TTS
  ・TT RS

 - R8
  ・R8スパイダー
  ・R8 GT
  ・R8GTスパイダー

 - RS
  ・RS3スポーツバック

★アウディに関連するサイト:
 ・Wikipedia
 ・Facebook
 ・Instagram
 ・Twitter
 ・公式サイト
 ・公式サイト(ヤナセ)

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