ジャガーがこれから発売する予定のSUVをいちはやく日本でお披露目した。プレミアムクラスに位置するモデルで、発売されたら大いに人気を博すだろう。
文: 小川フミオ
現在は「C-X17」とコードネームで呼ばれるSUV。2013年に発表され、そのあと手直しが加えられた最新形が東京・青山のスパイラルホールにやってきた。XJなど既存のサルーンと共通する大型グリルによって、ひと目でジャガーとわかるキャラクターをもった、プレミアムSUVというのが魅力的だ。
ジャガーといえば高級サルーンとスポーツカーを伝統的に手がけてきたブランド。SUVの取り合わせは意外だが、高級SUV作りで40年を超える歴史をもつランドローバー・レンジローバーが姉妹会社であることを考えると、技術的DNAが共用されても不思議でない。しかもこれから、このマーケットは活況を呈すといわれている。
ランボルギーニも、同じグループに属するアウディのノウハウを活用したSUV開発を進めているし、マセラティも2015年発表予定でレバンテなるモデルの計画を発表している。プレミアムSUVの市場がこれから熱くなりそうだ。
「ジャガーでは、軽量で、かつさまざまな車種に対応できる新世代のアーキテクチャー(クルマの土台になる基本構造)を開発しました。これを活用して、魅力的なモデルを続々と市場に投入していきます」。そう言うのは、この日のために来日した、グローバルブランドマネジャーのアナ・ギャラハーだ。
「その利点は、サルーンも作れれば、このC-X17のようにSUVも作れること。そしてすべてのモデルに、官能的なデザインと、知的な高性能、というジャガーなら必ず持っているコアな要素を入れていけるのです」
ジャガーC-X17のエンジンについての言及はなかったが、ハンドリングがよくて操縦が楽しめる、ということと、プラグイン・ハイブリッドにも対応できる、という2点は語られた。