「新築じゃないけど、床暖房が欲しい」という人も多いでしょう。新築する際に入れてしまえばカンタンですが、もちろん新築でなくても床暖房を入れることができます。リフォームの場合は、家の立地や床の構造、配電状況などさまざまな条件を考慮する必要があります。
戸建てをリフォームする際の床暖房導入を考えてみましょう。ポイントになるのは、まず、今ある床を壊すかどうか。床下地が傷んでいるなどの理由で床を張りなおすなら、希望する床暖房にあわせて新しく床を造ることができます。ただし、工事が大掛かりになり、費用はかさみます。床を壊さずに、住んでいるフローリングの床などの上から貼るだけという方法もあります。電気式床暖房は、床下に電熱線のヒーターを内蔵し床面を暖める方式のため、施工も比較的簡単です。温水式床暖房の場合は、床下に温水パネルを敷設し、温水配管などをするため、電気式に比べて工事に手間がかかります。ただし、温水式の場合も、温水マットを敷くだけという簡単な施工もあります。それぞれのメリット・デメリットを考え、最適な床暖房を考えましょう。
ところでよくある疑問ですが、床暖房はフローリング以外にも畳、タイル(お風呂・キッチンの床など)など、さまざまな床材と組み合わせることができます。また、条件はありますが、戸建ての2階や3階部分を床暖房にすることもできます。いずれにしても、リフォームの場合は新築のとき以上にいろいろなことを考えて、総合的に判断する必要があるので、リフォーム施工業者とよく相談して決めましょう。
健康&省エネ志向もあり床暖房の採用が増えています。
床暖房には、大きく電気式と温水式の2タイプがあります。
電気式は床下に電熱線のヒーターを内蔵し床面を暖めます。
床下の温水パネルにお湯を循環させ、部屋全体を暖めます。
床暖房選びは、住まいの立地や形態、生活スタイルで考えて。
初期費用は電気式が割安、ランニングコストは温水式がお得。
条件はありますが、新築でなくとも床暖房は入れられます。