今年のノーベル賞の発表が3日の医学・生理学賞を皮切りに始まる。日本人が受賞すれば3年連続で、14年ぶり2度目の快挙となる。自然科学部門では医学・生理学賞と化学賞で有力候補がめじろ押しで、期待が高まっている。 ■基礎医学 大隅氏や森氏有望視 ◆医学・生理学賞(3日) ノーベル賞は分野が近い研究は続けて選ばれにくい傾向がある。昨年の大村智氏(81)らは感染症の治療薬開発という臨床医学系の業績で受賞したことから、今年は基礎医学が対象となる可能性が大きい。 日本人では大隅良典東京工業大栄誉教授(71)が有望視される。飢餓状態に陥った細胞が自分自身のタンパク質を分解して栄養源にする自食作用「オートファジー」の仕組みを解明し、この分野の研究を飛躍的に発展させた。