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プミポン国王の死に、タイ国民は沿道を埋め尽くして悲しみにくれた(画像)

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2016年10月13日、タイ、バンコクのシリラート病院でプミポン・アドゥンラヤデート国王が死去したとの発表を聞き涙を流す女性。ATHIT PERAWONGMETHA / REUTERS

プミポン国王が死去したタイは、国全体が喪に服している状態だ。10月13日に88歳でこの世を去ったプミポン国王は、世界で最も長く君臨していた国家元首であり、何世代にもわたってタイの社会を支えた存在だった。

嘆き悲しむ国民たちは、国王の肖像画を掲げ、タイの首都バンコクの街角で祈りをささげた。国王が治療を受けていたシリラート病院の外に集まった群衆の多くは、王に幸運が訪れることを願ってピンク色の服を着ていた。

プミポン国王はタイで敬愛される存在だった。国王の肖像画はタイの至る所で見かけられ、多くのタイ人は国王を崇拝の対象としてとらえている。

タイは公式には立憲主義の国だが、政府に問題が起こったときには国王が仲裁役として大きな役割を担ってきた歴史がある。70年間に及ぶ在任中、クーデターや政治的な対立が起きたとき、国王は常に政治的な権力を行使してきた。タイは現在、2014年5月にクーデターが発生し、国王の承認を得たのち、軍政の支配下にある。

プミポン国王の死去により、タイは現在、不安定な時期に差し掛かろうとしている。国王に比べて国民からの支持が劣るマハ・ワチロンコン皇太子が王位を継承するのが既定路線だからだ。新しい国王は父親ほど国民や政治に対して強い影響力を持たない可能性があり、影響力の強い影の実力者として、どのような集団や個人が現れるかは予測できない。

タイには不敬罪があり、年長の王族を侮辱したり脅したりすることを固く禁じているため、国王が死去する可能性や王位の継承計画を公に議論するのは困難だった。2015年にはプミポン国王を侮辱するフェイスブック上のページに「いいね!」し、国王の愛犬トーンデーンを皮肉る投稿をした男性が逮捕され、禁錮15年の判決を受けた。

タイが君主の死に直面する中で、国王がいかに敬愛されているか、写真から伝わってくる。


2016年10月13日にバンコクのシリラート病院で、プミポン国王が死去したのちの国民の反応。


国王を慕う民衆がタイのシリアート病院の外に立ちつくし涙を流す。


国王の死に泣き崩れる女性。


プミポン国王が逝去した後の支持者の反応。


タイ国王の肖像画を掲げる人々。同国では深い尊敬を受ける存在であった。


病院の外にいる人の多くがピンク色の服を着て、国王に幸運が訪れることを願う。


プミポン国王の支持者たちがシリラート病院の庭で祈りをささげる。


シリラート病院でプミポン国王の姿を写した写真を掲げる支持者。


プミポン国王は世界で歴史上最も長く君臨した国家元首の1人であり、1946年からその地位にあった。


シリアート病院ので祈りをささげながら感極まるプミポン国王の支持者。


プミポン国王が死去したとの発表を受け涙を流す人々。


プミポン国王の姿を写した写真を掲げる支持者。

ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。

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