ひまわり証券のエコトレFX

FX会社が提供するシストレツールの仕組み「ひまわり証券」

2009年11月から、「エコトレFX」という新しいシストレツールのサービス提供を開始したひまわり証券。実は、同社はシステムトレードに関連した情報提供には非常に力を入れていることで知られる。

 

同社がシステムトレードのサービス提供を始めたのは、いまから10年ほど前のこと。当時は商品先物取引のシステムトレードからスタートし、2006年ごろから株価指数先物取引にも応用。現在に至っている。現在、ひまわり証券が提供しているFXのシストレツールは、前述した「エコトレFX」も含めて、全部で3種類ある。

 

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最もプロスペックな「tradesignal」

そのなかで最も上級者向けのものが「tradesignal」だ。ドイツのトレードシグナル社と提携してつくられたもので、2008年1月から証券版が稼動。現在はFX用のシストレツールとしても活用できるようになった。

 

機能は非常に充実している。高機能なチャート分析機能が兼ね備えられており、搭載されているテクニカル分析ツールは200種類を超えている。また、ストラテジー機能が充実しているため、さまざまな売買ロジックをつくるためのツールとしても役立つ。ストックの状態で500種類ものストラテジーが搭載されているほか、これをベースにして、自分のアイデアを加えることもできる。また、エキーラというプログラム言語を使って、まったくオリジナルの売買ロジックを構築することもできる。

 

もちろん、でき上がった売買ロジックが有効かどうかを検証するための、バックテスト機能も搭載されている。自分で相場を分析して売買ロジックをつくり、バックテストを行なって、それで儲かりそうだということになったら、後はひまわり証券に直結した自動売買機能を使って、運用を行なうことができる、というしくみだ。

 

このように、「trades signal」には、自動売買によるシステムトレードを行なうのに十分な機能が満載されているが、ハイスペックなだけに利用料金がかかることに注意が必要だ。後述する「シグナルマップ」や「エコトレFX」は、ひまわり証券に口座開設をすれば無料で提供されるが、「tradesignaljはFX限定の場合でも月額1万4700円の利用料金がかかる(ただし、300万通貨単位以上のトレードをすれば、翌月にキャッシュバックを受けることができるので、ヘビーユーザーであれば、実質的に無料でこのシステムを使うことができる)。利用者としては、質、量ともにしっかりと使いこなせなければ、無駄な出費になってしまうわけだ。

 

なお、自分で売買システムを構築できないという人向けに、ftradesignalで稼動させることができる買い切り型の売買システムも販売している(「ドル円もん」17万8000円など)が、やや高価なため、初心者には敷居が高いかもしれない。

売買シグナルを表示する「シグナルマップ」

ひまわり証券には、自動売買機能は付いていないけれども、売買シグナルを表示してくれるシストレツールも用意されている。「シグナルマップ」がそれだ。「シグナルマップ」は、次のようなしくみで売買サインを出している。@6つのテクニカル指標(単純移動平均、MACD、ストキャスティクス、ボリンジャーバンド、RSI、DMI)をベースにした売買モデル(売買条件の集合体)を構築。A時間足・日足・週足などの過去データを使って売買シミュレーションを実施。B売買シミュレーションの結果を顔の表情や矢印によって表示する。各シグナルは、ぱっと見て売り買いを判断することができるという特徴をもっている。

 

こちらは利用料金が無料なので、「tradesignal」に比べるとハードルは低い。条件は、ひまわり証券にレギュラー口座かデイトレロ座を開設していること。その条件さえクリアすれば、誰でも簡単に利用することができる。

 

「シグナルマップ」は、裁量トレーダーが売買判断を下す際にも役に立つ。たとえば、自分がドル高に向かうという判断のもと、ドルを買おうとした場合、シグナルマップを見て方向が同じであれば、自信をもってエントリーできるというわけだ。その意味では、システムトレードのサインとしてそのまま活用するというより、売買の判断を下す際のアシスト機能として用いたほうがよいかもしれない。

 

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