Facebook CEOのマーク・ザッカーバーグ氏はFacebookの議決権の過半数を保持しているが、もしもCEOの職を離れることになった場合に議決権を大幅に減らすことが提案されているそうだ(
ITworldの記事、
Neowinの記事、
CNN Moneyの記事)。
ザッカーバーグ氏は現在、クラスAとクラスBの株式を保有している。クラスA株式の1株当たり1議決権に対し、クラスB株式は1株当たり10議決権が割り当てられる。発行済みクラスB株式の大半はザッカーバーグ氏が保有しており、ザッカーバーグ氏の議決権は53.8%、共同設立者のダスティン・モスコビッツ氏から委任された分の議決権を合わせると60.1%となる。
提案されている内容としては、ザッカーバーグ氏がFacebookを率いなくなった場合にザッカーバーグ氏保有のクラスB株式をクラスA株式に転換するというものだ。現在の保有数に当てはめると、ザッカーバーグ氏の議決権はモスコビッツ氏の保有分がクラスBのままとしても合計16%程度まで減少することになる。
米証券取引委員会に提出された
株主総会招集通知によれば、Facebookが設立者の率いる会社ではなくなった場合、設立者に支配される会社ではなくなるための提案だという。ザッカーバーグ氏が議決権の過半数を持っていては後継者探しが難航するという点も指摘されている。一方、ザッカーバーグ氏を簡単に辞めさせないという目的もあるようだ。この提案の採決は6月20日の年次株主総会で行われる。