■30代会社員の夫と帰宅待つ妻 再会できるか 首都東京を襲うマグニチュード(M)7級の大地震が発生したとき、身の回りで一体何が起きているのだろうか。政府が29日にまとめた首都直下地震の応急対策活動計画を基に、埼玉・大宮の自宅から東京都心に通う30代会社員の夫と帰宅を待つ妻をめぐる状況をシミュレーションした。 ■ □ ■ ◆1日目 まだ肌寒い3月下旬のある日。午後7時過ぎ、夫が会社のある東京・大手町のビルを出た直後、「ドドドド」と地面が揺れた。 階段で12階の会社へ戻ったが停電している。自宅の妻が気になり、電話をかけたがつながらない。災害用伝言ダイヤルの171をコールして伝言を入れた。