足立区 古来から氷川神社とともに栄えてきた

足立区は東京都内では下町と呼ばれる地域になります。隅田川と荒川沿いにある低地に住宅密集地があり、古くからの伝統がある北千住の商店街があります。

 

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武蔵野台地は足立区内にはかかっておらず、全域が沖積低地となります。低い土地にあって、隅田川が蛇行する場所でもあったため、荒川放水路が開削される前は洪水で悩まされてきた地域です。
東京都内でも屈指の広さの住宅密集地がありますが、昔からの木造の家屋が多いこともあり、近い将来に発生が懸念される南関東直下地震への防災対策の充実が計られています。

足立区という独特な響きがある地名は、現在の埼玉県と東京都に跨っていた旧足立郡に由来します。足立郡の総鎮守といえる存在なのが埼玉県大宮市にある武蔵国一ノ宮の氷川神社ですから、現在の足立区内にも氷川神社があります。氷川信仰が古くから根付いているのは、旧足立郡の地域全体で見られることです。

足立区の北千住は、松尾芭蕉にもゆかりのある地域として有名です。松尾芭蕉が奥の細道の旅へ出発するときには、隅田川の千住大橋を渡りました。現在の千住新橋は交通量が激しい国道4号線が通る要衝です。隅田川へ目を向ければ、個性あるデザインの橋が多く架かり、下町情緒を感じることもできます。