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乳がん検診

乳がん検診とは、乳がんの早期発見を目的とした検査です。検査方法は、主にマンモグラフィ（X線）や超音波検査、視触診が用いられます。

乳がんは早期発見できれば完治することができる病気です。
定期的に、乳がん検診を受診して、早期発見に心がけましょう。

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乳がん検診とは

乳がん検診を受診した方が良い方

35歳以上の女性
初潮が早い（11歳以下）
55歳以上でまだ閉経していない
出産経験がないまたは初産が30歳以上
乳腺疾患になったことがある
血縁者に乳がんになった方がいる

乳がんは女性がかかりやすいがん第1位です。30代から40代にかけて急増し、40代後半から50代が最もリスクが高くなっています。また、近年の晩婚化や食生活の欧米化などのライフスタイルの変化に伴い、現在では日本女性の14人に1人が乳がんにかかるといわれています。そのため、35歳以上の女性は積極的に乳がん検診を受ける必要があるのです。
そんな乳がんですが、実は治癒率が非常に高い病気なのです。表では、2センチ以下のしこりでリンパ節への転移がない状態であれば、約90%の方が10年生存しています。つまりほぼ完治しています。そして、「治癒率90%」を実現するには早期発見する必要があることがわかります。乳がんを早期発見するには、乳がん検診を定期的に受けることが最も重要になります。「自分だけは大丈夫」と過信せず、健康診断や婦人科検診と併せて受診するようにしましょう。

乳がんの初期状態は、痛みや体調の変化などの症状がありません。しかし、乳がんは身体の表面に近い部分に発生するので、日頃の“自己検診”によって自分で見つけることができるがんなのです。自己検診は毎月の生理後1週間前後の乳房が柔らかい時期に行うと効果的です。閉経後の方は月に1度「自己検診の日」を決めて行いましょう。定期的にチェックすることで、普段の乳房の状態を把握でき、変化に気づくことができるようになります。しこりや異常などの気になる症状があったら、直ちに診察を受けましょう。

乳がん検診では、主にマンモグラフィ・超音波検査・視触診の3つの検査方法が用いられています。視触診はいわゆる「触診」で、医師がプロの目線で行います。自己検診で気になったことを話しながら行うと効果的です。ですが、視触診のみだと医師の診断能力に左右されてしまいますので、マンモグラフィや超音波検査などの画像診断と併用しましょう。
マンモグラフィではしこりがない状態の乳がんのサインである石灰化を見つけることができるため、症状が出ていない方の検査方法として大変効果的です。しかし、マンモグラフィはX線を使用するため、被ばくをします。被ばくといっても身体に悪影響はありませんが、胎児への影響は確認されていません。また、若年層の方は乳腺組織が多いためマンモグラフィでは乳がんを見落としてしまう可能性があります。そのため、妊娠中の方や授乳中の方、若年層の方は超音波検査を受診しましょう。
そして、乳がんの最もリスクが高くなるといわれている40代から50代の方は、マンモグラフィと超音波検査を併せて受診しましょう。マンモグラフィと超音波検査を併せて受診することで、乳がんの約90%は見つけることができると言われています。