水槽のガラスを修理

水槽のガラスを修理することはできる?

家庭でガラスが使われる場面は数多くありますが、趣味の道具として活用される場面の代表格となるのが水槽です。
アクアリウム、つまり熱帯魚などの飼育をしている人にとって、水槽は必須のものとなります。
これが無くては魚を泳がせる場所を作ることはできませんし、その生命を維持することもできません。
ガラスは丁寧に使っていけば何十年でも利用できるものであるため、アクアリウムを行っている人の中には十年以上同じ機材を使いつづけているという人もいます。
しかし使っていく中では劣化が発生したり、メンテナンスのミスでヒビが入ってしまうこともあるでしょう。

ではそうした際、水槽に使われているガラスを修理することはできるのかというと、これは不可能ではありません。
一口に壊れたと言ってもパターンは数多くあり、最も補修が簡単なのが水漏れです。
例えば隅の方から水がゆっくり、少量だけ漏れてくるというような場合であれば、それはガラスには問題が無いことがあります。
ここで主に問題になりやすいのが、水槽の中に使用されているシーリング剤です。
シーリング剤にはシリコンなどが主な原料となっており、これは日常使用をしていく中で劣化が発生します。
シーリング剤はわずかな隙間から水が漏れないように密閉する役割を持っていますから、一部のシーリング剤が弱まったり、剥がれてしまうと、そこから水漏れが発生することが多いのです。

この場合は水漏れが発生している部分のシーリング剤をはぎ取ってから、そこに新しいシーリング剤を打ちなおせば修理することができます。
ただこうしたことが原因では無く、明らかにガラスにヒビが入ったり、割れてしまっているのであれば、修理は難しいと言わざるを得ません。
最近だとホームセンターなどにガラス修理キットが販売されているのですが、このキットはあくまでも窓ガラスなどを想定しています。
常に水に触れる環境で使用されることは想定していませんし、常に水圧がかかり続ける部分に使用するというのも現実的ではありません。
くわえて一度直したところで、その部分が一度破損したというのは間違いありませんから、その後再びそこにひび割れなどが生じる可能性もあります。

実際、水槽をつくっているメーカーにガラスを原因とする修理を依頼しようとしても、それがよほどの高級品でもない限りは対応してもらえないのがほとんどです。
特にホームセンターなどで売っている数千円のものだと、そうした対応を希望することは難しいでしょう。
総括すると、ガラスにヒビが入ったり割れているのであれば基本的に買い替え、ガラスの隙間から水が漏れているのであれば状況に合わせて直せる可能性があるということになります。