古い車に魅力を感じる理由
最近の車は乗っていて面白みがない、とよく言われます。
確かに昔の車とくらべれば非常に性能がよくなっていて運転もしやすくなっているのですが、それが逆につまらなさの要因になっているのかも知れません。
名車と呼ばれたハコスカのGT-Rやトヨタ2000GTといった車も、当時は国産車ナンバーワンの性能を誇ったはずですが、単純に今の車と競争させた場合、おそらく普通のセダンに負けてしまうことでしょう。
エンジン、足回り、ボディーの剛性、タイヤの性能、すべてにおいて現代の車にアドバンテージがあります。
しかし、当時の車を知る人たちに言わせれば、現代の車は面白みがないということらしい。
エンジンも、その絶対的な性能に関しては現代の車の方が圧倒的に有利なのですが、かつてのキャブレターを使っていたエンジンとくらべると、コンピューター制御された現代のエンジンはレスポンスがイマイチ悪いという印象があるようです。
キャブレター式のエンジンは、アクセルを軽く踏んで空ぶかしした時の、回転の上昇が小気味よいのです。
「ウォン、ウォン」という軽い吹け上がりに、しびれてしまいます。
また、高回転まで回した時のエグゾーストノートも官能的です。
そして、現代の車の様にバルブコントロールシステムなどありませんから、高回転でパワーを出すセッティングのために、低回転ではトルクがスカスカです。
そのため、走り出しはトロく、途中からドッカーンとシートを後ろから蹴飛ばされるような加速が始まるのが当時のスポーツカーの特徴でした。
そのため、絶対的な速さは現代の車にはまったく歯が立たないのですが、体感的な加速感は抜群でした。
お楽しみ情報
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