東京都北区は武蔵野台地の北東端にある地域で、荒川と新河岸川、石神井川が流れる場所としても知られています。武蔵野台地と荒川沿いの低地の境目には急峻な崖があります。現在の新河岸川は河川改修の結果で、岩淵水門の近くで隅田川へ合流しています。
北区の赤羽は東京都と埼玉県川口市の境に接している地域です。南側には武蔵野台地の段丘崖があり、北側には国道122号線の新荒川大橋があります。北区志茂にある岩淵水門は荒川と隅田川を分ける役割を担っていて、東京の下町を水害から守るために役立っています。
王子駅の近くを流れる石神井川は、武蔵野台地を削りながら隅田川へと合流していきます。王子駅の近くにある飛鳥山公園は、東京都内でも特に有名な桜の名所です。飛鳥山公園の下の道路は、路面電車の都電荒川線が自動車と並走して通行する区間として有名です。
かつては東京都内の至るところで路面電車が走る光景を見ることができましたが、専用軌道以外で自動車と路面電車が並走する区間は飛鳥山付近だけとなってしまいました。
北区にある赤羽駅は乗り換えの要衝として重要です。埼京線や高崎線、宇都宮線、京浜東北線などの電車が乗り入れするため、朝夕のラッシュ時には混雑が激しくなります。