|エジプト|新体制下でも変わらない警察の虐待
- カテゴリ: 不正と腐敗
- 2013年2月14日(木曜)15:00に公開
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【カイロIPS=キャム・マグレイス】
カイロでの抗議行動の中、エジプト人男性が裸のまま武装警察に通りを引きずり回され殴られる生々しい様子を撮影した映像が公開され、エジプト全土に警察に対する怒りと、改めて警察改革を求める声が高まった。奇しくも、警察改革は、ホスニ・ムバラク前大統領を権力の座から引きずり下ろした2011年の民衆蜂起における主要な要求のひとつであった。
映像に写っていたのは塗装工のハマダ・サベルさん(48歳)で、通りに倒れ、ズボンが足首まで引き下ろされた状態のまま、武装警官らに顔面を殴られたり、棍棒で体をメッタ打ちにされていた。サベルさんが動かなくなると、警官らは、うつ伏せのサベルさんを引きずってアスファルトの通りを横切り、装甲車に投げ入れようとした。
|テロとの戦い|「妊婦が鎖につながれ飢えさせられた」―報告書が明らかにした深い闇
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- 2013年2月09日(土曜)17:07に公開
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【ニューヨークIPS=ジョージ・ガオ】
米国による「テロとの戦い」については未だに多くが秘密のベールに包まれたままだが、「オープン・ソサエティ正義イニシアティブ」は2月5日、米中央情報局(CIA)が9.11同時多発テロのあとに行った拘束、特別拘置引渡し、拷問などの秘密作戦の対象となった136名のケースを詳細にまとめた報告書を発表し、その一端を明らかにした。
「グローバル化する拷問」と題された正義イニシアティブ報告書は、CIAがテロ容疑者を「ブラックサイト」として知られる秘密刑務所に拘束したことを確認している。またCIAが行った「特別拘置引渡し」については、「抑留者を拘留または尋問を目的に外国の政府に引き渡した違法行為」と断じている。
|中東|アラファト議長暗殺にイスラエルの秘密武器が関与か
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- 2012年7月16日(月曜)15:00に公開
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【シャリジャWAM】
中東の衛星放送アルジャジーラは3日、2004年にフランスの病院で死亡したヤーセル・アラファトパレスチナ自治政府議長(当時)の死因について、『独自の科学調査の結果、放射性物質ポロニウムによって毒殺された可能性が高い』と報じた。これにより、これまでもあったアラファト議長の死を巡る憶測がさらに広まりを見せている、とアラブ首長国連邦(UAE)の英字日刊紙が報じた。
「一方この報道は、生物化学兵器を開発して敵の抹殺に使用するイスラエルの非合法活動に対する注目を集めることとなった。科学調査の結果から、アラファト議長の暗殺へのイスラエルの関与、とりわけ同国はポロニウムを保有するだけの技術と施設を当時既に有していたとの嫌疑が強まっている。イスラエルは生物化学戦争に備えた高度な研究施設や科学者集団を擁しており、当時イスラエル諜報機関は、ポロニウムを使用した暗殺を遂行する能力を有していた。」とガルフ・ニュース紙(本社:シャリジャ)は6日付の論説の中で報じた。
│中東│形を変える検閲
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- 2012年2月12日(日曜)15:00に公開
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【カイロIPS=シンバ・シャニ・カマリア・ルソー】
中東・北アフリカ諸国では、民主化蜂起の最中に当局側が情報の封じ込めを図り、多数のジャーナリストが殺害、暴行、逮捕された。
「国境なき記者団」のソアジグ・ドレ氏は、「『アラブの春』の初期の時点で、情報を統制することが各国政府当局の主要な課題となっていました。政府は、携帯やインターネット通信網を遮断したり、内外のジャーナリストを襲わせて、民衆蜂起に対する治安当局による弾圧に関する報道を完全に封じ込めようとしたのです。」と語った。
│リビア│新しい旗の下でもつづく昔のやり方
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- 2011年12月23日(金曜)15:00に公開
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【トリポリIPS=カルロス・ズルトゥザ】
「もし四輪駆動車なんて運転していたら、カダフィ派かって言われるだろうね。今では、反乱勢力の司令官クラスなら、ほとんどが四輪駆動車を持っているよ。」と、トリポリの交通渋滞から抜け出てきたバシャールは語った。
首都のトリポリが8月に反乱勢力の手に落ちて以来、バシャールは、ボロボロになったタクシーの窓から、街の変化を見てきた。30才のバシャールは、大半のリビア国民と同様に、生まれてこの方、故ムアマール・カダフィ氏による独裁政治以外の政体を知らない。
|グアテマラ|長年にわたる恐怖の警察活動記録がオンラインに
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- 2011年12月09日(金曜)15:00に公開
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【グアテマラシティ―IPS=ダニーロ・ヴァラダレス】
1960年から96年の内戦期に行われた拷問や強制失踪、殺戮に光をあてることとなる数百万件にのぼる国家警察文書が、米国テキサス大学オースティン校の協力により、まもなくオンラインで利用可能になる。
デジタル文書は、2005年に偶然発見された約8000万件もの膨大な警察管理記録のうち、同大学が修復・整理した約1200万件の資料で、大学構内で12月2日に開催された国際会議(Politics of Memory conference)において初めて公開された。
「グアテマラ国家警察歴史アーカイブ(AHPN)のオンラインデジタル所蔵庫は、まもなく一般の人々に、無条件で利用可能となります。」とAHPNの専門家の一人でもあるアルベルト・フエンテス氏は語った。
│ブラジル│家庭内の銃を放棄できるか
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- 2011年5月13日(金曜)15:00に公開
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【リオデジャネイロIPS=ファビアナ・フレシネ】
ブラジル国内にある推定1600万丁の銃のうち8割は一般市民が保有しているという。そのうちほとんどが未登録・違法なものである。
4月7日、リオデジャネイロ西方のレアレンゴで、ある学校の元生徒が60発の銃弾を放って12人の児童を殺害するという事件が起こった。これを受けて、銃所持を抑制するキャンペーンが政府・民間の両方で始まっている。
同じような動きは2004年から05年にかけてもあった。このときは、たとえ違法な銃であっても放棄すれば罪に問われないという方式が採用され、50万丁以上の銃を回収することに成功した。
│米国│人権│放免と引き換えに沈黙を強いられる「テロ」容疑者
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- 2009年3月23日(月曜)15:00に公開
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【ニューヨークIPS=ウィリアム・フィッシャー】
英国の高等法院は、3月23日、米国のグアンタナモ基地に収監されていた男が、放免と引き換えに、所内での拷問等に関して沈黙を貫くよう取り引きを持ちかけられていた、と事実認定する判決を下した。
エチオピア人のビンヤン・モハメドは、10代の時に英国に移住してきた。2002年にパキスタンで逮捕され、同国とモロッコにおいて拷問を受けた。2004年にはグアンタナモに移送されたが、ついに、今年2月、無罪放免によって英国に帰国とあいなった。
|米国|「腐ったリンゴ」は木の近くに落ちた
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- 2008年12月18日(木曜)15:00に公開
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【ニューヨークIPS=ウィリアム・フィッシャー】
「対テロ戦争」拘束者に対する厳しい尋問を採用したのはブッシュ政権の高官であるとする超党派の議会報告を受け、アムネスティ・インターナショナルは独立の調査委員会設立を求める要望書を提出した。
上院軍事委員会が先週発表した報告書は、グアンタナモおよびアブグレイブにおける厳しい尋問の責任は、拷問ともいえる過激なテクニックに関する情報の提供を要請し、その正当性を裏付けるため法を修正し、実施を許可したブッシュ政権の高官にあると結論した。ラムズフェルド前国防長官は、それらの行為は一部の「腐ったリンゴ」によるものと主張していたが、上院報告は、拘束者に対する虐待あるいは拷問の第1責任者はラムズフェルド氏であるとした。
|イラク|本|「マーク19で女性を粉々に吹き飛ばした」
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- 2008年9月15日(月曜)15:00に公開
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【テキサス州マルファIPS=ダール・ジャマイル】
イラクで米軍が何をしているか、イラク人以外で一番よく知っている米兵自身がイラクに米軍がもたらした惨状について赤裸々に語った本が、16日にヘイマーケット・ブックスから出版された。「Winter Soldier Iraq and Afghanistan: Eyewitness Accounts of the Occupation(イラクとアフガニスタンの冬の兵士:占領の目撃証言)」というこの作品には米軍がイラクと米兵に何をしたかが、衝撃的、歴史的記録として記されている。
反戦するイラク帰還兵(IVAW)とジャーナリストのアーロン・グランツ氏による著作は、メリーランド州シルバースプリングで今年3月に開催されたIVAWの公聴会に基づいている。イラクに3度派遣された米海兵隊のジェイソン・ワッシュバーン伍長は、「大きな荷物を抱えて突進してきた女性をマーク19(自動擲弾発射筒)で粉々に吹き飛ばしたが、実は荷物の中身は我々への差し入れの食べ物だった」と証言した。