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今は大好きな名古屋。
大好きな彼との結婚で、彼の住んでいるところに来てからは、名古屋がわたしの息抜きの場になった。
ちょっと思い切った買い物や洋服、ライブにコンサート、最近は習い事も。
短大の頃に地元で彼と知り合ったわたしは、就職して間もなく転勤になってしまった彼と、予想外の遠距離恋愛になってしまいました。
そんなわたしと彼にとっての中間地点は名古屋。
彼の勤務地から車で2時間。
わたしは某鉄道会社の特急電車を利用して約3時間弱。
まぁ、新幹線を利用すれば2時間程度で来られるのだけれど、料金や混み具合を考えると特急電車のほうが気持ちにもお財布にも優しいのだ。
当時は、まだ駅ビルの建設前でこう言っては何だが、あまり綺麗なイメージはもてなかった。
遠距離恋愛になって初めての待ち合わせ。
わたしは予想もつかない土地だったので、緊張と不安から、かなり早くに出発してしまい、待ち合わせより1時間半も早く駅に到着してしまいました。
彼に電話すると、まだ出発してそれほどたっていないので、やはり待ち合わせ時間少し前になるという。
初めて地元以外での待ち合わせなのに、なんてのん気な!!!と、悪くもない彼に毒づきながら、駅周辺を探索することに。
駅を出てすぐ、『ビルヂング』の文字に驚く。
『チ』に『``』なんて・・・
少し笑いがこみ上げた(笑)
なんとなくウロウロする雰囲気ではない周囲の風景。
わたしは、地下街を歩いてみることに。
ところがここもぱっとしない感じだった。
それなりの店舗はあるのだけれど、なんとなく暗いような感じがした。
遠距離恋愛になってしまったことも関係しているだろうし、この先の不安なんかもあって、落ち込んだ気分で結局、
駅構内にある喫茶店でミルクティを飲んで気持ちを落ち着かせていた。
ちょっとゆったりとしてきたので、ガラス越しに行き交う人を見てみた。
手にいっぱい荷物を持って大きな声でしゃべりながら歩いていく中年のお母様方。
どの子も同じ格好で、短いスカートと茶髪につけまつげで目を大きく強調した高校生。
ずぼんからパンツが見えちゃって、私の年代には理解できないファッションの若い男の子。
ずいぶんおしゃれして…女の子と変わらないくらい家を出る前に準備が要りそう。
仕事の途中だろうか。わき目も振らず、足早に歩いていく若いきちんとした格好の人。
人間ウォッチングを楽しんでると、いろんな人生があるんだなぁなんて思えてきた。
普段触れ合う私の周りの人って限られていて、こうやって通り過ぎていく人の多さに、
人ってたくさんいるんだ。まだまだ私の知らない事、世界ってたくさんあるんだろうなっなんて
ボ〜っと考えてしまいました。
カップルで楽しそうに歩くデート中の二人を見つけて、
また、彼のことを思って、今日のデートのことを考えると顔が綻んでしまった。
彼も仕事で忙しい毎日を過ごしていたはず、今日は二人の時間をゆっくりと楽しもう。
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