西日本新聞

脱毛、白髪の仕組み解明 コラーゲンが不可欠

2011年2月4日 02:05 カテゴリー:科学・環境

 毛根で「17型コラーゲン」というタンパク質が不足すると、脱毛と白髪の両方の原因となることをマウスの研究で突き止めたと、西村栄美東京医科歯科大教授(幹細胞医学)らが4日付米科学誌に発表した。

 西村教授は「頭皮でこのコラーゲンが作られるような薬を開発すると、一部の脱毛や白髪を治療できる可能性がある」としている。

 髪の毛と黒い色のもとは、毛根に貯蔵されている毛包幹細胞と色素幹細胞。毛が再生産される際に使われる。

 西村教授らによると、17型コラーゲンの働きで毛包幹細胞が枯渇せず脱毛を防いでいることが判明。このコラーゲンは、毛包幹細胞が「TGFベータ」というタンパク質を作るのにも不可欠で、このタンパク質の働きで色素幹細胞がなくなってしまわないことも分かったという。

 マウスは通常、生後約2年で老化し脱毛や白髪が起きるが、遺伝子操作で17型コラーゲンができないようにしたマウスでは、半年以内に白髪が目立つようになり、約10カ月で全身の毛が抜けた。TGFベータも作られていなかった。

 さらに人間の17型コラーゲンを作るよう遺伝子操作すると、再び毛包と色素の両方の幹細胞ができ、脱毛と白髪を抑えられた。

おすすめ情報【PR】
アクセスランキング
  1. 新日鉄と住金 競争の舞台が「世界」なら
  2. ダイエー ショッパーズ専門店街閉店...写真付記事
  3. 鳥インフル 都農町と門川町 感染 ...写真付記事
  4. 福岡県知事選 自民、蔵内氏推薦へ 小...
  5. 外環道路4月末全通 博多区立花寺-...写真付記事
おすすめ情報【PR】
天気・交通情報
九州・山口の天気 福岡の天気 佐賀の天気 大分の天気 長崎の天気 熊本の天気 宮崎の天気 鹿児島の天気 九州・山口の天気 交通情報
九州のりものinfo.com
イチオシ! 特集記事

【災害】
新燃岳溶岩ドーム頂上部吹き飛ぶ
 直径は600mに拡大

【運動】八百長疑惑、特別調査委で解明へ
【政治】太田氏が「引退」表明 福岡3区
【特集】エジプト騒乱
【経済】新博多駅ビル開業まで1カ月
注目コンテンツ
47CLUB探検隊

野菜畑ドレッシング(福岡県・野菜畑ドレッシング)

おいしいドレッシングを見つけました。 トマトと玉ねぎのうま味などを存分に引き出して作られた、いろんな料理やサラダに合うド...

>> 記事を読む

>> 47CLUB探検隊へ