ソニーが電子書籍端末「リーダー」の日本語対応モデルを発表しました。Pocket Edition(写真左)とTouch Edition(写真右)の2モデルです。すでに海外で展開中の「リーダー」はAmazon
Kindleの最新モデルと同じ電子ペーパー
E INK Pearl を採用した読書専用端末。解像度はどちらも600x800で、これまたKindleと同じ。ディスプレイサイズはTouch EditionがKindleと同じ6インチで、Pocket Editionが一回り小さい5インチになります。内蔵メモリはいずれも2GBです(空きは1.4GB、1400冊分、発表会の表現では38年ぶん)。
Kindleにない要素は、両モデルともタッチスクリーンを採用すること。歴史的経緯があってややこしいのですが、発表されたモデルではTouchもPocketもタッチで操作できます。さらにTouch EditionはSDカード / メモリースティックDuo スロットも搭載。反面、3G / WiFiといった通信機能はなく、書籍を読むためには、PCからマイクロUSBで転送するという手間が必要です。PC側の対応OSはWindows 7 / Vista / XP。Macの名前はありません。
日本独自仕様となるのは、対応フォーマットの部分。EPUB 2.0、PDFといったグローバル仕様だけでなく、XMDFにも対応しています。もちろん、縦書き表示も可能。辞書には英和辞典(ジーニアス英和辞典 第四版)と英英辞典(New Oxford American Dictionary Second Edition)を内蔵。そのほか音楽ファイル(MP3 / AAC)や画像ファイル(JPEG / GIF / PNG / BMP)も再生できます。
バッテリーの持ちは連続1万ページ切り替えぶん、典型的な読書パターンで2週間ぶん。重さはPocket Editionが155g、Touch Editionが215gで、Kindleより軽量です。市場推定価格はPocket Editionが2万円、Touch Editionが2万5000円。発売は12月10日。専用アクセサリにはライト付きブックカバー(5985円)、ライトなしブックカバー(3675円)、ソフトキャリングケース(2940円)。実機の雰囲気については、
英語版のギャラリー & 動画をどうぞ。ちなみに、海外で投入されている7型のDaily Editionは発表されていません。そういえば、
iPhone & Androidアプリの話もありませんでした。
また、2万冊以上をとりあつかう書籍ストアReader Storeも同時に発表されています。こちらも12月10日スタート。クレジットカードのほか、ソニーポイントでも決済可能です。ただしラインナップはごく一部が発表された以外いまだ不透明で、価格も不明。LIBRIeの屍を乗り越えていくためには、なんとしても充実が求められるところです。ちなみにほぼ同時開店となる
シャープの「TSUTAYA GALAPAGOS」は書籍3万点からスタートの予定。Amazon Kindleは米国だと60万点以上を取り扱い中です。